婚約指輪を渡す
フレイ
「これは、婚約指輪ですか?ふむ。なるほど……。」
「ありがとうございます。では早速。」
「……なんて。すみません。つい悪のりしてしまいました。」
「これは……?」
フレイ「その……。」
フレイ「私と結婚してください。」
「フレイ……。」
フレイ「
アーサーが私に告白してくれてから……。」
フレイ「あれから、ずっと考えてたんです。」
フレイ「どう返事をしよう。どう答えるのが正解なのかなって。」
フレイ「それで……。」
「…………。」
フレイ「アーサー。言ってくれましたよね?」
フレイ「私が望むなら、ずっと私のそばに居てくれるって。」
「はい。」
フレイ「私も、それがいいなって。」
「え……?」
フレイ「アーサーが、ずっと私の隣に居てくれるのなら、」
フレイ「それはきっと、幸せなことだろうなって。」
「……そう、思ったから……。」
「…………。」
「……良かった。」
フレイ「え……?」
「私にも、ようやく見えましたよ。」
「一つだけ、大切なことが。」
「あなたのことを、どうしようもなく好きだっていう、自分の気持ちが。」
フレイ「アーサー……。」
「だから……。」
「結婚しましょう。フレイ。」
「必ず、幸せにしますから。」
フレイ「…………。」
フレイ「……はい。」
「これは……。」
「私がお渡しした婚約指輪ではありませんよね?」
「もしや……。…………。」
「……なんて、ついついからかっちゃいました。」
「大丈夫ですよ。信じてますから。」
最終更新:2018年08月19日 19:39