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僕は縛られるのが大好きなんだ。
一日の大半は、柱に縛り付けられている。
元々、僕は大工として働いていたんだけど、
同僚であり、親友でもあり、ルームメイトでもあった男が
突然出て行くと言い出したんだ。
僕は必死な形相で説得を試みたよ。
傍からみたら狂態じみて見えたかも知れない。
でも抵抗も虚しく、彼は出て行ってしまったんだ。
その際に必死に抵抗する僕を彼は柱に縛り付けたんだ。
当初は悲しみに暮れていたけど、
段々と縛られていることが癖になってきたというか、
快感へと変貌していったんだ。
現在は他の都市と都市とを結ぶ分岐路界隈で、
案内人を務めているんだ。
もちろん柱に縛り付けられた状態でね。
初めは、こんな生活が続くわけないと思っていたんだけど、
近辺に屋敷を構える資産家が、僕を警備員として雇ってくれたんだ。
他にも警備員はいたみたいだから
たぶん慈悲によるものだと思うけど。
だから屋外の警備員兼案内人として日々を過ごしているよ。
もちろん柱に縛り付けられた状態でね。
たまに風狂な乞食とでも勘違いして、
お金を恵んでくれる通行人もいたりしてね。
外聞の声なんて気にしてないよ。
これが僕の生活だから。
最終更新:2009年07月05日 23:33