10月16日(土)、お日さまがちょうど空のまん中で輝いているころ、ここ芝のニュージャパンスタジオには、暗~い地下室に根明人間たちが大集合。「うる星やつら」のスタジオは、いつもワイワイにぎやかです。今、みんなの話題は、来年2月の映画のこと。「ワイ、サイラねえちゃんと結婚したいなァ」とテン役の杉山佳寿子さんが言えば、「エル役を誰がやるかが楽しみだなあ」とあたるの古川登志夫さん。この日はホヨヨ!とゲスト出演で来ていた小山茉美さんも、色紙にサインしてくれました。色紙のテンちゃんハンコ〟は、杉山さんが旅行先のおみやげ屋さんでみつけたんですって!
TVでは高視聴率をあげて、大好評の「うる星やつら」。映画化決定でスタッフも乗りに乗りまくってる感じ。12月アフレコをめざして制作は快調に進んでいる。どんな作品になるか今から楽しみだ。
「うる星やつら」の面々、宇宙に進出。地球やうる星の他に宇宙空間やバラ星という女性上位の星がお話の舞台に加わるのだ。バラ星の女王、エルが今回のラムちゃんのライバル。11年前に、何故だかわからないが、エルとあたるは幼稚園で一緒だった。かわいい園児服は着ていても、あたるの女たらしは今と同じ。エルを追い回しているうちに若気の至りで彼女と婚約してしまった。エルは約束を覚えていて今になって結婚を迫ってきた。あわてふためくラム。エルの意志の強さとあたるのいい加減さで二人はとうとう結婚式をあげることになる。ラムは負けじと、純白のウェディングドレスに身を包み二人の結婚式に殴り込みをかけるが......ラムちゃんの花嫁姿はちょっと見物。なにしろ10種類のデザインの中から選ばれたものなのだ。テン、面堂はじめ、TVでおなじみのキャラたちも大集合。滅茶苦茶を展開する。
宇宙を舞台にした壮大なギャグを!
監督の押井氏は、TVと違ってたっぷり時間が使えると大張切り。「1時間30分という時間が大きい。弁天、レイ、
サクラなどTVでは描ききれなかったサブキャラもしっかり描けるし、厚みや広がりが出せますね。ラムとあたるの心理戦や、11年前の挿話などを入れることによって、ストーリーも重層的な構造になり、立体的なドラマが作れるようにになりました。今回は宇宙も舞台の一つ。登場する宇宙船などはメカもバッチリでSF顔負けです。でもその中で行なわれるのは、「うる星」独特のギャグ。そこらへんのアンバランスがおもしろいんじゃないかな。宇宙に広がる空間的イメージと、過去にさかのぼる時間のイメージを一つにまとめられたら、なんて大胆なことも考えているんですよ。
サブキャラクターも映画用にクリンナップ!
TVでは毎回、魅力的な女性キャラクターを創り出して、ラムちゃんをやきもきさせているキャラ・デザイナーの高田さん。「女性の星の話でしょ、だから30点ぐらい女性の新キャラが登場するんです。中でもエルは大切なキャラクター。気位が高く、大胆なように見えて普通の女の子のようなもろさも持っている。それを絵柄で出したかった。あたるが男らしくなったけど、それは原作に戻った感じで、中心キヤラはそれほど変えていません。ただ、サブキャラにいたるまで映画用にきっちりした線で描き直しました。
ムフエル役が誰か楽しみ(VoiceCastComments)
スタジオに行くと、映画でも声の出演をする平野文(ラム)、古川登志夫(あたる)、神谷明(面堂)杉山佳寿子(テン)さん達がTVのアフレコを終えて出てきたところ。編集部も交えてみんなでお喋り。
TA.映画の抱負を聞かせて下さい。
AkiraKamiya:まだ詳しい内容は僕らも知らないんだけど、大型画面で僕たちのキャラクターを存分に発揮したい。
FumiHirano:TVと同じだったけどもっと感動したっていうのがいいな。
ToshioFurukawa:笑いありペーソスありでね。
KazukoSugiyama:両方がいい。
TA.ラムとあたるが結婚しそう・・・
Furukawa:えっ、ほんと?編でもあたるは他の女の子とも
Hirano:やだなあ、また出たの浮気が
Sugiyama:浮気じゃないよ、二重結婚だって。いけないなあ
Kamiya:いけないのはいつもあたるだ
Furukawa:でも、誰が声をやるんだろう。それが今から楽しみだねー!
Kamiya:あっ、今の古川登志夫は完全にあたるになりきっていた。誰がやるんだろうズー(よだれをすすりあげる音)、こういう感じだった。
Hirano:またテンちゃんの心配事が増えるわね。
Sugiyama:火吹くぞー(テンの声で)
音楽は小林泉美さん。TV同様、映画でも作曲、編曲を担当。その上、今回は歌まで歌ってしまう。「TVになる前から「うる星やつら」の大ファンなの。だから音楽やらないかって言われた時は、「やったね!!」という感じで「私を選んでピッタリだよ」と思いながら作ったのね。「うる星やつら」は私自身のキャラクターにとっても合っているような気がする。映画では画面も大きいし、時間的にも長いので、広大さを前面に出して思いっきり宇宙っぽいものを作って見ようと思うの。いい意味で欲張った音楽にしたいれ」。
大阪ファン大会のお知らせ
ついに大阪でも「うる星やつら」のファン大会が開かれる。東京のファンの集いに来られなかった関西のファン、みんな集まれ。日時11月23日(祝)9:00開場9:30開演
●場所大阪梅田OS劇場
内容TV版先行試写会及び声優の平野、神谷明によるコントと抽選会。同時開催として原画、セル、イラスト展。他にセル、キャラ商品の展示即売会がある。
●料金前売のみ一般800円会員500円
●問合シネショップOS078-3213357
EpisodeListings:
ザ・面堂兄妹!(episode73)
あたるたちが食事をしていると、突然、教室の戸が開けられ、風呂敷包みを手にした和服姿の女性が入ってきた。そのうしろには2人の黒子がピッタリついている。彼女は面堂の前までくるとピタリと立ち止まった。2人の周囲にはたちまち生徒たちが集った。それを見はからうように彼女は「私たち婚約してます」といい出す。
階段に猫がおんねん(episode74,11/24)
タヌキは恩返しできるか!?(episode75,12/1)
決死の亜空間アルバイト(episode76,12/8)
ここが聞きたい
Q.テーマソング「心細いな」のレコードが出るそうですが、この曲を歌っているヘレン笹野さんのプロフィールをおしえてください。新潟県長岡市大山みどり(14歳)
A.プロフィールから紹介しますと、生まれは、1962年の9月7日。アメリカ。ミシシッピーが誕生地です。その後、軍に務める父(アメリカ国籍のポーランド人)の関係で来日し、座間アメリカンスクールに入学します。その後、1972年に卒業したあと、彼女は「自然の動物を保護する獣医になろう』と、マサチューセッツ州立大学の獣医学部に入ります。そしてさらに2年後(1981年)に再び来日し、東芝EMIから「キュン!と片思い」でデビューしました。その後はテレビCMやテレビドラマでも大活躍しているのはご存知の通りです。(KittyArtist)
最終更新:2024年12月21日 00:05