書名

二十世紀

書誌情報

  • 出版社(叢書・シリーズ名)
    • 文藝春秋
  • 発行年月日
    • 2007年5月30日
  • 版型 造本データ ページ数
    • 四六判 上製 607ページ
  • 定価
    • 3300円
  • 装丁
    • 坂田政則
    • カバー写真:(C)文藝春秋

異版

目次

  • はじめに 1
    • 新世紀のはじまりはいつか 18
    • パリ万国博覧会が象徴するもの 25
    • 薄いヴェールを通り抜けて 26
    • 児童文学の一九〇〇年 29
  • 一九〇〇年代――春のまどろみ
    • 春眠暁を覚えず 35
    • 大西洋を渡る電波 マルコーニの無線通信 38
    • ピカソ、パリへ行く 立体の平面化という冒険 41
    • キュリー夫人 女性と科学 44
    • ライト兄弟 大空への飛翔 46
    • ジャン・クリストフの「広場の市」 50
    • 二十世紀の原型 アインシュタイン理論 52
    • 二十世紀最初の革命 ロシア一九〇五年 56
    • サンフランシスコ大地震とプレート・テクトニクス論 60
    • フォードと自動車の世紀 63
    • ディアギレフのバレエ・リュス 67
  • 一九一〇年代――大いなる戦い
    • 犠牲の世代 一九一〇年代 73
    • ヨーロッパの空虚の中心で エゴン・シーレ 76
    • カンディンスキー 抽象への脱出 79
    • メキシコ革命とアメリカの武力介入 81
    • 企業社会における新たな闘争 石油トラストの解体 87
    • 〝不沈船〟タイタニック号の沈没 92
    • パナマ運河と野口英世の幻影 98
    • 第一次世界大戦と『西部戦線異状なし』 103
    • レーニンのロシア革命 110
    • 第一次世界大戦の後始末役 ウッドロー・ウィルソン 116
    • 大戦中に起きた二つの精神運動 ダダと意識の流れ 120
  • 一九三〇年代――ローリング・ジャズエイジ
    • ローリング・トウェンティーズ モダン都市のはじまり 127
    • 「空中帝国」 ラジオ時代のはじまり 132
    • クレイジーな法律 アメリカの禁酒法 135
    • 芸術は世界を変えうるか? ロシア・アヴァンギャルド 138
    • ハリウッド映画の誕生 141
    • ツタンカーメンの呪い 大衆ジャーナリズムのはじまり 144
    • シンプルなモダン・デザイン シャネルの五番 147
    • ダンス・ダンス・ダンス! ジャズエイジ 150
    • ヒトラー台頭前夜の奇蹟 ワイマール文化 152
    • シュルレアリスム宣言 無意識の海へ 155
    • 装飾美術と工業との出会い アール・デコ 158
    • いつまでも若く遊びつづけたい! モダン・ガール 161
    • 『日はまた昇る』にみる〈失われた世代〉 164
    • リンドバーグの大西洋無着陸横断飛行 168
    • スポーツ熱狂時代のヒーローたち 170
    • ハイゼンベルクの不確定性原理 174
    • アメリカ人のトラウマ 世界大恐慌 177
  • 一九三〇年代――トラブルの時
    • 一九三〇年代、ルーズからタイトへ 185
    • 摩天楼時代 187
    • インターナショナル・スタイル 世界は一つ 190
    • 独占資本へのブレーキ ニューディール政策 193
    • ロックフェラー・センターのレーニン 197
    • スタインベック『怒りのぶどう』 200
    • ヒトラーのユダヤ人大虐殺 203
    • 二十世紀最大の退却劇 毛沢東の長征 207
    • スターリンの大粛清 210
    • 天才詐欺師の金融スキャンダル スタヴィスキー事件 215
    • 資本主義経済の救世主? ケインズ革命 218
    • ナチ政権下でのベルリン・オリンピック 222
    • 〈連帯〉はファシズムに打ち克つか? スペイン戦争 225
    • ピカソの「ゲルニカ」の運命 228
    • 対戦前夜の〝明日の世界〟ニューヨーク博 232
  • 一九四〇年代――引き裂かれた時代
    • 一九四〇年代 戦争と平和と 239
    • 第二次世界大戦はなぜ起こったか 242
    • インテリジェンス戦 暗号解読からコンピュータへ 252
    • 原爆投下 核の時代のはじまり 256
    • 不条理な人間 カミュの『異邦人』 260
    • ヨーロッパからアメリカへ 亡命者の文化 262
    • サン=ジェルマン=デ=プレの実存主義 265
    • ニューヨークの抽象表現主義 ボロックの裸の実存 269
    • 冷戦と鉄のカーテン トルーマンの〈封じこめ政策〉 271
    • ハリウッドで吹き荒れた〈赤狩り〉 274
    • ディオールのニュールック 276
    • 二千年ぶりの故国 イスラエル建国 279
    • 人間の性行動――キンゼー報告の衝撃 282
    • 毛沢東の中華人民共和国成立 285
  • 一九五〇年代――ヒッチコック・エイジ
    • ヒッチコック映画が象徴する黄金の五〇年代 291
    • 〈限定戦争〉の時代 朝鮮戦争と三十八度線 297
    • マッカーシーのブラックリスト 300
    • クレジット・カードの買物天国 303
    • 〈老いた神〉スターリン死す 305
    • インドシナ戦争と東南アジア 310
    • 〈雪解け〉ポスト・スターリン 313
    • ソ連とのせめぎ合い 東欧に春はくるか 316
    • 人種の壁を越えた音楽 エルヴィスの青春 319
    • エリート層への反逆〝アングリー・ヤング・メン〟 323
    • 米ソの宇宙開発レースと戦争 326
    • カストロのキューバ革命 329
    • ニューヨーク発 ビート・ジェネレーション 331
    • テレビの時代の幕開け 334
    • ティーンエイジャー文化 337
    • ポピュラー+デラックス 340
  • 一九六〇年代――大動揺時代
    • ロッキング スウィンギング・シックスティーズ 345
    • キューバ・ミサイル危機 350
    • レイチャル・カーソン『沈黙の春』 353
    • 〈ニュー・フロンティア精神〉とケネディ暗殺 356
    • ヴェトナム戦争は誤りだった 360
    • 「六日戦争」とPLO(パレスチナ解放機構) 363
    • ビートルズが来た! 366
    • アメリカ最大の詐欺師!? アンディ・ウォーホルとポップ・アート 369
    • 一〇億人の階級闘争 中国の文化大革命 372
    • キング牧師と黒人解放運動 379
    • ソ連の軍事介入 〈プラハの春〉はまだか 382
    • 学生運動からはじまったパリの五月革命 385
    • あとにも先にもない年 一九六八年 389
    • 〝スウィンギング〟イギリスのポップカルチャー 392
    • ヒッピーの夏〈セックス、ドラッグ、ロックンロール〉 395
  • 一九七〇年代――ナルシス・エイジ
    • 〈ミー・デケイド〉 自己陶酔の時代? 403
    • 変動相場制への移行 カジノ資本主義 406
    • フェミニズムの前進 409
    • ミュンヘン・オリンピックの悲劇 412
    • ニクソンの失脚 ウォーターゲートは開いた 415
    • ヴェトナム戦争の結末 418
    • キッシンジャーの秘密外交 421
    • 第四次中東戦争 電子戦争のはじまり 425
    • 世界的パニック オイル・ショックの裏側には? 429
    • カルトの時代 統一教会からTMまで 432
    • きらめくディスコ時代とトラボルタ 435
    • 性の越境 デヴィッド・ボウイのグラム・ロック 438
    • 巨大諜報機関CIAの闇 441
    • ジミー・カーター・サプライズ 445
    • イランのホメイニ革命 アメリカとの決別 448
    • ソ連の大誤算 アフガニスタンの終わりなき戦い 451
    • 文革後の中国 鄧小平時代へ 453
    • パンクの季節 セックス・ピストルズ 457
  • 一九八〇年代――幻想と貪欲の八〇年代
    • バブル・エイジの光と影 463
    • ロナルド・レーガンの時代 467
    • 〝鉄の女〟サッチャーの破壊 472
    • レーガンの「スター・ウォーズ」計画 478
    • 大災厄 チェルノブイリとエイズ 480
    • 情報革命 コンピュータから通信ネットワークまで 483
    • ウォール・ストリート暴走 487
    • 時代のイコン マイケルとマドンナ 492
    • ポストモダンとは何か 496
    • 空前のアート・バブル 499
    • レーガンの秘密主義 イラン・コントラ陰謀 502
    • ゴルバチョフのペレストロイカ 506
    • 天安門開かず 510
    • ベルリンの壁開く 513
    • 文化戦争 冷戦後の新たな諸相 516
  • 一九九〇年代 二十世紀末
    • 失われた九〇年代 四つの問題点 521
    • テレビで見る戦争 湾岸戦争 525
    • ソ連崩壊 ゴルバチョフからエリツィンへ 528
    • 人種問題の闇 ロサンゼルス暴動 532
    • 好景気とスキャンダル クリントン時代 536
    • ユーゴ紛争 諸民族の迷宮 540
    • 市場経済は根づくか? エリツィンの九〇年代 545
    • パレスチナはどこだ 549
    • 国家の代理戦争? テロリズムの世紀末 552
    • 二十世紀の阿片戦争 アメリカのコロンビア介入 555
    • 〈ニューエコノミー〉の幻影 558
    • マルチカルチュラリズム 562
    • 世紀末の若者文化 ヒップホップからエクスタシー 564
    • グローバルな旅へ 567
  • エピローグ 570
  • あとがき 573
  • 参考文献 576
  • 図版クレジット 591
  • 索引 607

あとがきより

主な初出

書き下ろし

補記

最終更新:2007年07月12日 23:15
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