書名

伝説の風景を旅して

書誌情報

  • 出版社(叢書・シリーズ名)
    • グラフ社
  • 発行年月日
    • 2008年5月5日
  • 版型 造本データ ページ数
    • B6判 並製 203ページ
  • 定価
    • 1524円
  • 装丁
    • ブックデザイン:西村ケンジ
    • カバー使用図版:写真は本文・口絵より部分使用、歌川国芳「犬阪毛野」(南総里見八犬伝)+『南総里見八犬伝(版本)』+「桃太郎一行の図」+『道成寺縁起絵巻』ほか
    • 写真:達川清、藤井金治、奥勝浩

目次

  • 1 八百比丘尼の若狭路 9
  • 2 炭焼小五郎臼杵 17
  • 3 道成寺と紀州路 25
  • 4 桃太郎と高松 33
  • 5 菅原道真と大宰府 41
  • 6 山陽路と三年寝太郎 49
  • 7 佐渡の山椒大夫伝説 57
  • 8 当麻寺と中将姫 65
  • 9 北海道と義経伝説 73
  • 10 小栗判官と熊野路 81
  • 11 平将門の王国を行く 89
  • 12 滝夜叉姫と福島路 97
  • 13 奥三河とオトラ狐 105
  • 14 秋田の小野小町 113
  • 15 浄瑠璃姫と岡崎 121
  • 16 里見八犬伝と房州 129
  • 17 白鳥伝説と湖北の観音路 137
  • 18 佐用姫と玄海 145
  • 19 信太の森の葛の葉 153
  • 20 出雲阿国のふるさと 161
  • 21 飛騨の匠のふるさと 169
  • 22 和泉式部の里 177
  • 23 球磨川の西行 185
  • 24 大磯の虎御前と箱根路 193
  • あとがき 202

あとがきより

じつは、西行や小町は何人もいたのではないだろうか。つまり、それらの話を持って旅をしていた人がいるのではないか。そして、私が西行だ、私が小町だ、といって自分のこととして話を語ったのではないか。柳田国男の『雪国の春』を読んで、そのような話を知り、私は伝説のふるさとを歩いてみたくなった。

この伝説紀行は、しばらく埋もれていたのだが、出村弘一さんが忘れないでいてくれて、一つの本にまとめられることになった。出村さんとは古い友人であり、一緒に仕事をして古い友情をあたためることができたのも、今回の大きな喜びである。そしてグラフ社との新しい出会いがあり、編集部の佐藤房子さんのお世話になった。

主な初出

『小原流挿花』

補記

最終更新:2008年04月27日 19:18
添付ファイル