作戦
【地形】
≪全般≫
・傷病者は原則として動かさないが
「危険な場所(戦場、破損I=D他の内部、火災現場、ガス中毒や落下物のおそれのあるところなど)」
「応急手当できない場所、安静を保てない場所(手狭なところなど)」
に傷病者が居る場合は、呼吸や顔色に気をつけ、首を曲げ伸ばしさせず、
身体をしめつけたりねじったりせず、損傷部に触れないよう、できるだけ静かに移動させる
≪市街地≫
・近くにある病院や薬局、学校の保健室などの施設を使い治療を行う。
【装備】
・飲み水や簡易食料(糖質・脂質の高いもの)を欠かさないこと
・装備している物が体の動きを制限したり、身軽さや素早さを低下させないよう配慮する
・戦闘開始前から、負傷兵の治療のために必要な薬品、器具、人員等を準備しておく。
・防寒装備を徹底しておき、負傷者用の毛布なども用意しておく。
・凍傷対策の装備をしておく。
・メスなどの人体内部に触れる医療機器は加熱や薬品でしっかり消毒しておく。
・補気薬として、薬用植物のオタネニンジンから成る漢方薬「独参湯」を使う。
・鎮痛薬としてモルヒネやオキシコドンを投与する。また、モルヒネが使えない患者には、より強力なフェンタニルを使う。
・全身麻酔の際、麻酔補助薬として笑気ガスを使う。
・局所麻酔剤としてリドカインを用いる。手術時の出血を抑制したり、作用時間を延伸する場合はアドレナリンを併用する。
・心停止に対し、バソプレッシンを用いる。
・消毒済みの手術用手袋、マスクを携帯。
・薬品が不足する場合、ゲートの先の森で薬草を採取してこれを利用する。
・薬草を採取する際は、シオネ・アラダの守り手1名が最初に探し、生存者の中の犬妖精にその臭いを覚えさせて、その後の採取を任せる。
・真水や生理食塩水を大量に用意しておく。
・水は濾過器を通したのち、すべて煮沸殺菌を行う。
・注射針などは一度使用したものは使わない。再度使う場合は、薬品につけたり、火にかけるなどしてしっかりと消毒をすること。
・奇麗な布を大量に用意し、手術着やガーゼの代わりとして使う。
・メスは何度も使用すると切れ味が悪くなるので、一度使用したものは刃を磨いだり消毒したりする。その際必ず消毒すること。
・縫合用の絹糸を大量に用意する。
・消毒薬がない場合は度数の高い酒で代用する。
・麻酔薬が足りない場合は酒を使う。耐性などを確認して急性アル中に注意。
・生存者から血液を採取し、緊急の輸血パックを作成する。
・折れた刀や槍などの刃から使えそうな部分を再加工してメスを作る。
・理力使いの長い杖と服を利用して簡易タンカを作る。
・飲み水、特に経口補水液。
・ライター等、手軽に火をつけられるもの。
・武器は治療する段階で一時放棄する。
≪生薬・薬草≫
<外傷>
・コバノトネリコ(アオダモ)の樹皮から抽出される成分を外傷の消毒に用いる。
・包帯や湿布、止血帯には芍薬の根をすりおろして塗布する。外傷だけでなく、打ち身等にも効果的。
・充血による痛みには、トウキを用いる。
・夏枯草:抗炎症作用があるので外用として口内炎、結膜炎などに使われる。打撲やケガのとき生葉を揉んで患部に貼る応急処置もとれる。
・車前草(オオバコ):胃腸病、高血圧、強壮などに用いる。外用としては、腫れ物の排膿のため生の葉を蒸して患部に貼る。
・キラン草:生の葉を揉んででた汁を擦り傷や虫刺されに外用する。
<鎮静>
・精神安定薬として、甘草の抽出物を少量与える。状況に応じ、量を精密に調整する事。
・鎮静、誘眠薬として、乾燥させたナツメの仁(種の中身にあるゼリー状のもの)を湯に溶き与える。
・トケイソウを煎じたものを、鎮静薬として与える。
・ベラドンナ:その成分であるアトロピンは鎮痙剤として用いることが出来る。
・トリカブト:子根は「附子(ブシ)」として漢方薬に使われている。附子は、鎮痛作用などの薬を作る時に使用できる。
・当帰:鎮痛、抗痙攣の作用があり、抗炎症、中枢鎮静作用、抗凝血作用、血小板凝集能抑制作用など血に関わる多くの働きがある。体を温め血を増やし血行障害を取り除くため虚弱体質の病気に応用される。
・センキュウをの根茎を乾燥させ、抽出したものは鎮痛、鎮静剤として効能がある。
<血、血圧関係>
・血圧上昇薬としてオタネニンジン(朝鮮人参)を与え、寒冷地での血圧低下、もしくは失血による血圧低下の補助を行う。
・但し、失血による血圧低下の場合、必ず輸血を併用し、患者の体力消耗を避ける。
・アカヤジオウの根には補血、止血、強壮の作用がある為、輸血後の補助として少量内服させる。
・蒲:止血目的でそのまま又は煎じて服用する。傷口や火傷に直接散布し収斂性止血薬としても用いる。
・アザミ:動物実験で血圧降下作用が確認されている。止血に関しては新鮮なものの方が効果ある。
・牡丹:牡丹皮の水煎液は血圧降下作用が認められている。
・芍薬:主成分には鎮痛、鎮静、鎮痙、抗炎症、抗ストレス、血圧降下、血管拡張、平滑筋弛緩作用の効果が確認されている。
・カラスウリ:根を浄血に用いる。
<保温>
・低体温の患者には、肉桂(シナモン)を溶いた湯を少量ずつ与え、体温を回復させる。急激な摂取は発汗を招く為、投与量には注意を払う。
<心悸亢進>
・セイヨウサンザシの果実と葉は、強心作用を持つ。細かくすりおろし、少量ずつ内服させる。
・ジギタリスの葉を温風で乾燥させたものから、強心剤を精製可能。効果が高い為、手術にも使用可能。投与量に注意。
・ジギタリスの薬効成分である強心配糖体は、有効量と致死量が近い為、投与の際は慎重に量を調節する。
・トリカブトの球根を灰汁に漬け込み、加熱処理をする事で強心薬として使用できる。
≪漢方薬≫
・四物湯(トウキ+センキュウ+シャクヤク+熟地黄)
※熟地黄とは、ジオウを陰干したものを酒蒸しにしたもの。
増血剤として投与する。
≪サイボーグ≫
・サイボーグ参加国から予備パーツを借り受け、損傷部位を臨時に補う
【体術】
≪全般≫
・リーダーとした数人のグループを単位とした行動計画もいっしょに作っておき、
作戦スタート後はこの行動計画に基づいて合理的に行動する。
・グループを編成する際には、軽症者の治療、重症者の治療、応急処置などの行為の目的別に
グループを設置し、隊の構成員はそれぞれの得意分野や技能の高低を考慮した上でグループに編入される。
・治療を担当するグループとは別に、医療技能の低いものを中心として編成した
グループを作っておき、薬品や器具の管理と運搬、負傷者の運搬、器具の消毒などの雑務を行わせる。
・隊全体のリーダーを決定しておき、全ての作業の進行状況や戦況についての情報がリーダーに集中する仕組みを作っておく。
・リーダーは全体の作業の進行状況に柔軟に対応し、作業指示や移動指示、グループの再編成を指揮する。
・話しかけたり、手を握ったりして安心させる。
・経験の浅い医師は、患者に対し冷静に対処できるよう、鎮痛剤の用意をしておく。
・咬傷は傷が深く、細菌感染の危険性が高いので気をつける。
・飲食ができない場合はリンゲル液や高カロリー液などの輸液製剤を使う。
・感染症の危険性がなく、血液型を気にしなくてもよい人工血液を輸血に使う
(人工血液はhttp://hpcgi2.nifty.com/fakeradio/idwiki/wiki.cgi?p=student の学校施設設定を参照)。
・輸血用血液が不足する場合は生理食塩水などで代用する。
・首に外傷のある場合は気道を確保し、板などに乗せて3人以上で輸送する。
・治療を行う際は出来る限り消毒処置(手など)を行い、雑菌の感染を防ぐ。
・トリアージを用い、容態に応じて傷病者治療の優先順位を整理する。
・ただし「黒」(死亡認定・放置)は用いない。
≪蘇生≫
・人工呼吸・心臓マッサージ・電気ショックありとあらゆる蘇生処置を試みる。
・猫側ではI=D撃破後の蘇生に成功した例があり、蘇生に関するマニュアルがある。
・「素早い発見」「素早い蘇生処置」「素早い搬送」「素早い診療」の通称「救命の連鎖」を徹底しておく。
・医療技能保持者意外は、「素早い発見」に尽力し、医療技能保持者が蘇生活動に専念できるようにする。
≪具体的行動≫
意識確認
「大丈夫ですか」「もしもし」と問いかけながら傷病者の肩を軽く叩く。
・意識のある場合は呼吸を確認する。呼吸が十分なようであれば回復体位
(傷病者を横向きに寝かせて下あごを前に出し、両ひじを曲げ、上側の膝を約90度曲げ、傷病者が後ろに倒れないようにする)にし、
舌根沈下や吐瀉物の肺内誤嚥を防ぐ。観察は続ける。
・意識の無い場合は気道を確保する。
・要救助者発見後はその状態を確認し、早急に救助。正気を失っていた場合予め持たせていた鎮静剤を注射、意識を失わせてでも連行する。
気道確保
傷病者の脇にひざまずき、地面(床)にひじをついて傷病者の前額部から前頭部に手を当てる。
もう一方の手を下あごの端に当て、持ち上げる。
呼吸確認
・胸部が動いているかどうか
・鼻や口に耳を近づけ、呼吸音が聞こえるかどうか
・吐く息を顔に感じるかどうか
を10秒以内に確かめる。十分な呼吸のある場合は回復体位をとらせる。無い場合は人工呼吸を行う。
2回の人工呼吸
気道を確保し、傷病者の頭部に当てている手で鼻をつまむ。大きく空気を吸い込み、空気が漏れないようにしながら2秒くらいかけて傷病者の胸が軽く膨らむ程度に息を口から吹き込む。胸部が膨らむのと沈むのを確認しながら、5秒に一回の速さで行う。10分以内の処置を目標とする。
循環の確認
・呼吸をするか
・咳をするか
・動きがあるか
を10秒以内に確かめる。これらが見られない場合は心停止と判断し、ただちに心臓マッサージを行う。
心臓マッサージと人工呼吸
1、15回の心臓マッサージ
傷病者を硬い物の上に仰向けに寝かせ、横にひざまずく。肋骨と胸骨下縁の境目を確認し、
そこから指二本分上のところに掌を置いてマッサージする。その際に指が肋骨や剣状突起に触れないよう気をつける。掌にもう一方の手を重ね、腕をまっすぐに伸ばし、力がかかるようにして心臓に垂直に力が加わるようにマッサージを行う。マッサージの速さは1分に100回とする。3分以内の処置を目標とする。
2、2回の人工呼吸
を4セット繰り返す。終われば循環の確認に戻り、自発呼吸、循環が回復するまで循環の確認と心配蘇生を繰り返す。
出血の多いとき
清潔なガーゼ、ハンカチなどを傷口に当て、手で圧迫する。傷が酷く片手で圧迫できない場合は両手で体重をかけて圧迫する。
それでも止まらない場合には傷口より心臓に近い箇所に当て布を置き、ゆるく布を巻く。
当て布と巻いた布の間に木の棒などを差し込み、出血が止まるまで棒を回す。壊死を防ぐため、30分以上連続して行わない。30分以内の処置を目標とする。
骨折のあるとき
皮膚には損傷のない場合、は骨折した手足が動かないよう、副木をあてて固定する。
副木とするのは板や傘、ダンボールなど何でもよい。
皮膚が切れてそこから骨折部が見えている場合、外に出ている骨を中に戻そうとせず、
傷の上から保護ガーゼを乗せ、傷に触れないように固定する。
火傷のあるとき
出来るだけ早く、冷水で15分以上冷やす。衣服を着ている場合には無理に脱がそうとせず、
服の上からそのまま冷やす。細菌感染を防ぐために清潔なガーゼで傷口を覆うこと、火傷のショックに注意する。
AED(電気ショック)を使用するとき
傷病者にパッドを装着し、傷病者から離れて通電させる。必要があるようならば繰り返す。
傷病者が貴金属をつけていないか、汗や水で濡れていないかに気をつける。
【サーラ】
・サーラは絢爛世界における進んだ医療技術がある。
・サーラは絢爛世界における蓄積された医療知識がある。
・絢爛世界では知類は多種多様であり、その医療技術は幅広い患者に対応できる。
SS+イラスト
作:444
サーラは疲労していた。
だが、やらなくてはならない。サーラは医者であり、
そこに患者がいるのだから。
疲れ果てて、汗を流しながらも、
普段の笑みを消し、必死に治療を続けていた。
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作:忌闇装介(再利用)
作:阪明日見
彼女の手には何十人もの命が委ねられていた。
それがどれだけ精神的に辛いことだろうか。
最後に彼女一人が戦うのだ。
全ての人間が期待をこめて彼女のことを見る。
重圧と不安。でも、彼女は諦めなかった。前だけを見ていた。
処置を行なう手が震える。いつものこと、気にしない。
何人治療するのも変わらない。そう自分に言い聞かせる。
この手で命が救えるなら。何人もの人たちが喜ぶのなら。
治療のことだけに集中すれば、すべての不安は頭の中から出て行く。
どうしようか迷う。治療にも選択はある。
どの道を通れば裁量の選択なのだろうか。
何度同じ場面に出くわしても迷ってしまう。
だけど諦めるわけには行かなかった。そういう選択はなかった。
応援RP
444@akiharu国「雑用くらいならお手伝いできますよ」
444@akiharu国「月並ですけど、頑張ってください。サーラ先生だけが頼りだ」
最終更新:2007年07月17日 00:01