書名
書誌情報
- 出版社(叢書・シリーズ名)
- 発行年月日
- 版型 造本データ ページ数
- 定価
- 装丁
異版
目次
- 1 都市と文学 7
- 2 川端康成『浅草紅団』 33
- 3 ベルリンから東京へ 60
- 4 萩原恭次郎『死刑宣告』 87
- 5 群司次郎正『ミスター・ニッポン』 116
- 6 上司小剣『東京』と貴司山治『ゴー・ストップ』 143
- 7 龍胆寺雄『放浪時代』と吉行エイスケ『女百貨店』 171
- 8 林芙美子『放浪記』 197
- 9 江戸川乱歩『D坂の殺人事件』 224
- 10 徳永直『太陽のない街』 251
- 11 『中野重治詩集』277
- 12 都市へのわかれ 304
- あとがき 329
- 関連地図
- 解説(川本三郎) 335
あとがきより
この本は、日本の一九二〇年代論であると同時に、東京という都市空間論でもあるという欲張った構想を持っている。東京を歩きまわりながら、そこに残されている一九二〇年代を発掘していこうというのである。
このように奇抜な試みを、『海』に連載(一九八二年一月~十二月)させてくれた中央公論社の安原顕さんに深く感謝する。この人のおかげで、私はたどたどしく、はじめての分野の旅をつづけることができたのであった。連載中は『海』編集部の坂下裕明さんのお世話になった。また本にまとめるにあたっては、『
都市とスペクタクル』にひきつづき、新名新さんが担当してくれた。
主な初出
「海」
補記
最終更新:2007年02月01日 01:46