黒魔術だよ?マコトちゃん!

第一話 生徒会勝利のために!生贄用生娘、暁に死す!前編


ここは生徒会室!生徒会の皆は放課後毎日ここに集まって
お喋りしたり、本を読んだり、たまに会議をしたり、番長陣営をぶち殺す作戦を立てたり、皆思い思いの事をしているんだ!
いつもは元気に溢れる所なんだけど……おやおや?今日はなんだか、何時もと違うところがあるみたい。

「ふぅ……」
生徒会室の片隅で、生贄用生娘ちゃんが、大きなため息をついています。
どうしたのでしょう?もしかしたら、残り数ヶ月しかない自分の命について悩んでいるのかもしれません。

心配になったマコトちゃんが、生贄用生娘ちゃんに声をかけます。
「どうしたのさっちゃん、元気ないの?寿命で悩んでるなら、黒魔術つかうよ?大丈夫?」
「あ、こんにちはマコトちゃん。いや、そういうわけじゃないけんども……ちょっと最近、悩んでることがあってな。」

そういってあと2ヶ月も生きられないであろう生贄用生娘ちゃんは、最近抱えている悩みについて話し始めました。
自分はなんやかんやで東京に来て、この生徒会に所属してしまった。
自分を受け入れてくれた生徒会には感謝しているが、すこし大事にされすぎな気がする。
果たして私は本当に生贄になれるのか、不安になってきたのだという。

話を聞き終わったマコトちゃんはうんうん、と頷き、納得したように言いました。
「確かにさっちゃん、頻繁に生贄が必要か聞いてきてたもんね。あれはそういうことだったんだ!」
「毎日楽しいけど、やっぱ生贄になれなきゃ落ちつかねえでな~。私もみんなの力になりたいんだべ~。」
「なるほどなるほど……そういうことなら、私に任せてさっちゃん!こんな時こそ、黒魔術の出番だよ!」
「おおっ!マコトちゃん、何か策があるのけ!」

マコトちゃんはしたり顔で立ち上がり、さっちゃんに向かって計画の全貌を明かします。
「うん!この作戦なら私は黒魔術を使えるし、さっちゃんは生贄になれるし、生徒会も戦力増強ができる!一石三鳥だよ!」
「名付けて……邪神降臨大作戦だ!まずは体育館を借りに行こう!」
「よくわからないけどすごそうだべ~!よーし、私も生贄になれるようにがんばるぞー!」

こうして生徒会室を飛び出した二人。果たして、二人は体育館を借りて、邪神を召喚することはできるのか?
後半へ続く!


最終更新:2015年03月19日 20:40