ジョーンズです
「ああ、どうも。」
「たしか、レスト君(フレイさん)でしたよね。」
主人公「はい。ええと……。」
「ジョーンズです。この町の医者をやっています。」
主人公「あ、レスト(フレイ)です。」
「そうですね。存じております。」
主人公「あ……。」
「改めて、これからよろしくお願いします。レスト君(フレイさん)。」
主人公「はい。よろしくお願いします。」
「そういえば、あれから何か思い出せましたか?」
主人公「いえ……。」
「そうですか……。」
主人公「…………。」
「記憶というのは、何がキッカケで戻るかもわかりません。」
「ほんのささいなキッカケで戻ったりもするので、」
「あせらずに、ゆっくりと待ってみましょう。」
主人公「……はい。」
不安なことがあれば
「もし、なにか不安なことがあれば、気軽に相談に来て下さい。」
「私でも、
ナンシーでも。可能な限り力になりますから。」
はい・ナンシーさん?
▼はい
▼ナンシーさん?
「ああ、ナンシーというのは、私の妻のことです。」
「彼女も同じ病院で、看護師として働いているんです。」
「というわけで、エンリョはいりませんので。」
「気が向いたら、ウチに顔を出して下さいね。」
主人公「ありがとうございます。」
「いえいえ。それでは、また。」
一緒に冒険しよう!
主人公「ジョーンズさん。一緒にどこか行きませんか?」
「ええ、いいですよ。」
「たまには運動もしないと、体に悪いですからね。」
「どうかしましたか?主人公くん(さん)。」
▼大丈夫?
「私の事なら大丈夫です。まだまだ健康そのものですよ。」
「少し辛くなってきましたね。そろそろ体を休めないと……。」
▼ここで別れる
「そうですか。それでは失礼します。」
通常会話
最初の薬
「怪我も病気も、『注意すること』が最初の薬です。」
「病院なんて、来ないで済むのが一番ですから。」
主人公「ジョーンズさんは、それで大丈夫なんですか?」
「そうなったら転職しますよ。」
「私は必要だからここにいる、それだけです。」
私の妻はよく笑うんですよ
「私の妻はよく笑うんですよ。」
「……本当によく笑うんです。」
主人公「なんだかうれしそうですね。」
「そうですか?」
大嫌いですね。
主人公「あ、それ、トマトジュースですよね。」
主人公「好きなんですか?」
「トマトジュースは血に似ていますから。」
「大嫌いですね。」
主人公「え?」
嫌いなんですよね?
主人公「あの、ジョーンズさんはトマトが嫌いなんですよね?」
「はい。」
主人公「じゃあ、好きなものはなんですか?」
「妻の作った料理ですね。」
主人公「な、なるほど……。」
かすり傷
主人公「っつ!」
「どうしました?」
主人公「いや、ちょっと指先が切れていたみたいで……。」
「すぐに処置しますから、見せてください。」
主人公「いや、ちょっと血は出てますけど、かすり傷ですから……。」
「血……ですか?」
主人公「ジョーンズさん?」
「…………うふ。」
「うふふえへへあはははー。」
主人公「うわあああ!?正確な処置だけどなんか怖い!?」
血が苦手
主人公「あの、ジョーンズさん?」
「はい。どうしました?」
主人公「良かった、今日は普通だ……。」
「ああ、昨日のことですね。」
「お恥ずかしいことに、私は血が苦手なんです。」
「トマトジュースは毎日かかさず飲んでいるんですけど。」
主人公「それのどこに因果関係が?」
冷蔵庫の中
「冷蔵庫の中を見て、思わず気を失ってしまいました。」
「トマトジュースが悪魔の血に見えて……。」
主人公「よっぽど苦手なんですね。」
「気がつくと、ナンシーが笑っていました。」
主人公「いや、何があったんですか?」
「
ドルチェも笑いをこらえてました。」
主人公「だから、何があったんですか?」
正確な手つき
主人公「っつ!」
ジョーンズ「どうしました?」
主人公「また指先が切れていたみだいで……。」
ジョーンズ「見せてください。」
ジョーンズ「これは……血?」
主人公「あ……!」
ジョーンズ「気にしないでください。見なければ大丈夫ですから。」
主人公「いや、きちんと見て治療してくださいーー」
主人公「って、なんて正確な手つき!?」
傷口
「傷口は見るものではありません。」
「感じるものです。」
主人公「すみません、意味が分かりません。」
弱点
「相手は私の弱点を知っていました。」
主人公「は?いや、なんのことでしょう?」
「彼はこう言ったんです。」
「血を見ることになりますよ、と。」
主人公「いや、それはちょっと違うような……。」
そろそろ夏
「そろそろ春も一休み……。夏に交代です。」
「フレイさんも、たまには少し休んで下さい。」
「季節の変わり目は、体調をくずしやすいですから。」
ぐっと冷え込むように
「ぐっと冷え込むようになってきましたね。」
「そろそろ、温かい飲み物が恋しくなる時期でしょうか。」
今年も終わり
「今年も終わりが近づいて来ましたね。」
「来年のために、今年のことを振り返っておかないといけません。」
「家族みんなが、幸せに暮らせるように。」
仲良し度4
畑の方は
「フレイさん。畑の方はどうですか?」
順調です・大変です
▼順調です
「それはよかった。」
「私も小さな頃は、土をいじる仕事がしたかったんですけどね。」
「でも、医者の方が私には向いていました。」
主人公「ジョーンズさんはそれでよかったんですか?」
「ええ。」
「どちらも命を守る仕事だと、私はおもってますから。」
▼大変です
「畑というのは、一つの大きな命だと思います。」
「ゆっくりでも、大切に育ててあげてください。」
赤いもの
「赤いものに沈んでいる夢を見ました。おかげで今日は寝不足です……。」
主人公「赤いものって……?」
「トマトです。」
主人公「ああ……。」
何でも記念日
「ナンシーは何でも記念日にしてしまうんですよ。」
「この前も、ちょっとしたことを記念日にしてましたね。」
「そうそう、『豪傑の証記念日』です。」
主人公「なにがあったんですか?」
働き過ぎ
「
アーサーさんは働きすぎていて心配ですね。」
「フレイさんからも、少し休むように伝えてもらえますか?」
はい・伝えたことはあるんですけど……・まだまだいけると思います
▼はい
「よろしくお願いします。」
「彼はガンコなところがあるので、あまり変わらないとは思いますけど。」
主人公「え?」
「それでも、心配してくれる人が居ると少しは違うものですから。」
▼伝えたことはあるんですけど……
「それならいいんです。」
主人公「え?」
「フレイさんも、あまりがんばり過ぎないようにね。」
主人公「あ、はい。」
▼まだまだいけると思います
「無理して倒れた方からは、より多くのお金をいただきますよ。」
主人公「え?」
「自分の力にうぬぼれないように。」
「フレイさんも、気をつけてください。」
主人公「は、はい……。」
幸せ
「……ああ、幸せだ。」
主人公「え?」
「ふとしたときに、そう思うことがあります。」
「これが、本当に幸せなことなのかもしれません。」
「ドルチェとピコが来てからは、特にそう思いますよ。」
命って
「命って何でしょうね。」
主人公「え!?えっと……。」
「結婚する前のナンシーは、『ジョーンズ命』と言ってましたが。」
主人公「それは違うと思います。」
質問
主人公「ジョーンズさん。」
「はい。」
ナンシーさんはどうしてますか?・白衣に血が……
ナンシーさんはどうしてますか?・ドルチェはどうしてますか?。白衣に血が……
▼ナンシーさんはどうしてますか?
「いつも楽しそうにみえますよ。本当に。」
主人公「そうですか。」
「…………。」
主人公「……ジョーンズさんも楽しそうですね。」
「はい。」
主人公「…………。」
▼ドルチェはどうしてますか?
「どうでしょうね。」
「私はあの子ではありませんから、あの子の気持ちは分かりかねます。」
主人公「そうですか……。」
「ただ、私は幸せですよ。心から。」
主人公「…………。」
▼白衣に血が……
「…………。」
主人公「なんて、冗談です。」
「…………。」
主人公「あの、ジョーンズさん?」
「…………くふ。くふふははははっ。」
主人公「うわあ!?」
ナンシーと出会ったのは
「ナンシーと初めて出会ったのは、まだ医者になりたてのころです。」
「大怪我をして運ばれてきた彼女に、私は包帯を巻いてあげました。」
「……そのときの私には、それしかできませんでした。」
主人公「…………。」
「それが悔しくて、私はたくさんの命を守れる医者になりたいと思いました。」
「彼女はきっと、覚えていないでしょうけどね。」
どうしてか
「色々と勉強しましたが、まだまだ分からないことがあります。」
「例えば、ナンシーが私を好きなのはどうしてか。」
主人公「それは――」
ジョーンズさんが魅力的だから・どうしてか分からないんですか?
▼ジョーンズさんが魅力的だから
「そうだといいですね。」
主人公「ジョーンズさんは、どうしてナンシーさんと一緒に?」
「私はナンシーを愛していますから。」
主人公「じゃあ、ナンシーさんも一緒なんじゃないですか?」
「…………。」
「なるほど。ステキな考え方ですね。」
▼どうしてか分からないんですか?
「レストくん(フレイさん)は分かるんですか?」
主人公「それは……僕(私)はナンシーさんじゃありませんから。」
「私もです。」
主人公「え?」
「だから、分からなくて正解なんです。きっとね。」
妻の笑い声
「ここ最近、前にもまして妻の笑い声が聞こえるようになりました。」
「ドルチェとピコが来てからですね。」
主人公「うれしそうですね、ジョーンズさん。」
「いいえ。」
主人公「え?」
「とても、うれしいんですよ。」
抵抗力
「抵抗力は、病気や何かにかかるほど上がるものなんです。」
「ですから、ちょっと鍛えにくいものでもあるんですよ。」
誰かと付き合うことで
「誰かと付き合うことで、いったい何が変わるのかと。」
「付き合い始める前は、よく疑問に思っていたものです。」
「どうですか、フレイさん。あたなも何か変わりましたか?」
子供誕生後
待合室の本
「フレイさん。」
主人公「はい。」
「今度、病院の待合室に置いてある本を新しくしようと思うのですが……。」
「若い人の代表として、どんな本が読みたいか教えてもらえますか?」
育児のススメ・最新ファッション・手軽で簡単クッキング
▼育児のススメ
「ああ、なるほど。確かに病院の本として良さそうです。」
「でも、それは若者としてではなく、お母さんとしてですよね?」
主人公「ええと……はい・。」
「では、それも一つの意見ということで。」
▼最新ファッション
「なるほど。ファッションですか。」
「その本を私が選ぶのは難しそうですから、ナンシーに頼んでみましょう。」
▼手軽で簡単クッキング
「料理の本ですか。」
「それなら若者だけでなく上の世代の方も楽しめそうです。」
「ありがとうございます。参考になりました。」
元気ですね
「
ノエルは元気ですね。」
「フレイさんに似て、丈夫な子に育ったんですね。」
人はみんな
「人はみんな、親の子どもなんですよね。」
主人公「え?」
「医者をしていると、確実という言葉に縁遠くなりまして。」
「決して塗り替えられないその事実が、とても奇跡的に思えます。」
「親子というのは、だから、特別に思えるのかもしれませんね。」
最終更新:2018年07月13日 15:41