書名
伝説の風景を旅して
書誌情報
- 出版社(叢書・シリーズ名)
- 発行年月日
- 版型 造本データ ページ数
- 定価
- 装丁
- ブックデザイン:西村ケンジ
- カバー使用図版:写真は本文・口絵より部分使用、歌川国芳「犬阪毛野」(南総里見八犬伝)+『南総里見八犬伝(版本)』+「桃太郎一行の図」+『道成寺縁起絵巻』ほか
- 写真:達川清、藤井金治、奥勝浩
目次
- 1 八百比丘尼の若狭路 9
- 2 炭焼小五郎臼杵 17
- 3 道成寺と紀州路 25
- 4 桃太郎と高松 33
- 5 菅原道真と大宰府 41
- 6 山陽路と三年寝太郎 49
- 7 佐渡の山椒大夫伝説 57
- 8 当麻寺と中将姫 65
- 9 北海道と義経伝説 73
- 10 小栗判官と熊野路 81
- 11 平将門の王国を行く 89
- 12 滝夜叉姫と福島路 97
- 13 奥三河とオトラ狐 105
- 14 秋田の小野小町 113
- 15 浄瑠璃姫と岡崎 121
- 16 里見八犬伝と房州 129
- 17 白鳥伝説と湖北の観音路 137
- 18 佐用姫と玄海 145
- 19 信太の森の葛の葉 153
- 20 出雲阿国のふるさと 161
- 21 飛騨の匠のふるさと 169
- 22 和泉式部の里 177
- 23 球磨川の西行 185
- 24 大磯の虎御前と箱根路 193
- あとがき 202
あとがきより
じつは、西行や小町は何人もいたのではないだろうか。つまり、それらの話を持って旅をしていた人がいるのではないか。そして、私が西行だ、私が小町だ、といって自分のこととして話を語ったのではないか。柳田国男の『雪国の春』を読んで、そのような話を知り、私は伝説のふるさとを歩いてみたくなった。
この伝説紀行は、しばらく埋もれていたのだが、出村弘一さんが忘れないでいてくれて、一つの本にまとめられることになった。出村さんとは古い友人であり、一緒に仕事をして古い友情をあたためることができたのも、今回の大きな喜びである。そしてグラフ社との新しい出会いがあり、編集部の佐藤房子さんのお世話になった。
主な初出
『小原流挿花』
補記
最終更新:2008年04月27日 19:18