書名
足が未来をつくる 〈視覚の帝国〉から〈足の文化〉へ
初版単行本
- 出版社(叢書・シリーズ名)
- 発行年月日
- 版型 造本データ ページ数
- 定価
- 装丁
目次
- プロローグ 目の文化と足の文化
- 視覚の帝国主義 11
- スペクタクル社会と監視社会 14
- 目に対抗する足 18
- 目の戦争/足の戦争 20
- まなざしのグローバリゼーション 24
- 目のことば 26
- 足のことば 29
- ファーストな〈目の文化〉からスローな〈足の文化〉へ 31
- 第一章 視覚の帝国
- 時間に偏向した社会、空間に偏向した社会 37
- 写真――〈足〉を排除する視覚世界 39
- 映画――選択し、排除し、切り捨てる文化 41
- テレビジョン――〈今〉だけを伝えるメディア 44
- コンピュータ――視覚優位の先端メディア 49
- 視覚性(オプティカリティ)から眼差し(ゲイズ)へ 52
- マクルーハンの予言は当たったか? 54
- スペクタクルからヴィジュアルへ 57
- 視覚は(男)のものか? 59
- 「見ている」ことと「見せられている」こと 64
- 「のぞき」のメディア化 68
- 「のぞく」ことと「監視される」こと 72
- 「のぞき」のフェティシズム 75
- ブランドと視覚中心主義の功罪 78
- 視覚文化の新しい地平としてのデジタル文化 84
- 現実から離脱するデジタル文化 88
- もう一つの現実としてのVR 91
- 視覚中心主義を強化したVR 94
- 第二章 足の文化史
- 人は足をいかに見つけたか 101
- 脳ではなく足が先だった 104
- ヘルメスと道祖神――足の神話 107
- 足の神・ディオニュソス 111
- 足の神・大国主神と猿田彦 112
- 巡礼――異世界への旅 115
- 〈歩く〉と〈巡る〉 119
- 遍歴する職人と〈足の文化〉 123
- ワンダリング・スカラー――遍歴する学者 127
- ダンス――足が生んだ芸術 130
- ハイウェイの時代へ 138
- 競歩を派生させた逆説 141
- 「横の次元」を喪失させた自動車 143
- 第三章 対抗文化としての足
- ウォーキングの復活 149
- 自然保護と「歩く権利」 153
- 〈足の文化〉としてのワンダーフォーゲル 156
- 近代登山――スクランブルという歩き方 161
- 「歩く学問」としてのフィールドワーク 163
- 〈目の学問〉から〈足の学問〉へ 169
- ベンヤミンと都市遊歩者(フラヌール) 172
- パリは靴裏に歴史を語りかけてくる 175
- もう一つの医療の方へ 179
- 足療法の系譜 182
- 探検家ヘディンの「不可思議な道」 188
- 足のある学問の記録・伊能忠敬の日本地図 190
- 〈足の文化〉としての登山・浦松佐美太郎の『たった一人の山』 192
- エピローグ 目と足の協同に向けて
- ウォーキングと思考 199
- 歩く哲学者ルソーの考察 201
- 足への考察を欠いたポストモダンの身体論 206
- 〈足の文化〉としての〈ニューエイジ〉 209
- ウォーキングの創造的可能性 213
- 私は歩く目である 215
- 目と足の新しい連携の試み 218
主な初出
書き下ろし
最終更新:2007年02月01日 01:27