寂しい魔術師第一話【その本との出会い】
高校一年15歳の時たいした魔術も使えない私は虐めを受けていた。
ものを隠されたり、喝上げされたり、暴力振るわれたり。
いくら先生に言っても何もしてくれない。
その頃からだろう圧倒的な力がほしいと思ったのは。
そんな思いを抱いて古本屋に行ったある日のことだった。
いろいろな本の中で一つだけ妙にきれいな本があった。
タイトルが書いてない。
蒼くてきれいな本だ。
内容はわからない(なぜかその本だけ封がされてあった)が値段は一応買える値段だった。
私はなぜかこの本が気に入った。
だから、買ってしまった。
家に帰り自分の部屋(寮)にはいると私はすぐに本を開いた。
するといきなり本が蒼い光を放ち始めた。
頭に声が響いてくる。
“汝力を欲するならば我に覚悟を示せさすれば我汝に力を託さん”
私は何も考えずに
「力が手に入るならなんでもするよ」と言った。
すると、また頭に声が響き
“ならば此の力を二年で極めよ極めれぬならば汝此の病により死すであろう極めれたならば汝魔術を極めたものとならん”
そうして本の光は消えた。
えっ!?死ぬ?マジですか?えっちょっと待った。
でも極めればいいのか。
何だ簡単じゃん。
極めるにはどうすればいいのか?本でも見ればいいのか?
本にはこう記されていた。
魔術はその魔術を使い人を殺す事により強くなる
ま、いいか。
うざいのはいるし。
これで殺せたらうざいのが消えるし
死ななかったら全部夢だったと言うことだな
明日にでも始めようか。
そう言って私は布団に潜り込んだ