★・゚・(つД`)・゚・ 【くゎぃと元カノの失恋ラブレター@1999】
元カノより
「拝啓。これまで何度も手紙をもらって、あなたが今まであたしのことを想い続けてくれていたことは、よく分かりました。長いあいだ何もお返事できなかったけど、とても嬉しかったです。でもあたしは、あなたのことをもう好きじゃないし、現実のあなたを受け入れることも、もうできないと思います。あなたは、心の奥底で、あなたの根本的なところで、いつもあたしにすべてを要求してばかりの人でした。
けれども、あたしはそのすべてを持っていなかったし、また、そのすべてになることもできませんでした。本当にごめんなさい。決してあなたを責めているのではありません。
あたしとしても、どうしても愛に徹しきれない心のとがめとか、思うがままに振る舞うことのできない本性を持っていて、それでも手の届かないところで、今まであなたとの思い出をずっと大事に温めてきたことは、どうか分かってください。そして、どうか今からでもあたしを解放して、あたしをこれ以上みじめな気持ちにさせないでください。あなたがあたしを諦めさえしてくれれば、あなただって、自分がしてきたことの正しさを実現できると思います。その日こそ、あたしの本当のつらさをきっと分かってもらえるでしょう。
あたしはクリスチャンとして、あなたのことをお祈りしましょう。
そうすれば、人間の恋なんかよりずっと偉大な神さまの愛によって、いずれあたしたちはふたりとも報われると思います。ふたりの恋は、確かに、あたしやあなたにとっては決して納得できるものではなかったかも知れないけど、それでもあたしはそれを人生の一ページにはさみ込んでおいて、いつか改めて、ほろ苦くても優しい気持ちで回想することができる日も訪れるんじゃないかなと、そんなふうに思っていたいのです。それではさようなら。敬具」
くゎぃより
「拝啓。お手紙ありがとうございました。
確かに、あなたがお手紙に書いてくれたことを、ぼくは悲しまずにはいられなかったし、それは間違いありません。けれども反対に、どうか、あなたがぼくの悲しみについて決して悲しむことがないようにと願っています。すべてはぼくが悪かったのです。それは自分でもよく分かっています。また、心が間違いを犯すことを抑えられなかったにしても、ぼくはその心に公正さを呼び戻すことができるでしょう。ぼくがあなたにしたたくさんの間違いを乗り越えることも、きっとできると思っていました。ぼくは、あなたがぼくから離れよう離れようとずっとしてきたことを、またその気持ちを、よく分かっているつもりでした。これまでの年月において、誰か親しい友人がぼくに関心を示そうとすると、ぼくは手を尽くして彼あるいは彼女を自分から離してしまおうとし向けてきました。教会の大切な友人に対してさえ、そうでした。もちろん、ぼくが約束をするということができない性格、さまざまな物事に関心を寄せすぎる性格、その一方で自分自身への気持ちの弱さといったものもあるでしょう。ぼくは自分で考えていたほど、愚かな人間じゃなかったかも知れないし、そのためにおそらく見栄を張りたいというような気持ちから、またさらに苦しむことへの恐怖から、多くの結果が生まれたのかもしれませんが、けれどもぼくは多くのつらいことを正面から受け止めてきました。しかしそれ以来、今度はぼくのほうがみんなのところから逃げ出してきたし、ある程度までは、みんなもぼくから離れていくことを望んだりしていました。まったくくだらないことだったんですが……。
ところがあなたは、あなたの心の中にある女の子としての決まりごとに従おうとしたのであり、何も見返りを求めることなく与えることだけを願う愛を満たそうとしたことは、決してなかったはずです。これを良いとも悪いともいう資格なんてぼくにはありませんが、少なくとも、ぼくのほうだって、あなたがぼくから去ってゆくために必要なことを、できるならすべてしてしまおうと考えていたのは間違いないのです。ぼくの気持ちの中であなたの陰影があまりに大きかったぶん、あなたのことが大好きでたまらなかったぶん、よけいにぼくはあなたのことをすべて忘れてしまいと思っていました。それはあなたが、あまりに切ない言葉を残してぼくと別れた日から、ずっと続いていたことでした。それがときとして、とても恐ろしいものになってしまうことのある、ぼくたちの生きている世界の正しさなのです。優しさには優しさが対応し、切なさには切なさが対応します。ぼくたちはあまりに個人的な問題を共有してきたので、ときに個人的なものから逃げ出したいと思い、
いろんな種類の自由を求め、それを実践してこようと思っていたぼくとしても、あなたがぼくに対して自由でいたいと願った気持ちはまったく同感できますし、ぼくもまた、あなたに同じ気持ちを分かってもらえればと、切実に望んでやみません。
いずれにしても、あなたがお手紙に書いくれていたのと同じように、ぼくも自分の心の正しさだけではなく、かつてあなたと分かち合ったさまざまな思い出や優しさをこれからの生活に利用してゆきたいと思っています。ぼくはときどき、愛することのできない自分を強く責めることがありました。たぶんそうなのかも知れないけど、それでもぼくは人を選んで好きになる資格があったし、そうして選ばれたあなたや教会の友人たちのために、ぼくの中の一番良い部分を忠実にとっておくことができたのです。
どうかいつまでも幸せでいてください。敬具」
最終更新:2007年02月25日 22:08