ポコリーヌ「フレイさん。頼みを聞いてくれマセンか?」
主人公「なんですか?」
ポコリーヌ「ビシュナル君に伝言をお願いしたいのデス。」
主人公「伝言ですか?なんて伝えればいいんですか?」
ポコリーヌ「情熱的に伝えてあげて下サイ。メッセージの内容はーー」
ポコリーヌ「『タライが手に入りマシタ!!』」
ポコリーヌ「デス。」
ポコリーヌ「なにやら、タライがなくて困っているようデシタので……。」
ポコリーヌ「『取りに来て下サイ!』」
ポコリーヌ「と、さらに情熱的に伝えて下サイ。」
主人公「あの……、情熱的である必要は?」
ポコリーヌ「ありマセン。」
主人公「……。」
ポコリーヌ「ではよろしくお願いしマスね。」
ポコリーヌ「ビシュナル君にタライが手に入ったと伝えて下サイ。」
ポコリーヌ「情熱的に。」
ビシュナル「どうかしましたか?」
主人公「ポコリーヌさんからの伝言だよ。あのねーー」
タライが手に入ったって・タライが手に入ったあああ!!!
▼タライが手に入ったって
ビシュナル「本当ですか!?それは朗報です!」
▼タライが手に入ったあああ!!!
ビシュナル「な、なんでそんなに情熱的なんですか!?」
主人公「い、いや……。」
ビシュナル「とにかくタライが手に入ったんですね。それは朗報です。」
ビシュナル「でも……実はそれを必要としてるのは僕じゃなくてアーサーさんなんです。」
主人公「そうなの?」
ビシュナル「ええ。困ってたので一緒に探してました。」
ビシュナル「きっとよろこんでくれると思うので、僕の代わりに伝えてもらえますか?」
主人公「うん、わかった。アーサーさんだね。」
ビシュナル「アーサーさんに伝えてあげて下さい。」
アーサー「私に何かご用ですか?」
主人公「はい。ポコリーヌさんからの伝言でーー」
タライが手に入ったらしいですよ・タライが手に入りましたあああ!!!
▼タライが手に入ったらしいですよ
アーサー「そうですか。それはいい報せですね。」
▼タライが手に入りましたあああ!!!
アーサー「そうですか。それはいい報せですね。」
主人公(スルーされた……!)
アーサー「でも実は、それを必要としてるのはキール君なのです。」
アーサー「彼にその事を伝えてあげて下さい。きっとよろこびますから。」
主人公「あ……はい、わかりました。」
アーサー「キール君に伝えてあげて下さい。」
キール「どうしたの?ボクになにか用かな。」
主人公「あのね、ポコリーヌさんからの伝言でーー」
タライが手に入ったって・タライが手に入ったあああ!!!
▼タライが手に入ったって
キール「本当!?」
▼タライが手に入ったあああ!!!
キール「わっ、ビックリした!」
キール「大声なんか出してどうしたの?」
主人公「い、いや……。」
キール「まあ、いいや。」
キール「それを聞いたらお姉ちゃん、きっとよろこぶなぁ!」
主人公「え、フォルテさんが……?」
キール「うん、タライを探してたのはお姉ちゃんなんだ!」
キール「だからフレイさんからお姉ちゃんに伝えてあげて!」
主人公「ま、またかぁ……。」
キール「?」
キール「お姉ちゃんに伝えてあげて!」
フォルテ「おや、疲れた顔をして、どうしました?」
タライが手に入ったみたいです・タライが手に入ったあああ!!!
▼タライが手に入ったみたいです
フォルテ「本当ですか?」
▼タライが手に入ったあああ!!!
フォルテ「……フレイさん?」
フォルテ「……コホン。」
フォルテ「ではきっとシャオさんもよろこびます。必要としてるのはシャオさんですから。」
フォルテ「ぜひ、フレイさんの口から伝えてあげて下さい。」
主人公「…………がっくり。」
フォルテ「おや?」
フォルテ「シャオさんに伝えてあげて下さい。」
シャオパイ「どしたー?何かすごいやつれてるぞー。」
タライが手に入ったって・タライが手に入ったあああ!!!
▼タライが手に入ったって
シャオパイ「おお、本当か!じゃあきっとメグもよろこぶな!」
シャオパイ「フレイから伝えてあげるといいが!」
▼タライが手に入ったあああ!!!
シャオパイ「ムダに情熱的だな。」
主人公「ほんとにね。」
シャオパイ「じゃあメグに伝えてあげるといいが!きっとよろこぶぞ!」
主人公「こ、今度はマーガレット~……。」
シャオパイ「メグのよろこぶ顔が浮かぶな!よかったよかった!」
シャオパイ「メグに伝えてあげるといいが!きっとよろこぶぞ!」
マーガレット「だ、大丈夫?ひろうこんぱいって感じだよ!?」
タライが手に入ったって・タライが手に入ったあああ!!!
▼タライが手に入ったって
マーガレット「えっ、本当に!?」
▼タライが手に入ったあああ!!!
マーガレット「わっ、ずいぶん情熱的だね……!いや、それはともかくーー」
マーガレット「じゃあ、きっとポコさんもよろこぶよ!キミから伝えてあげて!」
主人公「えっ!? ポコリーヌさん!?」
マーガレット「どうしたの?」
主人公「いや……これポコリーヌさんから頼まれたんだけど……。」
マーガレット「え? そうなの?」
主人公「うん。色んな人に伝えて回って、ここまで来たんだ……。」
マーガレット「色んな人に?という事はつまり……。」
マーガレット「まわりまわって、一周しちゃったんだね。」
マーガレット「最初に欲しがったのも、手に入れたのもポコさんって事かぁ。」
主人公「な、なにそれ~……。」
マーガレット「ご、ごくろうさま……。ポコさんの所に行ってあげて。」
マーガレット「ご、ごくろうさま……。ポコさんの所に行ってあげて。」
ポコリーヌ「おや、どうしましたフレイさん。」
ポコリーヌ「なんだかグッタリしてマセン?」
タライが手に入りました・タライが手に入りましたあああ!!!
▼タライが手に入りました
ポコリーヌ「本当デスか!?」
▼タライが手に入りましたあああ!!!
ポコリーヌ「じょ、情熱的いいいぃぃっ!!そして、そしてーー」
ポコリーヌ「これでねんがんのタライプリンが作れマス!」
ポコリーヌ「で、そのタライはどこデスか!?」
主人公「ポコリーヌさんが持ってるソレです。」
ポコリーヌ「へ? これはダメデス。ビシュナル君が探してたものデス。」
主人公「えーと、つまりですね……。」
主人公「ビシュナルくんはアーサーさんのためにタライを探してたんです。」
主人公「そしてアーサーさんはキールくんのため、」
主人公「キールくんはフォルテさんのため。」
主人公「こうやってたどっていくと結局、ポコリーヌさんの元に戻るんです。」
ポコリーヌ「なっ、なんと!!??」
ポコリーヌ「ではこれはワタシが欲しがってたタライという事デスか!?」
主人公「そうみたいですよ。」
ポコリーヌ「おおぅ! みんな! なんと!他人思いなのでしょう……!」
ポコリーヌ「特にフレイさん。多大なる苦労をかけましたね……。」
主人公「い、いえ。解決したようで良かったです。」
ポコリーヌ「では、お礼にこのタライでプリンを作りマショウ!!」
ポコリーヌ「ちょ~っと待ってて下サイ。」
ポコリーヌ「はい、出来マシタ!」
ポコリーヌ「い~っぱい出来たのでい~っぱい食べて下サイ!」
主人公「ありがとうございます。」
ポコリーヌ「今日はみんなの優しさに触れられてワタシ、とっても幸せデス!」
ポコリーヌ「こちらこそ、ありがとうゴザイマシタ!」
プリンとかぼちゃプリンを手に入れた
最終更新:2015年07月02日 22:20