書名

風俗の神話学 挑発としての都市

書誌情報

  • 出版社(叢書・シリーズ名)
    • 思潮社
  • 発行年月日
    • 1983年8月1日
  • 版型 造本データ ページ数
    • B6判 上製 282ページ
  • 定価
    • 1600円
  • 装丁
    • 装画:宮迫千鶴

目次

  • I 風俗の解読
    • 渇きと怖れ 広告の中の〈水〉 12
    • トラッドとリバイバル 浅草・上海・ベルリンへのノスタルジー 16
    • ブロンドの誘惑 メディアとブロンドガール 20
    • ジョン・レノンとジャパン ジャポニスム再考 24
    • ファイティング・スペクタクル ボクシング映画の〈暴力〉 28
    • アメリカの戦慄 暴力と想像力 32
    • ボックス・コンプレックス グラフィック社会の現実 36
    • 八〇年代のヒップ ヒップ・カタログの感性 40
    • パパラッツォの美学 窃視文化の現在 44
    • 五〇年代の気分 〈青春〉の喪失 48
    • エイシアン・ノベルの流行 アジアを舞台にした小説群 52
    • 天国の門は開くか 八〇年代の空しさ 56
    • 記号論とお尻の流行 顔のない時代のイリュージョン 60
    • 酸っぱいヴァイオリン 記号社会の〈魔術〉 64
    • ジャンパーネスク 若者文化の防衛性 68
    • 少女趣味とセクシー シールズ人形を愛玩する大人たち 72
    • 私の身体はどこに属するか 〈闇のカーニバル〉と山海塾 76
    • 二重露出の時代 俳優を演じる俳優 80
    • 風俗を見る眼 ブリッ子と訳知りおやじ 84
    • 公園に集まってはならない 数寄屋橋公園改修 88
    • ラケットピア 軽井沢のテニス・ギャル 92
    • 未来はオリエンタル SF都市〈東京〉 97
    • 贋作の記号学 三越と竹村健一著作問題 101
    • 街はニュー・ペインティング 〈現実世界〉のエポケー 105
    • ファッションとナショナリズム ハイブリッド・カクテル〈パリ・コレ〉 109
    • 文化へのラブコール 〈芸術と革命〉展の革命性 113
    • 八〇年代の性 ホモセクシャルと都市の快楽地図 117
    • スパイの季節 隠蔽される〈個人の声〉 121
  • II 肉体とファッション
    • 風俗と肉体 メディアになった〈私〉 126
    • 性の記号化と欲望 ニューヨークのポルノ新聞 137
    • 都市空間を着る 空間化した性と身体 139
    • 街から衣服へ、衣服から街へ ヨーガン・レールのデザイン 141
    • 記号としてのファッション ファッションへの新しい視点 146
    • 八〇年代ファッションとポスト・モダン ファッションのリアリティ 150
    • 二十世紀末の女 モデル神話の崩壊 153
  • III SFゾーン
    • アリスの二つの国 異次元へのパスポート 162
    • 笑うロボット 機械文明の悪魔祓い 175
    • ハイテックの真空 〈白〉の研究 178
    • SFイメージの力 〈空想〉の現実化と未来映像 180
    • 夢の再訪 〈革命〉の病跡 182
    • SF小説の未来 メルヴィルの〈部分〉と〈全体〉 184
    • 風景への旅 コスミックな風景の中へ 188
  • IV 二十世紀末都市
    • 都市のコンセプト 神話への回路 200
    • 広場の周辺 演劇空間の痕跡 203
    • 京都の乳房 メタファーとしての都市 209
    • 街路の光と闇 アンダーワールドの戦慄 214
    • 一九二〇年代の大阪 水上のモダニズム 219
    • ニューヨーク・フラグメント 象徴都市・ニューヨーク 224
    • 未知なる世紀末ジャポン 〈純粋日本〉の失語症 234
    • 世紀末ふたたび 視覚芸術の現在 238
    • 広告の八〇年代 失われる消費神話 243
    • ヴィスコンティの魅力 女たちのアイロニー 246
    • モデルの崩壊 連鎖する閉塞性 251
    • 非文化の現在 ハイブリッドからの蘇生 257
    • 〈東京〉の二〇年代 未分化都市・東京への視点 263
    • 世紀末都市〈東京〉 飽和する記号都市 266
    • 二十世紀末都市/ニューヨーク=東京 メトロポリスの頽廃 270
  • あとがき 279

あとがきより

主な初出

補記

最終更新:2008年05月22日 00:39
添付ファイル