外交使節

 国家が他の国家に派遣する正式代表。主な任務は箇条書きにすれば以下の通り。
:本国利益を代表し保護する。
:本国政府を代表して駐在国と各種交渉を進行、連絡。
:両国間関係の正常発展の促進。
:合法的手段を以って駐在国の政治、経済、文化発展の状況を調査、これらの状況を本国政府に報告。
:本国公民の保護。

大使

 全称は「特命全権大使」。一国の元首が他の国家に派遣する最高級の外交代表。駐在国において他の常駐外交代表より高い礼遇を受けけ、また、駐在国元首に接見を求めることが出来る。現在国際間の外交使節は大部分が大使級である。

公使

 全称は「特命全権公使」。一国の元首方の国家に派遣する、大使級より低い外交代表。駐在国において受ける特権と職責は大使と同じくしているが、受ける礼遇は大使に次ぐものとなる。

領事

 一国が協議に基づき他国に派遣する都市或いは地区の代表。一般に、総領事、領事、副領事、領事代理人がある。本国国家利益と公民の正統利益の保護、本国公民、貿易や交通の管理事務等を主要職責とする。領事は本国外交代表と本国外交部の指示をうける。

代弁

 代弁は大使と公使に次ぐ外交代表であり、外相によって駐在国外相に対して派遣される(大使は元首が駐在国元首に対して派遣)。もし両国が長期にわたって代弁級の外交関係を保持する場合、双方の外交関係が正常ではないことを表す。大使或いは公使が病気或いは離任した際、使館正式人員中の等級最高者が職務を代理し、代理者を「臨時代弁」と称す。

特使

 一国が他国に派遣する特別な使命を負う臨時外交代表。その使命は他国の式典などへの参加など、礼節的なものが一般的であるが、ある重要問題の交渉などにも用いられることがある。


最後通牒

 即ち談判決裂前の「最後の話」を意味する。通常は一国が他の一国に対して提出する絶対的な、しかも一定時間内の受諾を要する要求であり、要求が受け入れられない場合は外交関係の断絶、封鎖、武力行使などの強制手段を使用するもの。

外交文書


条約

 広義、狭義の両種の解釈がある。広義の解釈は国家間での関係事務問題解決のために調印される文書であり、その文書の名称に関わらずすべて条約に数えられる(例:公約、協定、議定書等)。狭義の解釈では、国際間での重要な内容の形式が厳粛な文書。

照会

 国家間における一種の外交文書。交渉進行時、立場表明に用いる。外相或いは外交代表の名で一人称を用いて書かれ署名されたものを「正式照会」と呼び、外交機関の名で三人称を用いて書かれ、機関印が押され署名の無いものを「普通照会」と呼ぶ。

声明

 一般に国家、政府、政党、団体或いはその他の指導者がある問題或いは事件に対してその立場あるいは主張を表明するために発表する文書。

公報

 政府、党派、組織が重要事件に関して、或いは決議を通過した正式報道、新聞に発表した会議に関して、代表大会と大会の官報など、すべて公報と呼ぶ。

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最終更新:2008年01月10日 21:11