『嘆くからこそ…望むからこそ未来に対して行動を起こす…それがニンゲンだ。』
■パーソナルデータ
身長:175cm 体重:72Kg 血液型:A(AA) 目:赤茶 髪:黒 肌:薄褐色
利き手:右 誕生日:12月31日(山羊:カバラ11-4) 出身:京都
家族:父(利通)、母(胡桃)
一人称:私 二人称:君(激昂時は"貴様")
■ステータス(PC版、学生卓版)
STR ★★★☆☆ CON
★★☆☆☆
DEX ★★★★☆ APP
★★★★☆
POW ★★★★☆ INT
★★★★★
SIZ ★★☆☆☆ EDU
★★★★☆
立ち絵: 設定画:■
主な技能(PC):日本刀、心理学、他国語〔英語〕、追跡
(学生卓版):日本刀、他国語〔英語〕、精神分析、図書館
NPC表属性:《鉄仮面》《秩序》《憤怒》
生死執着:細川や犬養の生存優先
■正規版
元公安部の警官にして魔王の夢事件の重要参考人。その正義感と鬼才から職場では畏敬の目に晒され発生日時を見抜いて事件の前に立ちふさがるような検挙率から"疫病神"と渾名されている。その経歴は犬養もであるが凄まじく、警察学校を卒業後交番勤めを経て上京。刑事1課に進んでおりそこから木戸は異才を発揮するようになった。更に上京してから3年で犬養共々公安入りを果たすなど異例の出世を果たしている。犬養とは同郷の幼馴染でお互いに良き理解者であったため木戸も全幅の信頼を寄せており、行方不明になる以前は行動派の犬養と頭脳派の木戸で"上方山コンビ"と職場で親しまれ連携をとっていた。1課時代に細川夫妻惨殺事件に関わっており、両親を一夜にして失った光希を保護したことがきっかけで彼女に対して父性のようなものが目覚め、以後犬養と共に彼女の世話見をすることに生き甲斐のようなものを見出していった。
PC版規格として下ろされているのは27歳当時、つまり公安から消える前の扱いで遊んでいる為NPCとして出てくるよりも性格は比較的柔らかくどちらかというと学生卓版のIF世界線規格に近くなっており髪もまた短い。
■学生卓版
赤夢市立高校の英語教師で風紀委員と剣道部の顧問をしているポーカーフェイスが印象的な教師。通称"鬼木戸" と呼ばれており不正行為を行う不良からは恐れられている。竹刀を持って立っているだけで威圧感があり冷徹な人物だと思われがちだが、根は激情家であり生徒の危機には猛然と立ち向かう。こう見えて体罰は好まないインテリ教師である。学生卓版の日野本と対照的な割に仲がいいらしく他の教員の前よりも何処となく穏やかな雰囲気が出ているとか。たまに、よく分からない真っ赤な夢を見る。寝相はよくないのか起きた際に時計を壊していることがあり手傷が絶えない。
行動の動機は正規版学生卓版どちらとも、身の回りの人々の安全や倫理観に基づくものが多く独善的とも言える強い正義感を楯に苛烈なまでの行動を起こしていく。普段からポーカーフェースな為冷徹であまり物事に動じない印象を与えるが、激情を内に秘める性格であり木戸の本性を知る者は少ない。愛情表現はあまり表立って表現してこないが親しいものの前では表情も緩みジョークを言い出すこともある。京都の丹後地方出身で実家は刀商。その為、幼い頃から剣術に励んでおり彼のパーソナリティに大きく関わってきている。また土地柄鬼の伝承やもののけ信仰なども多かったせいか、上京するまでは本当にその手のものが山に棲んでいるのだと信じていたクチ。頭が切れるようで結構人生観はズレており天然気味な模様。
趣味は元々剣道と居合い一筋だったが細川に出会って以来彼女の趣味である天体観測も好んで同行するようになった。好きなのは同じく天体観測とオペラ観劇で、逆に苦手なのは不正と感情表現である。
中の人のネタ脳により隙あらばシナリオ外のネタ要員に走らされる可哀相な重要NPC。挙句についた名が"受け上司"と"オー木戸"なのでもうこの人ダメなんじゃないかなと思う。
■元ネタ
名前の元ネタは木戸孝允+大久保利通が原型。
性格や技能も木戸孝允っぽいものを目指して組んでみたが相変わらずの原作レイプ仕様である。
因みに通草(あけび)は山女とも書け、同名の妖怪と漢字の同じ山菜でお馴染みの植物名でクセッ毛のモチーフになっている。
同名の妖怪は山姥と同義で山の神の使いとも山間を流浪する民とも伝えられており何となくそれっぽい繋がりを仄めかす為に採用された。
名字や名前に山姫入れるか迷ったんですがね…流石にあの性格で姫の字は洒落にならないのでやめました。
■登場作品•派生
◇登場作品
◇派生
◇バトン系
■登場シナリオ内 (未プレイシナリオのネタバレ避け白文字反転)
◇魔王の夢(正規NPCネタバレ大)
天海によって崩壊させられた7月1日を経験したNPC。6月30日に木戸と犬養率いる公安の機動隊が突入したが信長との交戦によって部隊の大半を殺され彼自身も意識を失う。次に目を覚ました時に見たのは地獄そのものであり犬養に対する安楽死措置や細川の変わり果てた死体、そして太陽の消えた空と変貌する世界が彼を大きく変えることとなった。彼は自分が憎み続けた神話的事象の一端に縋るように混乱に乗じて公安が厳重に保管していた魔導書を奪い読破。自分が幼い頃聞かされていた"おやしろさま"の伝説との共通点を見出して召喚を敢行し、ドリームランドへの門を開け、イ=スの偉大なる一族の精神を宿した"おやしろさま"と接触した。そこで自分が刑事課ー公安時代に置い続けた魔王の夢の裏側を知った木戸は激しく憤り、玉蟲会とこのような状況を造り出した世界そのものへの復讐方法を思いつく。
それはイ=スとの精神交換を行ったタイミングで門の鍵の役割を果たしていた鹿角の鬼を嗾けわざと喰われることで肉体を消失させ鬼と同化し抑止力を得ることであり、嘗て彼が最も忌み嫌った食屍鬼の類いに身を窶すことでもあった。これにより肉体を失い精神体としてドリームランドの門の鍵を閉じる為の人柱に自らがなるが、以降"おやしろさま"の手を間接的に借り"魔王の夢"の中に寄生しては逆転を図り暗躍することもまた可能にする。その中で、木戸は細川に厳重に自分を鬼であると刷り込ませ彼女の夢の中では凶悪なまでの強さを手にし最終的に信長と刺し違えるまでに至った。一方では馬場として、もう一方では木戸として夢と現実の境界を飛び回り、次第に境界線が薄れて狂気に蝕まれ文字通りに復讐の鬼と化した彼は、探索者の選択によって最後の最後に理性を取り戻し天海の目論見を潰したのを見届けるとドリームランドの門を閉じる為に永劫の眠りにつくのである。選択によっては彼が生きて生還するものもあるが、それはレアケースでありGOODエンドでも彼の情報は探索者達の夢の中の存在として残るのみとなる。木戸が人のまま生還するルートは現在7卓中1卓のみである。
"おやしろさま"の操る糸のなす業か人間の夢のなす業か、彼が多大な犠牲を自分の手で払い魔王の夢の中に投影させた歪曲した世界が果たして夢であったのか現実であったのかは誰も知ることの出来ない真相である。
卓によっては追加要素として雷光と協力し、門を開ける際に童子の血を使うことなどを木戸は彼に示唆する役回りとなる。狂気に蝕まれていく木戸が次第に夢現どちらの面でも信長と同種の鬼へと変わっていくのを横で目の当たりにした雷光は彼をも人に戻す為勝ち目のない賭けへと身を乗り出していき多くの悲劇を巻き起こすこととなる。
◇呪怨の家(正規版 PC)
公安時代の探索者想定で参戦。細川事件で関わったことのある京仁検事と南雲と共に佐伯家にまつわる怪事件の捜査に着手。
ここで亡霊を1市民として認識し保護或いは援助すべきという常識とは少しズレた意見を漏らした。亡霊相手に猫缶を買ってきたり防寒着を買ってきたりと手を回したのは1課に居た頃の名残かはたまた本人のネジが外れているのかは誰も知る由もない。最後には伽椰子に対して威嚇をしつつ死体にナイフを突き立て沈黙させる。死体の引き上げ時の所作は刑事課時代のもであり検事に苦笑されたが、もしかしたらここで応酬された書物の中に例のあれがあったのではと考えるとかなり胸熱である。
◇晩夏に乾けば(正規版PC)
公安時代の探索者想定で参戦。1課時代に縁のあった加藤啓介の母親から捜索を依頼され個人として赴く。
導入の喫茶店では生クリームと小豆の乗ったパンケーキとミルクティという甘党っぷりを見せつつ廃墟に同行することになった深山に重々警戒するように言い聞かせて赴く。廃墟内では相変わらずの警察然とした行動を貫きつつその場にあったモップと洗剤を使って炎上する長物を作りつつその武器で蛆人間を撃退するなど容赦のなさを見せている。終盤に悲鳴をあげるサクヤを保護しようとしたところサバイバルナイフで脇腹を刺され負傷。なんとかその状態で立ち回りつつ見事蛆人間1体とサクヤの無力化を行っている。
◇炎上する悪意(正規版PC)
交友のあった丁場 ハルの依頼で参戦。
沙羅の葬儀に乱入した男を取り押さえたことで本格的に事件に参画した。警察官としてのノウハウを活かして探索に貢献。その中で『特定してやる』という煽り文句に「それをするのは私の方だ」と低く唸る等 暴徒と化していた一般市民に皮肉めいたことをいっていた。
チクタクネット本社では犬養が突入時に使用していた方法で電子ロックを破りオフィスに突入。「特定した」という台詞を吐きながら備品の携帯電話と引き換えにシステムを破壊し無事に帰還した。
◇羅生門(正規版PC)
赤木の頼みで参戦。
失踪と連続殺害事件が響の手によるものであると察するやいなや赤木の症状を気にかけつつ彼に対して「友に対しどう対面したいのか」を問い警察の調査の手を遅らせるなどの暗躍を見せる。また終盤では高瀬などの殺意を宥めつつも六角に対し「誰にも支持されなかった時点でそれは導きとは言えない」「やるのならば完璧にことを起こすべきだったのだ」と吐き捨てており、自身の肚の中に座りつつあった理不尽への激しい憎悪を唯一そこでのみ吐露することとなった。
その怒りをぶつけるかのように大蓋の裏に監禁されていた女郎蜘蛛を自分の手で安楽死させている。
◇二律背反(正規版PC)
田中隼人の母の依頼で参戦。
宮原宅では臭いにやられ仕事をしなかったが、事件が復讐劇だと気付きシロツメグサを手に教会に乗り込む。
その後真相を知り石森殺害を戸惑うも味方がバケモノに実際に襲われるのを間近で見て反撃に転じ人外と化した石森の脚を横薙ぎにした。
またヤクザの下部組織の拠点では敢えて方言と多彩な表情を出しゆすりをかけ激情した相手を返り討ちにして多智花から「本物のヤクザみたいだ」と称されている。
◇こっくりさん(学生卓版 PC)
TLで教師 鬼木戸の話が出てきて中の人が調子にのり、パラレル仕様の英語教師として参戦。
オカルトが入らないのに知識とアイデアでクリティカルを連発するなどアッ察しな活躍っぷりをみせていた。三つ子の魂百までというがこいつは本当にそれである。そのくせ怪異に対してはしっかりSANを削っていたので真人間とも言える。各務に対して厳しくも教師的な観念から援助を行おうとし『人の手で引き摺り戻す。』と豪語した。
◇学校の怪談(学生卓版 PC)
卒業式間際を控えた教員として引き続き参戦。なお、この事件の前のとびおりさんは中の人の体調不良で参加しておらずその際に狐崎と日野本を失っている。ここでスイッチが入ったと言っても過言ではない。シナリオ開始早々亡霊化した狐崎に入り大声を上げているが喜んでいるのか威嚇しているのか中の人もよくわからなかった。その後ムーンビーストや錯乱した各務と対峙し教師然とした行動を見せ続けるも、その一方で花子との会話等で手遅れであるということを悟っていた。その結果、各務に対して異空間から出て生きることを説きつつ、同僚や生徒を置いて異空間から脱出することを拒絶。発狂結果も相まって自ら記憶を消しニャルラトホテップの掌の中でループをすることを密かに決意する。この時にイ=スに頼んだのは探索者と各務の記憶から己を消すことであった。
その後亡霊化した日野本と夢の中で会うようになったとかならないとか。彼の罪悪感が呼んだのか時として悪霊と化し襲われる夢や自分が彼に噛み付き負傷させる夢を見ているようだが、熟 彼岸と此岸の境目にいるのが多い男である。
◇ハチカヅキ(学生卓版PC)
日野本の厄払いに付合う形で参戦。
途中出会った皐月を無愛想ながら支えようとするも彼女の可愛がっていた野良猫を逃がしてしまいその風貌もあってか悪評を獲てしまう。それでも怪異を察知し彼女や親族を説得、教育者であり庇護者であることを証明した。儀式の場では借り受けた箒でミ=ゴに応戦。日野本を庇い深手を負うがなおも彼の意思を尊重し洞窟の先へと追従する。最終決戦ではその場に落ちていた鈍刀を用いて徹底抗戦しミ=ゴを斬り捨て一掃したのを確認した後気を失った。