書名

パトロン物語 アートとマネーの不可思議な関係

初版単行本

  • 出版社(叢書・シリーズ名)
    • 角川書店(角川oneテーマ21)
  • 発行年月日
    • 2002年6月10日
  • 版型 造本データ ページ数
    • 新書判 並製 232ページ
  • 定価
    • 667円
  • 装丁
    • 装画:小島武
    • デザイン:緒方修一 ラーフイン・ワークショップ

目次

  • プロローグ 芸術はなぜパトロンを必要とするか 7
  • 第一部 パトロンと芸術家をめぐる歴史 19
    • 古代のパトロン 20
    • ルネサンスのパトロン 27
    • メディチ家 31
    • イザベラ・デステ 38
    • レオナルドとティツィアーノ 46
    • バロックのパトロンたち 49
    • 偉大なパトロンの時代の終り 57
  • 第二部 近代美術のパトロン物語 61
    • 芸術の近代世界 62
    • 画商の王様ヴォラール 71
    • 新しきもののパトロン、アポリネール 77
    • カーンワイラー 82
    • 〈画家の本〉の出版者テリアード 88
    • ロシアのパトロンたち 92
    • シチューキン家 96
    • 西洋美術とロシア・アヴァンギャルド 106
  • 第三部 アメリカン・パトロンの世紀 117
    • アメリカのパトロンがモダン・アートをつくった 118
    • ギルデッド・エイジと美術ブーム 118
    • ボストンのイザベラ女王 133
    • ベレンソンとデュヴィーン 143
    • 財閥のパトロン 156
    • ガートルード・スタイン 174
    • スティーグリッツのサークル 182
    • ソロモンとペギー――グッゲンハイム家の人々 189
    • 二人の奇人コレクター バーンズとゲッティ 199
    • ベティ・パーソソズとニューヨーク派 206
  • エピローグ 美術館でパーティを 215
  • あとがき 227

あとがきより

これまで、パトロンやアート・アンド・マネーの問題は、芸術史ではまともにあつかわれず、ごくエピソード的に、ついでに触れられるだけであった。しかし芸術家も生活しているのであり、世の中と関わっていかなければならない。/そんな人間くさい芸術史を私は書いてみたいと思い、パトロンをとりあげてみた。アーティストについての本はたくさんあるが、パトロンについての本は少ない。それでも、ちょうどこの分野の研究がホットになってきて、新しい史料が出はじめたところでタイミングがよかった。

この楽しい本を書く機会をつくってくれた西田成夫さんの長年の友情に深く感謝する。また直接編集を担当してくれた角川書店の大林哲也さん、そして校正の方々、どうもありがとう。

主な初出

書き下ろし
最終更新:2007年02月01日 01:33
添付ファイル