深層ウェブとは
深層ウェブ(ディープウェブ)とはorld Wide Web上にある情報(個人のメールアカウント、ソーシャルメディアアカウント、オンラインバンキングアカウント、ブランドのゲートページ、企業のプライベートデータベース等)の内で、通常の検索エンジン(Google等)が収集する事ができないコンテンツの事です。
深層ウェブの特徴
検索エンジンは通常、クローラと呼ばれるプログラムを用いてWorld Wide Webを巡回し、情報を収集しています。
しかしながら、クローラは、著作権上の法律から一定の記述に基づき、情報の収集を拒否したサイトからの情報は収集出来ない様になっています。
これらの要因から、何らかの要因で通常の検索エンジンを使用しても情報が収集されなくなり、通常の検索エンジンを使用し、情報を収集する事が実質不可能となるウェブサイトを深層ウェブと呼び、深層ウェブと対称的に、通常の検索エンジンによって収集可能なウェブを表層ウェブ(サーフェイスウェブ)と呼びます。
表層ウェブ上にある情報を収集する検索エンジンは、正当な理由でウェブサイトを収集するため、深層ウェブによるこれらの要因で保護されたページをインデックス付けする事が出来ません。
もっと簡単に説明すると、表層ウェブを収集する検索エンジンは相互にリンクされているウェブサイト、たとえばこのwikiなどの静的なページを収集します。
これは、私たちが楽しくネットサーフィンできる領域であり、それと同時に通常の検索方法ではここまでの情報しか収集出来ないと言う事です。
深層ウェブと表層ウェブの唯一の違いは、深層ウェブは限られたユーザーのみがコンテンツにアクセスする事が可能なのに対し、表層ウェブでは誰でもコンテンツにアクセスできることです。
深層ウェブの規模は
多くの人は深層ウェブを単なる都市伝説であると思っている方も多いでしょうが信じ難いことに深層ウェブは確かに存在し、深層ウェブはネットワーク上に存在する全ての情報の内、約96%と言う膨大な情報量を占めています。
調査は殆ど行われていませんが、カリフォルニア大学による最近の調査の1つでは、深層ウェブが約7.5ペタバイト(1ペタバイトは1000テラバイト)の規模だと推定しています。
同様の調査によると、多くの人々が認識しているウェブサイト(Facebook、Twitter、YouTube等)は、ネットワーク全体の僅か約4%しか存在しません。
深層ウェブに僅かに存在する暗い闇
しかし、インターネット全体の情報は表層ウェブと深層ウェブだけで成り立っている訳ではありません。
表層ウェブと深層ウェブがあると言う説明をしましたが、深層ウェブの更に下には、極めて悪質なコンテンツが存在しています。
それらのコンテンツが詰まった場所をダークウェブと呼び、ダークウェブによる情報量は深層ウェブの僅か約0.01%しか占めていませんが、このスライバーはネットワーク上で最も危険な部分となっています。
違法薬物の取引や児童ポルノ、更には暗殺者雇用など、私達にとって考えられる最悪な物が見つかるニッチとなりました。
ダークウェブは玩具ではありません。表示したくない物や他の人に見られたくない物に遭遇する可能性が非常に高いです。
ダークウェブは極めて特殊な検索方法で無い限りアクセス不可能ですが、貴方が一秒でも楽しくネットサーフィンを楽しみたいならダークウェブにアクセスする事は控えた方が良いでしょう。
深層ウェブは危険なのか
ダークウェブはとても危険ですが、深層ウェブはそうではありません。多くの人々は深層ウェブさえも危険視しますが、ダークウェブにアクセスするには特殊な方法を使わない限りアクセス出来ませんし、深層ウェブはダークウェブの様に麻薬や違法な商品の取引をする様なサイトはありません。
管理人から貴方たちへ
とても長い文章に付き合って頂き、有難う御座います。
最後に貴方は深層ウェブにどんな印象を持ちましたか。
少し特殊な環境下でしかサイトにアクセス出来ない点やインターネット上の殆どの情報が詰まっていると言った理由に惹かれ、凄く興味が沸いた方もいれば、逆に特殊な環境下でしかアクセス出来ない様になっている深層ウェブ特有のシステムに着眼点を置き、恐怖心を抱いた方は少なくともいると思います。
しかし、深層ウェブにあるサイトは極めて悪質なサイトが存在せず、私達が思っている以上に殆ど安全な場所であり、個人情報とプライバシーを保護するための非常に重要な場所なのです。
それは日常生活に不可欠であり、これからのネット社会にとって重要な物になるでしょう。
最終更新:2019年08月26日 09:16