レースの説明

競馬のレースは、様々な種類に分けられています。「ランク」「条件」「距離」「競馬場」などの違いによりレースについて知ることで、予想のレベルアップに繋がります。

ランクについて

競走馬はレースで勝って、賞金を獲得することでランクが上がります

ランクで分けてレースを行うことで、大体同じくらいの強さの馬がレースをし、強い馬ばかりが勝つレースにならないようにしています。

ランクが上がるほど、強い馬同士が戦い、賞金も上がります。

<レースのランク>

オープン 下記の条件線を全てクリアした馬が出走するレース。
レースによって出走頭数には制限あるので、制限頭数を超えた登録がある場合は、基本的に収得賞金の多い馬が優先されます。
GⅠではトライアルレースで上位入賞すると優先出走権利が得られるものもあります。
1600万下 収得賞金が1000万円以上1600万円以下の競走馬が出走するレース。
1000万下 500万以上1000万以下の競走馬が出走するレース。
500万下 収得賞金が500万以下の競走馬が出走するレース。
未勝利戦 新馬戦で負けた馬が走るレース。
新馬戦で勝てば次の500万円以下のクラスに上がりますが、新馬戦は一度しか出られないので負けた馬は未勝利戦に向かいます。
調整の都合などで新馬戦に出走せずに3歳の春を迎え馬も、未勝利クラスとなります。
新馬戦 まだ1度もレースに出たことのない馬が始めて走るレース。つまりデビュー戦。
ほとんどの競走馬は2歳から3歳にかけて新馬戦でデビュー。

距離について

レースの距離は1000m~3600mに分かれています。

短距離が得意な馬のことを「マイラー」、長距離が得意な馬を「ステイヤー」と呼びます。

距離別のレースの呼び名

~1400m【スプリントレース

~1600m【マイルレース

~2200m【中距離レース

~3600m【長距離レース

中間的な距離もあるので、正確に分けるのは難しいですが、大体このような感じです。

距離ごとの特徴について

距離 特徴
1000m 中央競馬では最短距離。主に使用されるのは新馬戦。印象的なのは、アイビスサマーダッシュ(G3)で、直線で1000mのコースを走るレースです。
1200m 「スプリント」と呼ばれ、最速の競走馬を決めるレースとして使われます。
1400m 「スプリント」と「マイル」の間の距離。
1600m 「マイル」と呼ばれ、G1のレースではこの距離が最も多い。
1800m マイルと中距離の間の距離。マイルから中距離へ向かう際に距離適正を見極めにも使える距離。
2000m この距離からが中距離のレースになります。
2200m この距離のレースは少なく、距離も微妙な距離です。
2400m クラッシックレースには外せない距離。
2500m この距離も少ないです。「有馬記念」くらいですね。
3000m 「ステイヤー」と呼ばれる長距離の得意な馬が走る距離です。
3200m 天皇賞(春)の距離です。G1で最も長い距離です。
3600m 中央競馬ではこの距離が最長の距離です。かなりスタミナが必要な距離です。

条件について

限定戦

指定された条件を満たした馬しか出走できないレースです。

<2歳戦>

2歳限定G1は、朝日杯フューチャリティステークス(牡馬)と阪神ジュベナイルフィリーズ(牝馬)の2レースです。翌年のクラシックの前哨戦とも言える重要なレースですが、レースを重ねていない2歳馬の予想は難しいです。

<3歳戦(クラシック)>

よく耳にする「クラシックレース」とは、「桜花賞」・「皐月賞」・「オークス」・「日本ダービー」・「菊花賞」の5つの3歳限定G1のことです。これらのレースにはトライアルレースがあり、優先出走権を賭けて走ります。
目標のレースに照準を合わせて調整しながら出走権利を獲得していき、万全の状態で本番に臨み勝利を勝ち取ることは、簡単なことではありません。競走馬にとってクラシックは、3歳のときしか挑戦できない一生に一度の大勝負なのです。ですので、クラシックを制した馬には惜しみない賞賛と名誉が贈られます。

<古馬戦>

条件が3歳以上のものと4歳以上のものがあります。
競争馬は6歳以上になると高齢馬と呼ばれ、ほとんどは8歳までに引退しますが、まれに10歳以上の超高齢馬が活躍することがあります。地方では16歳が勝ったというニュースもありました。
高齢になれば、競争能力が落ちてくると言われていますが、遅咲きの馬が活躍することもあります。

<牝馬限定戦>

競走馬のオスは牡馬(ぼば)、メスは牝馬は(ひんば)と呼びます。
また、気性の荒い牡馬を大人しくするために虚勢した馬をせん馬(せんばと呼びます。
昔は、牡・せん馬限定戦が行なわれていましたが、現在では全レースが牝馬にも開放されています。(種牡馬や繁殖牝馬の価値を高めるための選定競走とされているクラシックレースなどで出走が認められていないレースはあります。)

牝馬は一般的に牡馬に比べて体力的に劣ると言われているため牝馬限定のレースが設けられています。
中にはウォッカのように、牡馬相手の日本ダービーやジャパンカップを勝ってしまう強い女の子もいますが、それほどの名牝はそうそういません。

牝馬限定GⅠには、桜花賞(3歳)、ヴィクトリアマイル、オークス(3歳)、エリザベス女王杯、秋華賞(3歳)、阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳)があります。

最終更新:2013年07月26日 11:04