キミの答え


イベント関係者(ビシュナル、クローリカ、ヴォルカノン

一日目

「姫! すっごくいいことがあったんですよ!」
フレイ「いいこと? なにがあったの?」
「それはですね――」
「あ、でもなあ……。」
フレイ「?」
「……うん、そうですね!」
フレイ「??」
「姫、 明日空いてますか?」
フレイ「あれ? いいことがあったっていうのは?」
「いえいえ、違いますよ!」
デートしながらお伝えしようと 思いついたんです!!」
デートもできるし、 話もできるし一石二鳥です!」
「だから、明日どうですか?」
大丈夫だよ・明日はちょっと……
▼明日はちょっと……
「ああ、そうですか……。」
「では、デートができるようになったら 僕に声をかけてください。」
「待ってますから!」

  • 話しかける
「あ、姫。」
「明日、大丈夫そうですか?」
《選択肢に戻る》

▼大丈夫だよ
「ほんとですか! ありがとうございます!」
「では、明日、姫の 部屋の前で待ち合わせしましょう。」
フレイ「うん。」
「明日楽しみにしてますね♪」

 「明日、姫の 部屋の前で待ち合わせですよ。」
 「明日楽しみにしてますね♪」

二日目

デート忘れてませんよね?」
「姫の 部屋の前で待ち合わせですからね。」

「姫、 お待ちしていました。」
「今日もかわいいですね。」
なっ!?・そうかな……?・ビシュナルくんはかっこいいよ
▼なっ!?
「あっ、すみません……。」
「姫が かわいかったので、」
「つい口走ってしまいました……。」
フレイ「謝らなくても……。」
▼そうかな……?
「ええ、姫は かわいいですよ!」
ビシュナルくんはかっこいいよ
「えっ!?」
「……ありがとうございます。」

「さあ、行きましょうか。」
「目指すは西地区です!」

  • 西住宅街ベンチ
「ふんふん~♪」
機嫌がいいね・なにがあったの?・どうしたの?
▼機嫌がいいね・なにがあったの?・どうしたの?
「実はですね……。」
「今度、執事の審査官が町に 来ることになったんですよ!」
フレイ「審査官?」
「はい!」
「僕たち執事の力量を審査して、 能力に応じて称号を与えてくれる人です。」
「その人に認められれば認められるほど 一人前へと近づけるわけです!!」
フレイ「それで昨日から機嫌がよかったの?」
「はい!」
「もしかしたらと思うと、 ウキウキするんです!!」
「まあ、称号をもらえるかどうか わかりませんけど……。」
「でも、日々、特訓してますからね! かなりいい線いくと思います!」
フレイ「そっか。 楽しみだね。」
「はい!!」
「一流の執事は僕の夢ですから!!」

フレイ「ところで――」
どうして執事になろうと思ったの?・どんな称号をもらえるの?
▼どんな称号をもらえるの?
「そうですね……、 最初だから1つ星の称号だと思います。」
「ちなみにヴォルカノンさんは3つ星の 称号を持ってます。」
「これってとってもすごい事なんですよ!」
フレイ「そうなんだ。」
「他に聞きたい事があれば 何でも聞いてください!」
《選択肢に戻る》

▼どうして執事になろうと思ったの?
「え? 執事になろうと思った理由ですか?」
フレイ「うん。」
「えーっと、それはですね……。」
「……きっかけは父です。」
「『人のために何かをできる男になれ』 昔っからの口ぐせです。」
「誰かのために何かをするのが 好きな人なんです。」
「大勢の人のためになるからって 医者になったような人ですから。」
「そんな父を見て育っているので、 僕も父のようになりたいと思いました。」
フレイ「医者になりたかったの?」
「それは僕も考えましたけど……。 僕の頭だと無理でした!」
そんなことないよ・そうだよね
▼そんなことないよ
「そ、そうですか? ありがとうございます。」
「でも、実際は少しきびしかったんですよ。」
▼そうだよね
「そんなはっきり言わなくても いいじゃないですか!」
「はあ……でも、無理だったのは確かです。」

「だから色々探しました。」
「けど、なかなか見つからなく どうしようと悩んでいて……。」

「そんなある日……。」
「僕の人生を決めるあの執事に……。 セバスチャンに出会ったんです。」
フレイ「どんな人だったの?」
「すごく……輝いている人でした。」
「でも、その輝きは自分を 輝かせるものではなかったんです。」
「セバスチャンが主の側に立つと 主がいっそう輝いて見えたんです!」
「衝撃でした……。」
「その輝きは自分でない誰かを 輝かせるものだったんです。」

「僕なりに人のためになることを 一通り探したつもりでしたけど、」
「こんなカタチがあるだなんて 思いもしませんでした……。」
「……僕は執事に憧れました……。」
「執事になりたい!」
「そう思いました。」
「………………。」
「けれど、幼かった僕には不安もありました。」
「執事って主のために仕える仕事ですよね? だから「人のため」になってはいます。」
「けど……なんて言うんでしょう……。」
「父が言ってた「人のため」と この場合の「人のため」は同じなのか?」
「もし違っていたら反対されるんじゃないかって。 ……それがすごく不安でした。」
どうしたの?・…………・あきらめたの?
▼どうしたの?
「悩んでるだけでは解決しません。」
「なら、いっそのことぶつかってみようと 思いまして父に相談することに決めました。」
▼…………
「でも、将来のことはいずれ 話さなければいけないことですしね。」
「迷ってても先に進めませんから、 父に相談することにしました。」
▼あきらめたの?
「いやいやいや! あきらめませんよ!」
「あきらめてたら僕はここにいませんし!」

フレイ「どうだった……?」
「笑われました。 そんなことは気にするなって。」
「『おまえが「人のため」になると思ったなら 自信を持ってやればいい』」
フレイ「…………。」
「……まあ、そんな感じで父も 応援してくれることになったんです。」
「それからは僕が大きくなるまで 父相手に執事のマネごとをしました。」
「時期をみて父の友人に紹介してもらって、 今、ここで修行をさせてもらっているんです。」
フレイ「そうだったんだ……。」
「ええ……。」
フレイ「でも執事になってるっていう 夢は叶ったんだよね?」
「まあ、そうですけど。」
「夢っていうのは叶えたそばから また新しい夢ができるものなのです。」
「立派な、一人前の執事になる事……。」
「それに加えて、さらにまた 新しい夢も出来ましたし。」
フレイ「新しい夢?」
「あっとー……。 これは秘密でした。」
フレイ「え?」
「ごめんなさい。 今のは聞かなかったことにして下さい。」
フレイ「どういうこと?」
「あーしまったー。 特訓の時間だったー。」
「急がなくっちゃ! 急がなくっちゃ!」
フレイ「あ、ちょっと!」

「姫、 ごめんなさい!」
「また今度ゆっくり話しましょうね!」

フレイ「行っちゃった……。」
フレイ「…………。」
フレイ(審査か……。)
フレイ(……ビシュナルくん、 がんばってね。)

 「また今度デート行きましょうね。」

三日目

  • 執務室
ヴォルカノン「こちらは審査官のバイエル殿ですぞ。」
バイエル「はじめまして。」
バイエル「ただいまご紹介に与りました バイエルと申します。」
バイエル「数日の間ではありますが、 よろしくお願いいたします。」
「よろしくお願いします!」
クローリカ「よろしくお願いします。」
バイエル「では、さっそくで申し訳ありませんが、 仕事の話をよろしいですか?」
「もちろんです!!」
バイエル「私は各地に点在する執事の 審査を行っております。」
バイエル「私が授与する称号は1つ星。」
バイエル「1つ星とは、ある1つの物事に 特化した執事に与えられる称号です。」
ヴォルカノン「大変名誉ある称号ですぞ。」
バイエル「ここ数日、ビシュナルさんに クローリカさん――」
バイエル「お二方の仕事振りを 拝見させていただきました。」
ヴォルカノン「おお、もうご覧になられたのですか。」
ヴォルカノン「まだまだ至らぬところもありますが、 我輩の自慢の弟子でこざいますぞ。」
バイエル「ええ、さすがは3つ星の称号を持つ ヴォルカノン殿のお弟子さんです。」
バイエル「わずかな視察でも 能力の高さが伺えました。」
バイエル「まだ審査段階ですので、 はっきりとはお伝えできませんが、」
バイエル「お二方とも――」
バイエル「称号を得られるだけの能力は 充分に備わっているものと見受けられます。」
「ほ、ほんとですか!?」
クローリカ「うわあ~。」
バイエル「ええ。」
バイエル「ですが、1つだけ。 ゆゆしき問題がございます。」

ヴォルカノン「ゆゆしき問題? バイエル殿、それはいったい?」
バイエル「ビシュナルさん。」
「え……。」
バイエル「恋人がいるそうですが本当ですか?」
「あ、はい……。 恋人は……います。」
ヴォルカノン「バイエル殿、 恋人がいることに問題は――」
バイエル「わかっております。 恋人がいることに問題はありません。」
バイエル「ですが……。」
バイエル「恋人が誰であるかというのが 問題なのです。」
「…………。」
バイエル「その方はビシュナルさんが 仕えているお方で間違いありませんね?」
「………………。」
バイエル「主と執事に関係があっては、」
バイエル「執事の評判だけでなく尊厳までもが 傷つけられてしまう可能性があります。」

バイエル「ビシュナルさん、 今一度お聞きします。」
バイエル「あなたがお付き合いされているお方は、 仕えているお方で間違いありませんね?」
「……………はい……。」
バイエル「わかりました。」
バイエル「ビシュナルさん。」
バイエル「主と恋人関係であるままですと、 称号を与えることはできません。」
バイエル「執事を続けていくというのであれば……。 恋人とよく話し合って下さい。」
「………………。」
バイエル「では、みなさん。 私は1度失礼いたします。」
バイエル「審査結果はまた後日、 お話しさせて頂きます。」
バイエル「では、失礼。」

ヴォルカノンビシュナル……。」
クローリカ「大丈夫ですか?」
「………………。」
ヴォルカノン「我輩からもバイエル殿には 話をしてみます。」
「…………はい。」
ヴォルカノン「さあ、仕事を再開しますぞ。」
クローリカ「はぁい……。」
「………………。」

ヴォルカノン「これはフレイ殿。 今の見ておいででしたか?」
フレイ「はい……。」
ヴォルカノン「そうですか……。」
ヴォルカノン「我輩もなんとかしたいですが……、 いかんせん、どうしたものかと……。」
ヴォルカノン「お役に立てず……我輩……我輩……。」
ヴォルカノン「ウオォォーン!!」
フレイ「ヴォルカノンさん……。」
ヴォルカノン「しかし我輩、できる限りのことは させていただきますぞ。」
ヴォルカノン「こんな所で若い希望を 失わせるわけにはいきません。」
ヴォルカノン「フレイ殿は ビシュナルの様子を見てあげて下さい。」
ヴォルカノン「よろしくお願いします……。」

 ヴォルカノンビシュナルの様子を見てあげて下さい。 よろしくお願いします……。」

 クローリカ「はぁ…………。 なんか納得いきませんね……。」

フレイ「ビシュナルくん。」
「姫……。」
フレイ「…………。」
「……ごめんなさい。 今は1人にしてもらえますか……。」
フレイ「…………。」
「……お願いします。」
フレイ(ビシュナルくんは ああ言ってるけど……。)
フレイ(今ほんとにビシュナルくんを 1人にしていいのかな……。)
フレイ(…………。)
…………・ううん、よくない!
▼…………
フレイ(でも……。)
フレイ(こんなときだからこそ、 私が力にならないと!)
▼ううん、よくない!

フレイ「ビシュナルくん!!」
「は、はい。」
フレイ「…………。」
「…………。」
「……ど、どうしたんですか? 急に大きな声を出して……。」
フレイ「ええっと……。」
何も考えてなかった……・い、今からでかけよう!!
▼何も考えてなかった……
「姫?」
フレイ「そうだ! い、今からでかけよう!!」
▼い、今から出かけよう!!

「え、でも――」
フレイ「行くよ!」
「ちょ、ちょっとー!!」

  • 展望台
「姫……。」
「もしかして、審査官の 話……聞いてましたか?」
フレイ「うん。」
「……はあ。 僕はどうしたらいいんでしょう……。」
フレイ「……迷ってるの?」
「……………………………。」
「僕は誰かのために執事であり続けたい。」
「だから執事をやめるのは 絶対にイヤです……。」
フレイ「…………。」
「でも、姫と別れるのも 絶対にイヤです……!」
「…………。」
「けど、僕のせいで執事の存在そのものに 傷がつくのもイヤです……。」
フレイ(今、私がビシュナルくんのために できることって…………。)
「さっきからイヤばっかり言ってますね。」
「僕は……わがままです。」
フレイ「…………。」
「でも……決めないといけませんね……..。 いつまでも……考えていられませんし……。」
「だけど……。」
「どうしたら……。」
どうするの?・執事をやめる?・審査官を説得できない?
▼どうするの?
「どうしたらいいんでしょう……。」
「弱気になってしまってごめんなさい。」
「でも……。 でも…………!」
《選択肢が減って戻る》
▼執事をやめる?
フレイ(……………………。)
フレイ(私の口から執事を やめるかなんて聞けない……。)
フレイ(ビシュナルくんの夢を 諦めさせることはできないよね……。)
《選択肢が減って戻る》
▼審査官を説得できない?
「……くやしいですけど審査官の 言い分もわかるんです……。」
「もし僕が姫に 秘密をぺらぺら話してしまったら……。」
「そんなこと絶っ対しませんけど、 それを証明できないんです……。」
《選択肢が減って戻る》

《全ての選択肢を見ると次へ》

執事を続けて
▼執事を続けて
「えっ!?」
「姫! な、なにを言ってるんですか!!」
フレイ「執事になることが ビシュナルくんの夢だよね?」
「そ……それは……。」
「ですけど、執事を選んだら 姫とは――」
フレイ「私は……。」
フレイ「ビシュナルくんの夢を ジャマしたくないよ。」
「………………。」
「でも、やっぱり……!」
フレイ「審査官の人も言ってたよ? 『称号を得られるだけ能力はある』って。」
「…………。」
フレイ「それって執事として 認められてるってことだよね?」
「……執事として…………。」
フレイ「半人前じゃなくて一人前として 認められるってことじゃないかな?」
フレイ「だから………………。」
フレイ「私のことだけだよね。 問題だったのは。」
「……っ!」

フレイ「ビシュナルくんの夢は?」
「僕の夢は……。」
「……執事に……なることで。」
フレイ「うん。」
フレイ「どれだけ憧れてるか 私に教えてくれたよね。」
「……僕は………………。」

夢を叶えておいで
▼夢を叶えておいで
「……………………………………… ………………………………………。」
「…………ありがとうございます、 姫。」
「ごめんなさい……、 姫!」
フレイ「………………。」
「僕……。」
「僕は……。」
「執事が夢なんです!!」
フレイ「うん。」
「姫が背中を 押してくれなければ執事をあきらめていました。」
フレイ「…………。」
「僕……姫のためにも 立派な執事になります!!!」
フレイ「うん……。」

フレイ「じゃあ、もう行かないと。」
フレイ「称号がもらえるかもしれないのに ここで休んでたらダメになっちゃうよ。」
「はい……。」

「ほんとうにありがとうございました……。」

フレイ「ビシュナルくん…………。 立派な執事になってね……。」

 ヴォルカノン「申し訳ありません、 フレイ殿。」
 ヴォルカノン「バイエル殿にかけあってみましたが……。」
 フレイ「大丈夫です。」
 フレイ「私もビシュナルくんには 夢を叶えて欲しいですから!」
 ヴォルカノン「フレイ殿……。」
 ヴォルカノン「我輩がいながら……。ウオォーン!!」

 クローリカビシュナルくんと何かあったんですか?」
 クローリカビシュナルくん…… ……泣いてましたよ?」
 フレイ「…………。」
 クローリカ「それにフレイちゃんだって……。」
大丈夫・…………
 ▼大丈夫
 クローリカ「でも……。」
 フレイ「ほんと大丈夫だから。 ありがとう。」
 クローリカ「…………。」
 ▼…………
 クローリカ「フレイちゃん……。」

 「…………。」

四日目

  • 執務室
クローリカ「フレイちゃん……。」
フレイ「みんな集まってるの?」
クローリカ「ええ……。」
クローリカ「これから審査官のバイエルさんが いらっしゃるんです。」
フレイ「そう……。」
クローリカ「あの――」

クローリカ「いらっしゃいませ。 どうぞ、こちらへ。」

バイエル「…………。」
バイエル「あなたのお気持ち、お察しします。」
バイエル「ですが、許して下さい。」
バイエル「執事になるということは こういうことなのです。」

ヴォルカノン「バイエル殿、どうぞ。」
バイエル「はい。」

バイエル「では、さっそく……。」
バイエル「クローリカさん。」
クローリカ「はい。」
バイエル「あなたの作るお料理は 大変すばらしかった。」
バイエル「その味は食べるものへ至福を 与えること間違いないでしょう。」
クローリカ「ありがと~ございます。」
バイエル「ビシュナルさん。」
「はい。」
バイエル「あなたの掃除の腕は一級品です。」
バイエル「あなたの手にかかればどんな色あせたものでも 美しい輝きを取り戻すでしょう。」
「ありがとうございます。」

バイエル「お二方の実力――」
バイエル「1つ星の称号を 得るに申し分ありません。」
ヴォルカノン「おお、それでは。」
バイエル「ええ。」
バイエル「お二方に1つ星の 称号を授与いたします。」
ヴォルカノンビシュナルにもですか?」
バイエル「ええ。」
「…………。」
バイエル「ただし、ビシュナルさん……。」
「……わかっています。」
クローリカ「ビ、ビシュナルくん……。」
「大丈夫です。」
クローリカ「え?」
クローリカ「じゃあ、フレイちゃんは どうなるんですか?」

クローリカ「ねえ、ビシュナルくん!」
「…………。」
「もう決めたんです。」
クローリカ「決めたって……。」

バイエル「ご決断ありがとうございます。」

バイエル「さぞ辛かったことでしょう。」
バイエル「では、勇気ある決断を行った ビシュナルさんから称号を授与いたします。」

バイエル「執事ビシュナル――」
バイエル「あなたは執事における 極めて優秀な技術を示されました。」
バイエル「その栄誉ある技術を称え、 ここに1つ星の称号を与えます。」
「………………。」

バイエル「ビシュナルさん?」
「………………。」
「……お断りします!!」

バイエル「どうされましたか?」
「主と恋人で何がいけないんですか?」
バイエル「え?」
「主をこんなにも側で 守れることの何がいけないんですか!」
バイエル「……それでは執事の名が……。」
「評判がなんですか?」
「主を守ることより 評判のほうが大事なんですか!?」
「それって主を守れなくても 評判は守れってことですよね?」
「僕たち執事にとって大事なのは 評判だけじゃないはずです!」
バイエル「それは……。」
「大切は人を1番近くで守れる。」
「僕たちの関係の何がいけないんですか!」

「バイエルさんが僕を評価してくれたことは とってもうれしかったです。」
「でも……。」
「姫との 大切な関係を否定されてしまうのなら……。」
「僕はそんな称号なんていらないし、 そんなものは執事だと思わない!」

「姫が 僕の背中を押してくれました。」
「夢を追いかけてと応援してくれました。」
「僕と別れなきゃいけないのに……。」
「とってもうれしかった……。」
バイエル「…………。」
「僕は執事です。」
「そして執事とは主のために生きるものです! どんなときでも主の側を離れません!」
「だから僕は姫の側を 絶対に離れません!」
「それが……僕の目指した執事ですから!」
バイエル「…………。」
バイエル「ですが、執事と主が 特別な関係になるべきではない。」
バイエル「守るべき存在にとって、 守られる存在になってしまうからです。」
「それなら、今の僕に 執事の名は必要ありません!」
「もう1つの夢――」
「姫を 誰よりも幸せにする夢をつかみます!」
フレイ「ビシュナルくん……。」

ヴォルカノンさん、 いままでありがとうございました!」
ヴォルカノンビシュナル……。」

クローリカさん、 執事でなくなってもまた料理を教えて下さいね。」
クローリカビシュナルくん……。」

「お待たせしました、 姫。」
「さあ、行きましょう。」
うん!・でも……
▼でも……
「遠慮は不要です! さあ、行きましょう!!」
《選択肢に戻る》
▼うん!
「もう離しませんから……。」
バイエル「待ちなさい!!」
「待ちません。」
「姫への愛は――」
「誰にも止められないんです!!」

ヴォルカノン「やれやれ……。」
クローリカビシュナルくん……。」

  • メロディストリート
「はぁはぁ……。」
「あー、やっちゃいましたね。」

フレイ「やっちゃいましたって……。」
「あはは。」
フレイ「笑い事じゃないよ……。」

「いいんです。」
ほんとうによかったの……?・よくない!
▼よくない!
「いいんです。」
《選択肢に戻る》

▼ほんとうによかったの……?
「はい。」
「これからの僕の全てをかけて、 守っていこうって決めたんです!」
「執事をやめてしまったら……。」
「姫への愛以外、 僕には何も残りませんけど……。」
「でも!!!」
「それでも!!!」
「僕はあなたを守ります!」
「姫に この命を捧げます!!」
フレイ「…………。」
「執事でなくなっても、 執事の心は忘れません。」
「あなたの将来を僕がお供し、 お守りしてもよろしいですか?」
……お願いします・ごめんなさい
▼……お願いします
「かしこまりました!!」
「これからもずっと姫の お世話をさせていただきます!」
▼ごめんなさい
「がーんっ!!」
「そっ、それでもずっと姫の お世話をさせていただきます!」

「あっ、しまった……!」
フレイ「?」
「いや……これ……。」
フレイ「指輪……?」
「えっと……今のタイミングで 指輪を渡すつもりだったんだけど……。」
「つい話に夢中になって忘れてました。」
「あーもう僕のバカバカ!!」
フレイ「それって……。」
「ええ……。」
「姫に プロポーズしようと思いまして。」
フレイ「!!!」
「あらためてって感じに なっちゃいましたけど……。」
「姫。」
「あなたじゃないとダメなんです!」
「今回のことだって……、」
「あなたがいなければ逃げ出していました。」
「僕はまだまだ半人前です。」
「でも、あなたに対する気持ちは一人前――」
「いいえ、僕の気持ち5人分でも 足りないくらい愛しています!」
「もう1度言わせてください。」
「僕と結婚してください!」
「夫として頼りないところはあるかもしれませんけど、」
「あなたを愛する男として!!!」
「あなたを絶対に幸せにします!!!」

フレイ「えっと……。」

ヴォルカノン「ビシュナルーーー!!」

ヴォルカノンさん!?」
(な、なんてタイミングで!!)
「どうしたんですか?」
ヴォルカノン「戻りなさい、ビシュナル。」
「僕は戻りませんよ!」
ヴォルカノン「いいから1度戻りなさい。 バイエル殿が話があるそうですぞ。」
「でも……。」
フレイ「1度戻ったら?」
フレイ「その間にさっきの返事……、 考えておくから……。」
「………………。」
ヴォルカノン「行きますぞ。」

「いったいなんでしょうか……。」
フレイ「ほら、行ってきなよ。」
「……わかりました。」
「今度会ったとき、 さっきの返事を聞かせて下さいね!」
フレイ「うん。」
「じゃあ――」

ムービー

 ヴォルカノンビシュナルも成長しましたな。」
 ヴォルカノン「我輩とてもうれしいですぞおおお!!」

 クローリカビシュナルくん、 カッコよかったですね~。」
 クローリカ「ちょっと胸キュンですよ。」

「あ、姫!! 聞いて下さいよ!!!!」
フレイ「どうしたの?」
「バイエルさんがですね――」

「なんでしょう……。 僕もう執事をやめてるんですけど……。」
バイエル「いいえ、その必要はありません。」
「え?」
バイエル「私……あなたの言葉に目が覚めました。」
バイエル「私たち執事は本来施しの精神に 満ちあふれてなければなりません。」
バイエル「しかし……周囲の目を気にするばかりに……。」
バイエル「愛が足りてないのです!!」
バイエル「かくいうこの私にも 愛が足りていませんでした……。」
バイエル「ビシュナルさん、ありがとう……。」
バイエル「私に愛の偉大さを思い出させてくれて! ありがとう!!!」
「はあ……。」
バイエル「あなたの主に対する愛、 私はしかと受け止めました。」
バイエル「ビシュナルさん。」
バイエル「主を心から愛せるあなたに 1つ星の称号を贈らせてください!!」
「えぇ!? ほんとうですか!?」
バイエル「はい。」
バイエル「そしてその溢れんばかりの愛で 私たちを導いて下さい!」

「というわけで!!」
「執事として姫の 側にいてもいいそうです!」
フレイ「ほんとに?」
「はい!!!」
「……色々お騒がせして 申し訳ないです。」
フレイ「ううん。」
フレイ「ビシュナルくんが 執事に戻れてよかったよ。」
「はい!」
「あっ、心配しないで下さいね!」
「姫を 幸せにするって夢も叶えますから。」
フレイ「そうだ……。 ビシュナルくんに返事をしないとね。」
フレイ「私は――」
ビシュナルくんと結婚したい!・やっぱり結婚はまだ……
▼やっぱり結婚はまだ……
「…………。」
フレイ「もうちょっとだけ待ってくれる?」
フレイ「私もまだ気持ちの 整理がついてないから……。」
「………………。」
「わかりました。 少し残念ですが、しょうがありません。」
「姫が 結婚してくれるその日まで――」
「僕、ずっと待ってますから!」

 「一つ星の称号はいただきましたけど、 まだまだ半人前です!」
 「一人前に執事を目指してがんばります!」
がんばってね・一人前じゃないの?
 ▼がんばってね
 「はい!」
 ▼一人前じゃないの?
 「ええ、まだですよ!」
 「だって一人前のヴォルカノンさんは 3つ星の称号をもってるんですよ?」
 「僕の称号は1つ星。」
 「つまりヴォルカノンさんの半分以下なので、 まだまだ半人前ってことですよ!」
 フレイ「そうなんだ……。」

 クローリカビシュナルくんと別れることにならなくて よかったですね。」

 ヴォルカノン「今回ばかりは我輩もひやひやしましたぞ。」
 ヴォルカノンビシュナルの決意が伝わって 本当によかったですなあああ!!」

ビシュナルくんと結婚したい!
「!?」
「………………。」
「い…………………………………… …………………………。」
「やっあああああああああああ たあああああああああああああ!!」
「僕も姫と 結婚したいです!!!」
「大好きです、姫!」
「いえ、愛してます。」
フレイ「私も愛してる ビシュナルくん。」

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最終更新:2021年10月11日 18:02
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