宿屋でアルバイト


イベント関係者(キールシャオパイ、リンファ、ダグ、エルミナータ

1日目

キール「うーん……。」
キール「何かお金をもらえるアルバイトってないかなあ。」
主人公「いきなりどうしたの?」
キール「ちょっと欲しいものがあって……。」
キール「よーし!もっといろんな人に聞いてみよっと!」
主人公「なにか見つかるといいね。」
キール「うん!ありがとー。」

  • 宿屋
リンファ「はあ、困ったわ。今月はちょっとピンチかも……。」
シャオパイ「売り上げ、厳しいのか?」
リンファ「そうなのよ。」
シャオパイ「ふむ……。」
シャオパイ「ワタシに任せてくれないか?なんとかして客を集めてみるが。」
リンファ「あらまあ、たのもしい♪」
リンファ「それじゃあ、シャオちゃんにお願いしちゃおうかしら。」
シャオパイ「うむ!任せておきたまえ♪」

 シャオパイ「よし!」
 シャオパイ「なんとかして、客をたくさん集めてみるようだ!」

 リンファ「シャオちゃんったら、たのもしいわ♪」

2日目

  • 飛行船通り
主人公「あれは……。」

キール「当旅館には、ジマンの大浴場もありますよー!」
シャオパイ「うむ!みんな来るといいが♪」

旅の女「ふーん。」
旅の女「日帰りの予定だったけど、泊まっていくのもいいわね。」
旅の男「普通の風呂を期待してんだが、イカとか浮いたりしてねえよな?」
シャオパイ「……イカ?」
キール「できる限りがんばります!」
シャオパイ「な!?」

旅の男「冗談のつもりだったんだが……。」

旅の女「ねえ。ここのお風呂って何度も入りたくなるって聞いたけど、」
旅の女「もしかして、なんか変な薬とか、使ってたりしないわよね……?」
キール「へえー。そうなんだ。」
キール「ねえ、シャオちゃん。どんな薬を使ってるの?」
シャオパイ「いやいやいや!ウチには何も入ってないようだ!」

旅の女「ようだって……。」
旅の男「おいおい、ハッキリしろよ!」
シャオパイ「う、うう……。」
キール「あれ?なんでみんな怒ってるの?」
シャオパイ「いや、おおむねキミのせいなんだが……。」
シャオパイ「よし、キール!」
キール「ん?なに?」
シャオパイ「ここはいいから、町を回ってくるといいようだ。」
キール「ああ、宣伝だね。がんばるよ!」
シャオパイ「うむ。がんばってしまえ!」

シャオパイ「えーと……。」
シャオパイ「い、以上で、パフォーマンスは終了だが!」

旅の女「え……?」
旅の男「あ、ああ。そういうこと……だったのか?」
旅の女「うーん。なんか信用ならないわね……。」
旅の女「泊まっていくかどうかは、もう少し考えてからにするわ。」

シャオパイ「……はあ。」

 キール「え~っと、どこに宣伝しに行こうかな?」

主人公「大丈夫ですか?」
シャオパイ「ああ。フレイか……。」
シャオパイ「キールをやとったのは失敗だったかもしれない。」
シャオパイ「ワタシの不幸が、見事に加速しているようだ……。」
主人公(不幸なのは自覚してるんだ……。)
シャオパイ「だが、彼がマジメにやってるのも、分かってるしな……。」
シャオパイ「まあ、なにごともあきらめなければ、何とかなる。」
主人公「シャオさん……。」
シャオパイ「がんばれ。」
主人公「……え?」

 主人公「あの、これからがんばるのは……。」
 シャオパイ「もちろん、ワタシだが。」
 主人公「あ、うん。そうだよね。」

  • メロディストリート
ダグ「つまり、どういうことだヨ?」
キール「だからね、旅館の大浴場がステキだから来てほしいなって。」
ダグ「そりゃ知ってるけど、イカがどうとかってのハ?」
キール「そういうお風呂もあるから、がんばって見習おうかなって!」
ダグ「よくわかんねえけど、変わった入浴剤をためしてんのカ。」
ダグ「なら、コメとかどうダ?」
キール「お米?なんで?」
ダグ「そりゃあオマエ……。」
ダグ「オレの好きなものだからに決まってるだロ!」
キール「へー。」
ダグ「ホント素直だよな、オマエっテ……。」

ダグ「っと、そんじゃ、オレはそろそろ行くワ。」
ダグ「めんどくせえけど、ばあさんの手伝いがあるからナ。」
キール「うん!がんばってね!」
ダグ「おウ!お前もナ!」

 ダグ「コメの風呂ねエ……。どんなものダ?」

エルミナータ「お風呂に変な薬?」
キール「うん。」
キール「何度も入りたくなるのはそのせいかもしれないんだって。」
エルミナータ「ふむふむ、なるほど……。」
エルミナータ「……事件のにおいがするわね!」
キール「ボクには、入浴剤のにおいしかしないけどね!」
エルミナータ「素人にはわからないわ。」
エルミナータ「とにかく、お風呂には行くわよ。」
キール「え?いいの?」
エルミナータ「犯人は必ず、犯行現場に戻ってくるもの!」
エルミナータ「首を洗ってまってなさい!」
キール「一名様ごあんな~い♪」
キール「じゃあ、よろしくね!」

 エルミナータ「ふっふっふ。待ってなさい……。」
 エルミナータ「真実は探偵がつくるのよ!」

  • 広場
フォルテ「キール。何をしてるんだ?」

キール「あ、お姉ちゃん。」
キール「えっと……。ちょ、ちょっとね!」
フォルテ「……?お前、何か隠してないか?」
キール「だ、大丈夫だよ。ケーキもきちんと焼いてあるから。」
フォルテ「それは楽しみだな。……って、そうじゃなくて!」
キール「あ、ごめん。まだ仕事中だから、またね。」
フォルテ「あ、おい!キール!」

フォルテ「お前を守るのも、私の仕事なんだぞ……。」

 フォルテ「私に相談もせず、アルバイトだなんて……。」
 フォルテ「何かあってからでは遅いんだ。帰ったらきちんと言い聞かせないと。」
 フォルテ「それとも、私があまりにたよりないのか……?」
 フォルテ「……いやいやいや。」

  • 宿屋前
キール「あ。フレイさん。」
主人公「キールくん。こんなところでどうしたの?」
キール「うん。ちょっとアルバイトの結果報告にね!」
キール「でも、今は入らないでくれって、シャオちゃんが。」
主人公「え?」
キール「『いいか、キール。今はとても忙しい』」
キール「『だから、ワタシの不幸が加速すると、大変なことになるようだ』って。」
キール「どういう意味だろ?」
主人公「えーと……。」
キール「観光に来てたお客さんは、ボクの話を聞いて帰っちゃったみたいだし。」
キール「シャオちゃん、ちょっと怒っちゃったのかなあ。」
主人公「どうかな?ちょっと違う気もするけど……。」
キール「あやまりに行きたいけど、入って来ないでって言われてるし……。」
主人公「ちょっとくらいなら、シャオちゃんも許してくれるんじゃないかな?」
キール「うん……。」
キール「でも、やっぱり、ココで待つよ。」
キール「ボク、人がイヤがるって分かってることは絶対にしたくないんだ。」
キール「それがどんなことでも。」
主人公「…………。」

 キール「やっぱり、ココで待つよ。」
 キール「ボク、人がイヤがることは、絶対にしたくないから。」

 シャオパイ「はーっ、忙しい忙しい。」
 主人公「(今はキール(キールくんの事は聞けないな……。)」

  • 宿屋
ダグ「おーい、シャオパイー!」
ダグ「この風呂、本当にコメが入ってんのカー?」
シャオパイ「なんのことだ?」
ダグ「うオ!いきなり男湯に入ってくるなヨ!?」
シャオパイ「従業員だが。」
ダグ「そういう問題じゃねエ!」
シャオパイ「それより、コメというのは何のことだ?」
ダグ「なにって、キールに伝えただロ?」
ダグ「コメの風呂なら、最高に違いないってナ!」
シャオパイ「…………。」
エルミナータ「シャオシャオ!」
ダグ「うオ!?」
ダグ「バ、なに敷居またいでんだヨ!こっちは男湯だゾ!?」
エルミナータ「探偵だけど。」
ダグ「だからそういう問題じゃねエ!」
エルミナータ「怪しい薬を使ってるって聞いたけど、どうなの!?」
シャオパイ「薬って……。」
シャオパイ「……またキールだな。」
エルミナータ「その反応。やっぱりにおうわね!」
エルミナータ「もしかして、このチャームブルーのかおりこそ!?」
シャオパイ「入浴剤のかおりだが。」

シャオパイ「はあー。やれやれだがー。」

 エルミナータ「おかしいわね。事件が迷子になってるわ。」

 ダグ「なんでアイツら堂々と男湯に入ってこれるんダ……。」

主人公「シャオさん。」
シャオパイ「おお、フレイか。どうした?」
主人公「えっと、キールくんのことだけど……。」

リンファ「あ、シャオちゃん。」
シャオパイ「マーマ。」
シャオパイ「すまない。ワタシのせいで……。」
リンファ「うん♪助かっちゃった!」
シャオパイ「へ?」
リンファ「こちらの都合で、今日はこれ以上の宿泊をお断りしたくって。」
リンファ「どう伝えようかって、困ってたの。」
シャオパイ「え? え??」
リンファ「でも、シャオちゃん、どんな魔法を使ったの?」
リンファ「お客さん、新しいサービスとやらに感服してらっしゃったわよ。」
リンファ「こちらもきちんと準備をしてから、また泊まりに来ますって。」
シャオパイ「…………。」

シャオパイ「あー、まあ、あれだな。」
シャオパイ「だいぶ空回りをしたようだ。うん。」
リンファ「???」
シャオパイ「まあ、マーマが喜んでくれた。今日はそれだけで十分としよう。」

 シャオパイ「なんだかんだで、うまくいったな。」
 シャオパイ「やはり、あきらめなければ何とかなるようだ!」

 リンファ「シャオちゃん、空回りって言ってたけど……。」
 リンファ「それって、一体どんな魔法なのかしら?」

  • 宿屋前
シャオパイ「おつかれさま、キール。もう上がっていいぞ。」
キール「うん……。」
シャオパイ「どうした?つかれたか?」
キール「……シャオちゃん、怒ってない?」
シャオパイ「なにがだ?」
キール「ほら、『今は旅館に入らないでくれ』って。」
シャオパイ「いや、ゴタゴタしてたから、外に出ていてもらっただけだが。」
キール「で、でも、怖い顔をしてたのは……。」
シャオパイ「旅館の中は、ワタシにとって戦場だからな。」
シャオパイ「いついかなるドジが、ワタシにおそいかかるか分からない。」
シャオパイ「気をぬけば大変なことになる。」
主人公「そこまで……。」
シャオパイ「しかしだ。」
シャオパイ「どうやら、よけいな気をつあわせたようだな。」
シャオパイ「キールはよくがんばってくれたぞ。」
シャオパイ「ほら。これがバイト代だが。」
キール「うん……。ありがとう!」
キール「またお仕事があったら、エンリョなく言ってね!」
キール「ボクで良かったら、またお手伝いするから♪」
シャオパイ「そ、そうだな。考えておくようだ……。」

シャオパイ「そういえば、キールはなんで急にアルバイトを?」
キール「ああ、うん。ちょっとほしい本があったから。」
シャオパイ「なるほど。」
シャオパイ「フォルテさんには、たのめないような本のようだ。」
キール「ち、ちがうよ!」

キール「ボク、いっつもお姉ちゃんに守ってもらってばっかりだから。」
キール「それで、自分のことくらい、自分でやりたいなって思ってさ。」
キール「でも、ボクががんばりすぎると、お姉ちゃん心配するから……。」
シャオパイ「ふむ。行き過ぎた姉弟愛というやつだな。」
主人公(バッサリ言い切った……。)

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最終更新:2019年08月01日 00:16
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