1日目
マーガレット「この前、ナンシーさんが食堂でご飯を食べてたの。」
マーガレット「ジョーンズさんも連れてね。今日は夫婦の日だから。」
主人公「夫婦の日?」
マーガレット「うん。22日だからって。」
主人公「ああ……。」
マーガレット「いいよね~……。結婚してもあんなにラブラブなんて。」
2日目
クローリカ「この前、病院のベッドで寝ていたんですけど。」
マーガレット「ま、またそんなところで寝て……。」
マーガレット「ちゃんと自分のベッドで寝なきゃダメだよ、クローリカ。」
クローリカ「あはは……つい気持ち良くて……。」
クローリカ「でも気付いたら、ナンシーさんもうたたねしてたんです。」
マーガレット「へ~、めずらしいね、ナンシーさんがお仕事中に寝ちゃうなんて。」
クローリカ「ナンシーさん、連日のお仕事で疲れていたみたいで。」
クローリカ「そうしたら、ジョーンズさんが歩いてきて、」
クローリカ「ナンシーさんのおでこにそっとキスをしたんです!」
マーガレット「きゃーっ!」
マーガレット「そういえば、前に食堂でピアノを弾いてたらね、」
マーガレット「ナンシーさんとジョーンズさんが食事をしに来てたの。」
マーガレット「それで、ナンシーさんがプリンを食べようとしたとき、」
マーガレット「子供みたいに笑ったあとね、」
マーガレット「ジョーンズさんの口元にプリンを持っていったの。」
マーガレット「それからね……、」
マーガレット「『はい、あ~ん』って!」
クローリカ「きゃー♪」
クローリカ「仲が良い夫婦って良いですよね~。」
マーガレット「あんなに仲が良いなんて、なんだかうらやましいなぁ。」
3日目
シャオパイ「ジョーンズさんとナンシーさんのことなら……。」
シャオパイ「あの二人、結婚記念日にはウチに泊まっていってくれるようだ。」
マーガレット「え、結婚記念日に……、わざわざ?」
シャオパイ「わざわざとは何か。」
マーガレット「あ、ごめんごめん。そういう意味じゃないよ。」
クローリカ「どんな理由があるんですか~?」
シャオパイ「うん。」
シャオパイ「ジョーンズさんは、なんしーさんが家事をしないでいいように。」
シャオパイ「ナンシーさんは、ジョーンズさんが仕事を休む理由をつくるために。」
シャオパイ「お互いのためだと言っていたが。」
マーガレット「へ~、以心伝心じゃない♪」
クローリカ「本当にステキです。……。」
シャオパイ「うん、どっちもな。」
フォルテ「失礼します。」
フォルテ「クローリカさんは……。」
フォルテ「ああ、いらっしゃいましたか。クローリカさん。」
クローリカ「フォルテ、どうかしましたか?」
フォルテ「城の備品のことで、少々おたずねしたいことが。」
クローリカ「それでしたら……。」
フォルテ「分かりました、クローリカさん、ありがとうございます。」
マーガレット「あ!フォルテはどう思う!?」
フォルテ「え!?」
クローリカ「女性なら、やっぱりいつまでも大切にされたいですよね?」
フォルテ「あ、いや、私は……。」
クローリカ「フォルテはいじめられる方が好きなんですか?」
フォルテ「い、いや、そういうことではなくて……!」
マーガレット「いいよねぇ。おしどり夫婦……。」
シャオパイ「うむ。ワタシたちもああなりたいものだが。」
マーガレット「もうっ、フォルテったら興味なさそうにしてー。」
フォルテ「まったく……。」
クローリカ「ナンシーさん達は一緒にお昼寝とかしてるんでしょうかね~?」
シャオパイ「2人の仲の良さは見習いたいものだな。」
4日目
マーガレット「今度ね、ナンシーさんに教えてもらうことになったんだ。」
主人公「何を?」
マーガレット「ジョーンズさんとの、愛のヒケツを♪」
マーガレット「興味があったら、フレイさんも病院に来てね。」
5日目
主人公「うわ!すごい人だかり……。」
ブロッサム「ナンシーからの愛の指南だそうだね。」
ブロッサム「ここまでのおしどり夫婦はめずらしいからねぇ。」
主人公「確かに、そうですよね。」
ナンシー「私はね、ジョーンズの患者さんだったことがあるの。」
ナンシー「それがね、首都で、たまたま再開しちゃって……。」
ナンシー「運命だって思ったわ。」
ナンシー「それから、彼を追っかけて、この町まで来ちゃったのね。」
ナンシー「でも、ジョーンズはなかなか振り向いてくれなくてね。」
ナンシー「とにかく!猛アタックしたんだから!」
マーガレット「アタックって、どんなことですか?」
ナンシー「まずは胃袋をつかむの。とにかくおいしいものを作るのよ。」
ナンシー「料理は苦手だったんだけどね。」
ナンシー「いっぱいがんばったんだから。」
クローリカ「結婚してからも、お料理は大事ですか?」
ナンシー「月に一度は、彼の大好きなチャーハンを作ってるわよ。」
ナンシー「だって、喜んでくれるんだもの♪」
シャオパイ「その……、こ、子供はどうだ?」
ナンシー「うーん、そうね。」
ナンシー「やっぱりほしいかなあ。」
ナンシー「だって、ジョーンズの子供なら、かわいいに決まってるもの♪」
フォルテ「…………。」
ナンシー「でもね、今でも十分すぎるくらいなのよ。」
ナンシー「私は、彼の手を握っていられれば、それだけで幸せだのもの。」
『きゃーっ!』
ジョーンズ「これは……?だれか、大けがを……!?」
ジョーンズ「すみません、通してください。すぐに処置しますから。」
ナンシー「あ、ジョーンズ。」
ジョーンズ「ナンシー。患者さんは……?」
ナンシー「大丈夫よ、ジョーンズ。」
ナンシー「私とジョーンズの話を聞きたいってみんなから頼まれたから、」
ナンシー「ちょっとお話ししてたんだけど、こんなに人が入るなんて思わなくて。」
ジョーンズ「そういうことでしたか。」
ナンシー「ごめんなさい……。」
ジョーンズ「いえ。何もなくて安心しました。」
マーガレット「あ、あの!」
ジョーンズ「うん?」
マーガレット「ジョーンズさん、その……。」
マーガレット「ナンシーさんとの仲良しのヒケツって何ですか?」
ジョーンズ「そうですね。」
ジョーンズ「私はあまり、意識したことがないんですけど……。」
ジョーンズ「ナンシーの手の温度は忘れたことはありません。」
『きゃー!』
フォルテ「無自覚ってすごい……。」
ジョーンズ「?」
ナンシー「ジョーンズったら……。」
ジョーンズ「なにかおかしかったでしょうか?」
ブロッサム「若いねぇ……。」
シャオパイ「二人ともスゴイな。」
マーガレット「楽しかった~……。」
マーガレット「フォルテもあんな顔してないで色々聞いたらいいのに。」
クローリカ「私もいつかは……。」
フォルテ「こっちが赤くなる……。」
最終更新:2015年06月16日 15:54