書名

海野弘コレクション3 歩いて、見て、書いて 私の一〇〇冊の本の旅

書誌情報

  • 出版社(叢書・シリーズ名)
    • 右文書院
  • 発行年月日
    • 2006年11月30日
  • 版型 造本データ ページ数
    • 四六判 上製 310ページ
  • 定価
    • 2600円
  • 装丁
    • 高麗隆彦(カバー写真:高梨豊「地名論」より 淀橋(表)、高輪(裏))
  • 投げ込み「海野弘街周遊地図」
    • グレゴリ青山

目次

  • 一九六〇・七〇年代
    • はじめに
    • 1 『アール・ヌーボーの世界』 1
    • 2 『空間の神話学――玩具・庭園・劇場』 6
    • 3 『装飾空間論――かたちの始源への旅』 10
    • 4 『世紀末のイラストレーターたち』 13
    • 5 『流行の神話――ファッション・映画・デザイン』 16
    • 6 『日本のアール・ヌーヴォー』 19
    • 7 『都市の神話学――一九二〇年代の影』 22
    • 8 『世紀末美術の世界』 25
    • 9 『四都市物語――ヨーロッパ・一九二〇年代』 28
  • 一九八〇年代
    • 10 『空間のフォークロア』 31
    • 11 『地下都市への旅』 34
    • 12 『世紀末の街角』 37
    • 13 『映画都市――メディアの神話学』 40
    • 14 『ワイルド・ウェスト物語』 43
    • 15 『都市とスペクタクル』 46
    • 16 『都市風景の発見――日本のアヴァンギャルド芸術』 49
    • 17 『酒場の文化史――ドリンカーたちの華麗な足跡』 52
    • 18 『ジャズ・エイジの街角』 55
    • 19 『部屋の宇宙誌――インテリアの旅』 58
    • 20 『風俗の神話学――挑発としての都市』 61
    • 21 『モダン都市東京――日本の一九二〇年代』 64
    • 22 『街角でコヨーテを聞いた――都市音楽の二十世紀』 67
    • 23 『都市の庭、森の庭――未知なる庭園への旅』 70
    • 24 『遊びつづけるピーター・パン』 73
    • 25 『一九二〇年代旅行記』 78
    • 26 『一九二〇年代の画家たち』 81
    • 27 『アール・デコの時代』 84
    • 28 『アンドロイド眼ざめよ』 87
    • 29 『モダン都市周遊――日本の二〇年代を訪ねて』 90
    • 30 『モダンガールの肖像――一九二〇年代を彩った女たち』 93
    • 31 『魅惑の世紀末』 96
    • 32 『エデンという名の映画館』 99
    • 33 『雀はなぜ舌を切られたか――イメージの風土記』 102
    • 34 『魅せられし空間――広場と劇場の神話学』 105
    • 35 『書斎の文化史』 108
    • 36 『モダン・シティふたたび――一九二〇年代の大阪へ』 111
    • 37 『光の街影の街――モダン建築の旅』 114
    • 38 『ざわめく街のシンフォニー――サティからロックへ』 117
    • 39 『遊園都市――自然のデザイン』 120
    • 40 『千のチャイナタウン』 123
    • 41 『ペテルブルク浮上――ロシアの都市と文学』 126
    • 42 『東京風景史の人々』 129
    • 43 『都市を翔ける女――二十世紀ファッション周遊』 132
    • 44 『ココ・シャネルの星座』 135
    • 45 『黄金の五〇年代アメリカ』 138
    • 46 『ドラゴンの系譜――中国の秘密結社』 141
  • 一九九〇年代
    • 47 『室内の都市――36の部屋の物語』 144
    • 48 『映画、20世紀のアリス』 147
    • 49 『慶長茶湯秘聞』 150
    • 50 『ヨーロッパの誘惑』 153
    • 51 『リヨンの夜』 156
    • 52 『東京の盛り場――江戸からモダン都市へ』 159
    • 53 『都市の20世紀――映画から百貨店まで』 162
    • 54 『風景劇場――歴史小説のトポロジー』 165
    • 55 『都市への長い旅――歴史都市からモダン都市へ』 168
    • 56 『プルーストの部屋――「失われた時を求めて」を読む』 171
    • 57 『世紀末パノラマ館』 174
    • 58 『世紀末のスタイル――アール・ヌーヴォーの時代と都市』 177
    • 59 『宝飾の文化史――プラチナ宝飾の華麗な世界』 180
    • 60 『千年の山の太子――北条幻庵青春伝』 183
    • 61 『書斎の博物誌――作家のいる風景』 186
    • 62 『パリの女たち――旅をする女』 189
    • 63 『世紀末の音楽――音楽の万華鏡1』『一九二〇年代の音楽――音楽の万華鏡2』 192
    • 64 『江戸ふしぎ草子』 195
    • 65 『日本図書館紀行』 198
    • 66 『江戸の盛り場』 201
    • 67 『パリ――都市の詩学』 204
    • 68 『パリの手帖』 207
    • 69 『現代デザイン――「デザインの世紀」をよむ』 210
    • 70 『美術館感傷旅行――45通の手紙』 213
    • 71 『世紀末シンドローム――ニューエイジの光と闇』 216
    • 72 『ハプスブルク 美の帝国――バロックから世紀末へ』 220
    • 73 『ダイエットの歴史――みえないコルセット』 223
    • 74 『モダンダンスの歴史』 226
    • 75 『アリス・エロチカ』 229
    • 76 『LAハードボイルド 世紀末都市ロサンゼルス』 232
  • 二〇〇〇年代
    • 77 『遥かなり江戸祭囃子――風流大名松平斉貴』 235
    • 78 『スキャンダルの時代――人はなぜ覗きたがるのか』 238
    • 79 『ハリウッド幻影工場――スキャンダルと伝説のメッカ』 241
    • 80 『めまいの街 サンフランシスコ六〇年代』 244
    • 81 『ロシア・アヴァンギャルドのデザイン――アートは世界を変えうるか』 247
    • 82 『日本遊歩記』 250
    • 83 『癒しとカルトの大地――神秘のカリフォルニア』 253
    • 84 『ビーチと肉体――浜辺の文化史』 256
    • 85 『ニューヨーク黄金時代――ベル・エポックのハイ・ソサエティ』 259
    • 86 『ハイウェイの誘惑――ロードサイド・アメリカ』 262
    • 87 『華術師の伝説――いけばなの文化史』 265
    • 88 『パトロン物語――アートとマネーの不可思議な関係』 268
    • 89 『陰謀の世界史――コンスピラシー・エイジを読む』 271
    • 90 『モダン・デザイン全史』 274
    • 91 『百貨店の博物史』 277
    • 92 『スパイの世界史』 280
    • 93 『足が未来をつくる――〈視覚の帝国〉から〈足の文化〉へ』 283
    • 94 『ホモセクシャルの世界史』 286
    • 95 『芭蕉の旅はるかに』 289
    • 96 『江戸の夕映』 292
    • 97 『陰謀と幻想の大アジア』 295
    • 98 『私の東京風景』 298
    • 99 『秘密結社の世界史』 301
    • 100 『海野弘 本を旅する』 304
    • あとがき 307

あとがきより

楽屋裏のことは私事であり、語るのは恥ずかしいし、一般の読者には興味がないだろうと、私はこれまで〈私〉について語ることを控えてきた。しかし、私の本が書かれたいきさつを知りたいという人が入るなら、それについて、恥も含めて語ることを惜しまないようにしよう、と思うようになった。

この本もまた、百冊の本をふりかえれ、とすすめてくれた右文書院の青柳さんとの出会いによって生まれた。そしてグレゴリ青山さんが楽しい絵を添えてくれたのも、うれしかった。

主な初出

書き下ろし
最終更新:2007年02月01日 01:20
添付ファイル