エルミナータ「私のカンが正しければ……、きっとここで事件が起きるわ!」
主人公「なにしてるんですか、エルミナータさん。」
エルミナータ「あっ、静かに!今、盗み聞きしてるんだから!」
主人公「ええっ、盗み聞き!?」
エルミナータ「なんか向こうで怪しい話をしてるのよ。これは事件の予感!」
主人公「既に事件を起こしてますよ。」
エルミナータ「あっ! こっち来た!ほら、隠れい!」
主人公「うわあ! なんで私まで!?」
謎の女性「ははっ、本当ですか?」
ポコリーヌ「ええ、困っちゃいマス。」
主人公「どこが怪しいんですか。」
主人公「ポコリーヌさんと女の人が楽しそうに話してるだけですよ?」
エルミナータ「……強いて言うなら怪しい関係ね。」
エルミナータ「ポコリーヌさんの恋人なのかしら。」
主人公「ええっ!?」
主人公「……って別に怪しくないですってば。」
謎の女性「ところで……彼女は元気にしていますか?」
ポコリーヌ「はい。とても真面目で、優しい娘に育っていマス。」
謎の女性「それは良かった。」
謎の女性「それで……その……、アレは……克服出来たのでしょうか。」
ポコリーヌ「…………それは、ワタシの事デスか?それとも、彼女の方?」
謎の女性「……どちらもですよ。」
ポコリーヌ「……どちらにしても、色よい返事は出来マセンね。」
謎の女性「…………でも、それが普通です。」
謎の女性「彼女には、辛ければ我々はいつでも迎えに来ると伝えて下さい。」
謎の女性「多くの人間とふれあった彼女なら我々のかけ橋となれるでしょう。」
謎の女性「あなたと、彼女さえ良ければの話ですが……。」
ポコリーヌ「『逃げる』という意味で彼女がその選択をするなら……。」
ポコリーヌ「失礼に聞こえるかもしれマセンが、ワタシはその道を選んで欲しくない。」
謎の女性「……ええ、その通りですね。」
ポコリーヌ「それより、そちらの国の方は大丈夫デスか?」
謎の女性「ええ。当時の様な混乱はありません。ヴィヴィアージュ家のおかげです。」
ポコリーヌ「いえ、ワタシ達は何も。」
ポコリーヌ「でも、良かったデス。」
謎の女性「それでは、そろそろ。」
ポコリーヌ「あ、ではそこまで送りマス。」
主人公「何の話だったんでしょう。」
エルミナータ「……なるほどね。」
主人公「へ?」
エルミナータ「つまんないのー。帰ろ帰ろー。」
主人公「え、ちょっとエルミナータさん!?」
主人公「なんなんですか、一人だけわかったみたいに……。」
エルミナータ「……知りたい?」
はい・いいえ
▼はい
エルミナータ「ポコリーヌさんと話してた人はエルフの国の使いよ。」
主人公「エルフの……?」
エルミナータ「エルフの国はね、女王が治める国だったのよ。」
エルミナータ「少し前まではね。」
主人公「少し前までって……じゃあ今は?」
エルミナータ「今、女王はいない。ずっと空位のままだわ。」
主人公「どうしてですか?」
エルミナータ「前女王の妹さんがね、ある疑問を投げかけたの。」
エルミナータ「エルフは、女王と言う存在に頼りすぎていないか、って。」
主人公「頼りすぎ……?」
エルミナータ「女王になったら自由はないわ。」
エルミナータ「なにをするにも誰かがつきまとうし、意思決定などのあらゆる負担が集中する。」
エルミナータ「間近で女王を見てきた妹さんは、そんな国に不安を覚えたのね。」
エルミナータ「だから今、エルフは女王に頼らない国づくりをしてるの。」
主人公「そうなんですか……。」
エルミナータ「そう。そして、それがうまくいってるみたいね。」
エルミナータ「ちゃんと人間との交流も増えたし、国も豊かになってきてる。」
エルミナータ「さっきの人は、それを報告しに来ただけね。」
エルミナータ「人間との親交はヴィヴィアージュ家が中心となって支えているから。」
主人公「ヴィヴィアージュ家?それってポコリーヌさんの一族ですよね。」
主人公「ヴィヴィアージュ家ってすごいんですね。」
エルミナータ「昔からエルフと仲が良いのよ。」
主人公「へ~。」
エルミナータ「まっ、だいたいそんな話だったみたいね。」
エルミナータ「さーって、事件も解決したことだしそれじゃあ仕事に戻ろうかなー。」
▼いいえ
エルミナータ「む、そう言われると話したくなるわね。」
エルミナータ「ま、キョーミがないならいいわ。ばいばい。」
エルミナータ「知りたい?」(選択肢の所から)
エルミナータ「……人間とエルフが仲良くするのってちょっと大変なのよ。」
主人公「え、どうしてですか?」
エルミナータ「……う~ん……、知らないほうが仲良く出来るから教えない。」
主人公「ええ……?」
ポコリーヌ「今日はメグの提案で、食堂の大掃除をするのデス。」
ポコリーヌ「あり? でも肝心のメグはどうしたのデショウ?」
ディラス「そういや食堂を大掃除するとかなんとか言ってたな。」
ディラス「ん、でもマーガレットの姿が見えないぞ……。」
ディラス「まさか……そんなバカな……!あいつが……サボリ!?」
マーガレット「はっ……!」
主人公「マーガレット……?」
マーガレット「ご、ごめんね!ちょっと昔の事……思い出しちゃって。」
主人公「……大丈夫?」
マーガレット「うん。」
マーガレット「あ、いけない!」
マーガレット「食堂の大掃除をする予定だったのにサボっちゃった!」
マーガレット「はは、ポコさんに怒られちゃうな。何か埋め合わせ考えないとな~。」
マーガレット「えと……。」
マーがレット「な、何でもないから。大丈夫だから……。」
最終更新:2015年06月23日 16:38