健康診断



健康診断

  • 病院
ジョーンズ「……さて、どうしたものか……。」

ジョーンズ「…………。」
主人公ジョーンズさん?」
ジョーンズ「ああ、すみません。今、健康診断のことを考えていて。」
主人公「健康診断?」
ジョーンズ「フレイさんには、まだお話ししていませんでしたか。」
ジョーンズ「私はときどき、町の人たちの体を調べさせてもらっているんです。」
ジョーンズ「そうすることで、病を未然に防ぐこともできますから。」
主人公「なるほど……。」
ジョーンズ「今回は、日常生活にかたよりがありそうな人を選んでいまして、」
ジョーンズアーサーさんとポコリーヌさんに声をかけたんですが……。」
ジョーンズ「2人とも、まだ顔を出してくれないんです。」
お手伝いしましょうか?・しらんぷり
▼しらんぷり
ジョーンズ「さて、どうしたものか……。」

 ジョーンズポコリーヌさんとアーサーさん、健康診断に来てくれませんかね……。」
 《選択肢に戻る》
▼お手伝いしましょうか?
ジョーンズ「え?」
主人公「2人がここに来るように、僕(私)からも声をかけてみます。」
ジョーンズ「よろしいんですか?」
主人公「はい。任せてください。」
ジョーンズ「ありがとうございます。では、よろしくお願いします。」

 ジョーンズポコリーヌさんとアーサーさんに、声をかけてきてもらえますか?」
 ジョーンズ「2人とも、健康診断を受けてもらいたいので。」

  • アーサーの執務室にいないとき
主人公アーサーさん、留守みたいだ……。)
主人公(先にポコリーヌさんを探したほうがいいかな。)

 アーサー「……。」
 主人公(いそがしそうだ……。先にポコリーヌさんを探そうかな。)

主人公「あの、ポコリーヌさん。」
ポコリーヌ「ついにワタシとケッコンですか、レスト君(フレイさん)。」
主人公「違います。」
主人公「健康診断でジョーンズさんが呼んでーー」
ポコリーヌ「健康診断!?」
ポコリーヌ「アーアーアー。聞ーこーえーマーセーンー。」
主人公「え、ちょっとポコリーヌさん!?」
ポコリーヌ「みょーにゃーまゃぁーうえーうえーうえーうえー。」
主人公(ダメだ、聞いてくれない。誰か力を借してくれないかな……。)

 ポコリーヌ「みょーにゃーまゃぁーうえーうえーうえーうえー。」
 主人公(ダメだ、聞いてくれない。誰か力を借してくれないかな……。)

マーガレット「どうしたの?」
主人公「実は、健康診断のことで、ポコリーヌさんに話があって……。」
マーガレット「もしかしてポコさん、まだ病院に行ってなかったの!?」
主人公「あ、うん。」
マーガレット「も!しょうがないなあ!」
主人公「全然話を聞いてくれなくて……。手伝ってもらえない?」
マーガレット「うん。任せといて!」

 マーガレット「さ、早くポコさんを探そう!」
 マーガレット「今日という今日は、きちんと言って聞かせなきゃ!」

ポコリーヌ「アーアーアー。聞ーこーえーマーセーンー。」
マーガレット「ポコさん。」
ポコリーヌ「おおう!? メグ!?」
マーガレット「まだ病院に行ってないって聞いたんだ・け・ど。」
ポコリーヌ「……ぎ、聞こえマセン。」
マーガレット「うそつきなさい!返事してるじゃない!」
ポコリーヌ「アーアーアー。聞ーこーえーマーセーンー。」
マーガレット「…………。」
マーガレット「そういえば、ポケットにクッキーがとってあったかも。」
ポコリーヌ「ワーイ♪」

がしっ

ポコリーヌ「……アレ?」
マーガレット「知らせてくれてありがとうね、レストくん(フレイさん)。」
主人公「あ、いえ。」
主人公「これであとは、アーサーさんだけか……。」
マーガレット「あ、アーサーさんなら、出かけてるみたいだよ?」
マーガレット「ポコさんの料理を届けに行ったんだけど留守でね。」
マーガレット「手紙が出しっぱなしだったから、それを見て出かけたんじゃないかな?」

 ポコリーヌ「けんこーしんだん……。注射こわいデス……。」
 ポコリーヌ「メグ、ところでクッキーは?」
 マーガレット「ないよ?」
 ポコリーヌ「ガーン!!!」

 マーガレット「去年も同じ手を使ったんだけどな……。」
 マーガレット「あ、アーサーさんは出かけてるみたい。」
 マーガレット「手紙が出しっぱなしだったから、それを見て出かけたんじゃないかな?」
 ポコリーヌ「メグ、ところでクッキーは?」
 マーガレット「ないよ?」
 ポコリーヌ「ガーン!!!」

 ジョーンズアーサーさん、いつもお忙しそうですからね。」
 ジョーンズ「町の中を探して見つからないなら、外に出かけているのかもしれません。」
 ジョーンズ「部屋の中を探せば、手がかりも残ってそうですけど……。」

  • アーサーの執務室机
前略。
以前事故があった、セルフィア平原・東の洞窟の事故に関し、
再度こちらで調査を、というご連絡をいただきましたが、
こちらとしては、既に調査は十分と考えております。
つきましては……。
主人公(セルフィア平原・東の洞窟、事故現場……?)
主人公アーサーさんはそこにいるのかな……?)

  • 洞窟前
主人公アーサーさん。」
アーサー「ああ、レスト君(フレイさん)。」
バッファモー「モー。」
主人公「そのバッファモーは……?」
アーサー「この子ですか?」
アーサー「それが、エサをあげたら、ついてきちゃいまして……。」
バッファモー「モー。」
アーサー「……かわいいですよねー。」
主人公「は、はあ……。」
主人公「ところで、こんなところで何をしてるんですか?」
アーサー「ああ。ちょっと調べたいことがありまして。」
主人公「調べたいこと?」
アーサー「知っていますか?ここのおまじない。」
主人公「え?」

アーサー「ほら、ここ。見てみてください。」

  • 調べる
主人公「たくさんの人の名前が彫ってある……。」
アーサー「ここに名前を書いてから、手をつないでどうくつに入るんです。」
アーサー「そうして、奥のカベに手をついて、戻ってくるまでは手を離さないこと。」
アーサー「その約束を守れた人たちは、ずっと一緒にいられるという……。」
アーサー「いわゆる、恋人同士のおまじないですね。」
主人公「へえ……。」
アーサー「でも、数年前、ここでラクバン事故があったんです。」
主人公「え……?」
アーサー「たくさんの人が生き埋めになり、大きなさわぎになりました。」
アーサーセルザウィード様やお城の方の活躍もあり、最悪の事態はまぬがれましたが……。」
アーサー「かくいう私も、観光事業の準備で、ちょうどそこに居合わせましてね。」
主人公「え……。」
アーサー「助け出された後も、しばらくは意識を失っていました。」
アーサー「そんな私の命を救ってくれたのが、ジョーンズさんだったんですよ。」
アーサー「それに、後でジョーンズさんから聞いた話なんですけどね。」
アーサー「私の意識がない間も、ナンシーさんはずっとそばにいてくれたそうです。」
アーサー「自分には、それくらいしかできないからって。」
アーサー「でも、それくらいのことに、私がどれだけはげまされたことか。」
主人公アーサーさん……。」
アーサー「ああ、すみません。つい話し込んでしまいましたね。」
アーサー「それで、何かご用でしたか?」
主人公「あ、そうでした。実は健康診断の話なんですが……。」
アーサー「そうでした。ついうっかり……。」
アーサー「すみませんが、後日必ずうかがうと、代わりに伝えてもらえませんか?」
アーサー「今の仕事が一段落しないと、なかなか時間がとれそうにないので。」
主人公「分かりました。」
アーサー「助かります。では、よろしくお願いします。」

 -調べる
 主人公(たくさんの名前がきざまれている。)
 主人公「あ。ナンシーさんと、ジョーンズさんの名前も……。」

 アーサー「事故の影響もあって観光事業の話は流れてしまいました。」
 アーサー「あれだけいた観光客も、今はこの通りです。」
 アーサー「私はあのおまじない、キライじゃなかったんですけど……。」
 主人公アーサーさん……。」
 アーサー「すみません。つまらないグチを。」
 アーサージョーンズさんには、後日必ずうかがいますとお伝え下さい。」

ジョーンズ「ああ、レストくん(フレイさん)。」
ジョーンズ「先ほどポコリーヌさんが、健康診断にいらっしゃいました。」
ジョーンズ「ありがとうございます。助かりました。」
主人公「いえ。どういたしまして。」
主人公「あ、それと、アーサーさんなんですが、」
主人公「仕事が落ち着いたらまた後日、あらためていらっしゃるそうです。」
ジョーンズ「相変わらず仕事熱心ですね、アーサーさんは。」
主人公「そういえば、アーサーさんから聞きましたよ。」
主人公「ラクバン事故のとき、ジョーンズさんに助けられたって。」

ジョーンズ「もうずいぶん昔の話ですけどね。」
ジョーンズ「意識を失っていた間のうわごとも、仕事のことばかりで、」
ジョーンズ「看病をしていたナンシーと、2人でよく苦笑いをしたものです。」
主人公ナンシーさんにも、感謝してるって言っていましたよ。」
ジョーンズナンシーは、彼の意識がない間も、ずっとはげまし続けてましたからね。」
ジョーンズ「本来、誰かの命を預かる人間は、ああいう姿であるべきなんでしょう。」
ジョーンズ「けれど……。」
ジョーンズ「より多くの人を助けるためには、冷静な判断を迫られることが多い。」
主人公「え……?」
ジョーンズ「より多くの人を助けるには、よりよい道具が必要になり、」
ジョーンズ「よりよい道具をそろえるには、お金が必要になる。」
ジョーンズ「そして、どれだけ立派な道具をそろえても、」
ジョーンズ「治療する時間がなければ、患者は助けられないんです。」
主人公「…………。」
ジョーンズ「お金も時間も、多くの人を助けるには、いくらあっても足りないのに、」
ジョーンズ「患者に寄り添いすぎることで、そういう判断を見誤るかもしれない。」
ジョーンズ「だから私たちは、親身な他人であるべきかもしれない。」
ジョーンズ「ときどき私は、そんな風に思ってしまいます。」
主人公「…………。」
ジョーンズ「だから私には、彼女が必要なんです。」
主人公「え……?」
ジョーンズ「彼女は、私が忘れそうになることを、いつも気がつかせてくれる。」
ジョーンズ「ただ純粋に、目の前の人を助けたいと思うこと、」
ジョーンズ「それは正しくはないけれど、間違ってもいないんだと。」
主人公「…………。」
ジョーンズ「おしゃべりが過ぎましたね。そろそろ仕事に戻らないと。」
ジョーンズ「ああ、その前に、今日はありがとうございました。」
ジョーンズ「これはほんの気持ちです。受け取って下さい。」
ジョーンズ「それでは、また。」

 ジョーンズ「今日は色々と、ありがとうございました。」
 ジョーンズ「ところで、さっきの話、ナンシーには内緒ですよ?」
 主人公「え?どうして……。」
 ジョーンズ「だって……、恥ずかしいじゃないですか。」

 ポコリーヌ「健康診断が終わりマシタ。」
 ポコリーヌジョーンズさんから、もっと食べるように言われマシタ。」
 主人公「そうなんですか?」
 ポコリーヌ「そう信じて生きる事にしマシタ。」

 マーガレット「ポコさんったら、あんなに気をつけるように言ってるのに……。」
 マーガレット「やっぱり、私がしっかりしないと!」

翌日

アーサー「ようやく仕事が一段落しました。」
アーサー「先延ばしにしていた健康診断も、ようやく受けられそうです。」

 ジョーンズ「そろそろアーサーさんが健康診断にやってくる頃でしょう。」
 ジョーンズ「私も、準備をしなくては……。」

ジョーンズ「ああ、レスト君(フレイさん)。どうかしましたか?」
主人公アーサーさん、健康診断にいらっしゃいましたか?」
ジョーンズ「いえ、今日いらっしゃると連絡はいただきましたが……。」
アーサー「……遅くなってすみません。」

アーサー「途中で、ケガをしたバッファモーを見つけてしまって……。」
バッファモー「モー……。」
アーサー「あの、まずはこの子を治してあげられませんか……?」
ジョーンズ「どれ。みせて下さい。」

主人公「バッファモー、元気になって良かったですね。」
アーサー「うん。良かった……。」
アーサー「先生のおかげです。ありがとうございます。」
ジョーンズ「かまいませんよ。これもお仕事ですから。」
アーサー「では、治療費はこちらに。私はこれで失礼しますね。」
主人公「あ、ちょっとアーサーさん。」
ジョーンズ「今日はなんのために、ここへいらしたんですか?」
アーサー「あ……。」
アーサー「そうでした。健康診断でしたね。」
ジョーンズ「はい。」
アーサー「あ、でも、いまお支払いした分で手持ちはなくなってしまって……。」
ジョーンズ「構いませんよ。これは治療ではありませんから。」
アーサー「ですが……。」
ジョーンズ「とりあえず、そこに座っていただけますか。」
アーサー「あ、はい。」

主人公「ようやく終わりましたね。健康診断。」
ジョーンズ「はい。」
ジョーンズ「ただ、ここ数日で、また一人心配な人を見つけました。」
ジョーンズ「レストくん(フレイさん)。ちょっとそこに座ってもらえますか。」
主人公「え……?」

ジョーンズ「うん。これでいいでしょう。」
主人公「ありがとうございました。」
ジョーンズ「先ほども言いましたが、お代は結構ですよ。」
ジョーンズ「今日は皆さんを病気にしないための、いわば予防です。」
ジョーンズ「その結果、病気になる人が減れば、見返りとしては十分ですから。」
主人公「そうなんですか?」
ジョーンズ「そういうことにしておいて下さい。」
ジョーンズ「では、今日はこれで。」
ジョーンズ「もしも体の調子が悪くなったときは、すぐにいらしてくださいね。」
ジョーンズ「その時は、きちんと治療費をいただきますけど。」
主人公「はい。分かっています。」
ジョーンズ「そうならないように、これからもお体に気をつけて下さい。」
ジョーンズ「それでは。」

 ジョーンズ「これで健康診断はおしまいです。」
 ジョーンズ「レストくん(フレイさん)、ご協力ありがとうございました。」

 アーサー「バッファモーも元気になって喜んでいました。」
 アーサー「しかし、どうしてあんなにかわいいのでしょう……。」

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最終更新:2018年07月02日 15:27
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