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私はテクノポリスにあるサイバーランドというテーマパークで。
「クリーチャー・フロム・ザ・ハウス・オブ・ドラキュラ」というショーにドラキュラ役で出演している。
人々の喝采を浴び博し、この仕事には満足感を得ている。
ただ何かが足りない・・・。何かといってもそれは私の中では明確なわけだが。
私には秘密があり、その何かを満たすための何かには、私の秘密が関係してくる。
それはショーで、ドラキュラ役をこなしている私が実際にドラキュラということだ。
そう血なのだ・・・、私には人間の血が足りない・・・。
仕事を終え、自宅に戻ると、俗人には到底理解できない飢餓と欲求心が私を強襲し支配する。

しかし人間社会の生活に馴染み溶け込んだいまの私には、
独善的に欲求を満たす行為などできない・・どうすればよいのか・・・。
試しに色が似ているという理由だけで、トマトジュースやワインを代用していた時期もあったのだが、
やはり違う、何が違うのか、何故人間の血なのか。

医学書の読本の試みたが、ヒントを得られたのかどうかわからない。
ならば、自分で開発すればよいのではないのだろうか。
人間の血でもなく、私の欲求を満たすものを。
私はそれから研究に勤しみ、研究に研究を重ねて、独自に開発も試みた。
ショーの出演料だけでは、研究開発費を賄う事も困難ではあったが、
必ず成功させてみせる、その意欲が私を突き動かしていた。

そして月日は経過していった。

「では、今夜のニュースの時間はここまで、また明日」
「パラララ~ン♪この刺激感がたまらない!!!新商品「ブラッドコーラショック」!!
これを飲めば君もドラキュラ気分を味わえる!!!」

「お父さん、このCM知ってる?いまこのジュース若い子達の間で流行っているらしいわよ。」

「ふぅん、そうなのか。」

「なんでも人の血に似た味がするんですって。」

「そんな気味悪いものなんて誰が飲むんだ。最近の流行はわからんな。」
最終更新:2009年07月25日 23:36