EpisodeListings(布川ゆうじ):
『うる星やつら』の場合は、原作を下敷きにした作品ですが、やはり基本的にはオリジナルものをやっていきたいですね。スタジオぴえろのスタッフはギャグ畑の者が多いので、これからも子ども向けのギャグアニメの路線で、しかもメルヘンの味をつけて作ってみたいです。メカものは、従来のパターンに追従するような形では作ってみたいとは思いませんが、たとえば、メカを持った大仏様や阿修羅が出てくる、オリエンタル調SFアニメなんて、ちょっとおもしろいのではないかな。そして、原作ものでいえば、古典でアニメが手をつけていないものはシェークスピアの世界。『ロミオとジユリエット』や『真夏の夜の夢』を現代風にアレンジしてアニメ化する。不朽の名作であるシェークスピアの戯曲は、映画や舞台では何度も取り上げられていますが、アニメーションとして作っても、十分におもしろい作品になると思うのです。いかがでしょうか。
★見どころ☆
35話「ひな祭りランちゃん登場」
春3月、ポカポカ陽気のひな祭りの日。あたるは甘酒を飲んで酔っぱらっている。ラムはひな壇のかざりつけの最中。ほろ酔い機嫌のあたるが、ふとひな壇を見上げると、かわいい官女人形が立っている。そして、パチッ・・・・・・その官女人形があたるに向かってウインクした。「あれっ、ちょっと酔っちゃったかな」とあたる。もう1度見てみると、確かに官女人形がいて、今度は笑顔でカモン!と指で招いている。官女人形につれられて公園まで飛んでいくあたる。木かげて待っていたのはラムの幼なじみのランちゃんだった。
最終更新:2024年11月26日 16:31