騎士の馬


イベント関係者(フォルテ、キール、バド、クローリカヴォルカノンアーサー

1日目

フォルテ「…………。」
主人公フォルテさん、難しい顔してる……。)
フォルテ「……騎士とはなんなのでしょうか?」
主人公「え?」
フォルテ「やはり、馬に乗っているものでしょうか!?」
主人公「えっと、とりあえず顔が近い……です。」
フォルテ「あ……。」
フォルテ「……こほん。失礼しました。」

 フォルテ「実はこの前、 キールの……。」
 フォルテ「……いえ。 なんでもありません。」

2日目

  • 飛行船通り
アーサー「残念ですが、 馬はあつかっていませんね。」
フォルテ「そうですか……。」
アーサー「どうして馬をお探しなんですか?」
フォルテ「それは……。」
フォルテ「やはり騎士には、 馬が必要ではないかと思いまして。」
クローリカ「もしかして、 『馬上の騎士』の話ですか?」
フォルテ「う……。 な、なぜそれを……。」
アーサー「ああ、そのお話なら、 私もキール君から聞きましたよ。」
アーサー「あばれる象の前から、 子供を助け出したとか。」
クローリカ「たしかに、 カッコイイですよね~。」
フォルテ「…………。 ……やはり馬か。」

  • 話しかける
アーサー「馬以外ではダメなのですか? たとえば、モンスターとか。」
フォルテ「まあ、速いとか飛べるとか、 そういった利点があれば……。」
クローリカ「それなら、 ゴーストとか~。」
フォルテ「無理です。」
クローリカ「でも、 空も飛べますし~。」
フォルテ「無理です。」
アーサーフォルテさん、 どうしてそんなに震えているんですか?」

 クローリカ「あ。」
 クローリカ「そういえば私、フォルテに 用事があったんですよ~。」
 クローリカ「ええと……。」
 クローリカ「どんな用事でしたっけ?」

 アーサー「『馬上の騎士』の話、 キール君から聞きましたか?」
 アーサー「なんでも、あばれる象の前から、 子供を助け出したとか。」

 キール「馬にまたがって、 さっそうと現れる騎士。」
 キール「……カッコイイなあ。」

3日目

  • 飛行船通り
アーサー「とにかく、 乗れる動物が必要ということですね。」
フォルテ「はい。」
クローリカ「それなら、 カブトムシなんてどうですか?」
フォルテ「背中がすべりそうなので、 ちょっと……。」
アーサー「では、 バッファモーなんてどうです?」
フォルテ「それならまだ大丈夫ですね。」
アーサー「ええ。 かわいいですよね。」
フォルテ「しかし、牛だとちょっと、 機動力に問題がありそうです。」
アーサー「ゆっくりなところが、 かわいいですからね。」
クローリカ「とりあえず、バドさんのところに 行ってみたらどうでしょう~?」
アーサー「ああ、なるほど。」
フォルテ「どうしてそこで、 バドさんの名前が……?」
アーサー「新しい商売のために、 モンスターを集めてるそうです。」
フォルテ「え……?」

  • 話しかける
クローリカ「バドさん、モンスターを集めて、 何をする気なんでしょうね~。」
アーサー「さあ、 そこまでは……。」
アーサー「ただ、 新しい商売だとは聞きましたけど。」
クローリカ「それは失敗しますね~。」
アーサー「ええ、失敗します。」
フォルテ「…………。」

 アーサー「バドさんが、 モンスターを集めてるそうです。」
 アーサー「新しい商売のためと聞きましたが、 何をするつもりなんでしょう。」
 アーサー「鍛冶屋さんに行けば、 なにか分かるかも知れませんね。」

 クローリカ「そうそう。 フォルテへの用事があったんですけど。」
 クローリカ「また忘れちゃいましたね~。」

  • 鍛冶屋
バド「どうどうどう……。」
バド「よーしよしよし。 いい子だナー。」
バド「ああ、レスト(フレイ)。 ちょっと通してくれナー。」

バド「おー、どうどうどう。 よーしよし、いいコだナー。」

主人公「……?」

キール「あ、レストくん(フレイさん)。」
キール「お姉ちゃんここに来てない?」
主人公「僕(私)が来たときには バドしかいなかったけど……。」
キール「そっか。」
キール「おもしろい本を見つけたから、 見せてあげようと思ったのに……。」
主人公「おもしろい本?」
キール「ほら、この本。 伝説の騎士さんの話なんだけど、」
キール「カッコイイんだよねー。」
キール「ほら、特にココ!」
キール「『馬に乗れないものは騎士ではない』 って決めゼリフ。」

主人公「そのセリフって……。」
キール「お姉ちゃんにも、 早く読ませてあげたいのに……。」
キール「とりあえず、 他を当たってみるよ。」

主人公「あれ?」
主人公「これは……バドさんの書き置きかな?」

新しい商売の準備をしていますので、 ご用のかたはお城へどうゾー。

  • セルフィア:広場
バド「それじゃあ、 準備はいいかナー?」
フォルテ「いつでも来い!」
主人公「なにやってるんですか?」
ビシュナル「あ、 姫。」
クローリカ「見ての通り、 馬の代わりを探すらしいですよ~。」
バド「じゃあまず、 コイツからだナー。」

フォルテ「ふ、フカフカで、 モフモフですね……。」
フォルテ「……かわいい。」
バド「フォルテってば、 意外とおとめチックだよナー。」
フォルテ「う、うるさい!」
バド「じゃあ、 次はコイツでどうダー?」

バド「いい感じカ?」
フォルテ「いや……。」
フォルテ「って、きゃっ……ぬ、ヌルヌルして、 う、動くな……!!」
バド「うーン、じゃあ次。」

バド「助けたカメに乗せてもらいましター。」
フォルテ「そ、そうなんですか? ……記憶にないな。」
バド「バカだなア。 ウソに決まってるじゃなイ。」
フォルテ「き、貴様、 たばかったな……!」
バド「じゃ、次ナー。」

フォルテ「……おい。 さすがにこれはないだろう。」
バド「えー、 似合ってるけどナー。」
フォルテ「似合ってたまるかあ!?」
バド「ムー。」
バド「じゃあいいヨ。 他のお客さん探すからさア。」
フォルテ「いい大人が、 すぐにいじけるな!」
バド「いいから、 はやく降りてくださイー。」
フォルテ「く……。」

フォルテ「はあ……。」

 クローリカフォルテ、 楽しそうですね~。」
 ビシュナル「こんな調子で、 大丈夫なんでしょうか……。」
 クローリカ「大丈夫って、 なにがですか?」
 ビシュナル「なにがって……。」

フォルテ「…………。」
フォルテ「やはり、 私は騎士ではないのか……?」
ヴォルカノン「フッフッフ。 こんなこともあろうかと!」
フォルテ「その声は!?」
ヴォルカノン「用意しておいたぞ! そなたにふさわしい乗り物を!」
フォルテ「おお! さすがはヴォルカノンさん!」
ヴォルカノン「これを見なさい!」

フォルテ「……ゾウ?」
ヴォルカノン「そうですとも!」
フォルテ「あの、馬は……?」
ヴォルカノン「心配無用!」
フォルテ「何が!?」
ヴォルカノン「ゾウの方が、 大きくて強いに決まっておろう!」
フォルテ「…………。」

クローリカフォルテ、 放心してるみたいですね~。」
ヴォルカノン「なるほど。」
ヴォルカノン「放心してる間に、 ゾウへのせてもらう方針だったか。」
ヴォルカノン「ホウシンだけに!」

主人公「え……!?」
ヴォルカノン「お、おお……!? どうしたのだパトラッシュ!?」

ヴォルカノン「パ、パトラーッシュ!」
フォルテ「もうっ……、仕方ないな……。」

 クローリカ「なんだか、 大変なことになりましたね~。」
 ビシュナル「なにのんきなこと言ってるんですか! 僕たちも早く追いかけましょう!」

  • セルフィア城門
フォルテ「ふぅ……なんとか追いついた……。」
ヴォルカノン「コラ、パトラッシュ! ダメでこざいましょ!」
ヴォルカノン「もう我輩、心配しまくりましたぞ……。 ウ、ウ、ウ――」
ヴォルカノン「ウオオオオーーーーーン!」
クローリカ「感動の再会ですね~。」
ビシュナル「そ、そうなんでしょうか……。」

キール「あれ?」

キール「みんな、どうしたの? こんなところで――」

クローリカ「あ……!」
ビシュナル「危ないっ!」
キール「え――」

弟には……指一本触れさせんっ!

ヴォルカノン「パトラーーーーーッシュ!!」

フォルテ「ケガはないか、 キール。」
キール「う、うん。 大丈夫。」
フォルテ「そうか。」
フォルテ「……よかった……。 本当によかった……。」
キール「お姉ちゃん……。」
キール「やっぱり、馬に乗ってなくても、 騎士は騎士なんだね。」
フォルテ「え……?」
キール「最近、伝説の騎士について 書かれた本を読んでたんだ。」
キール「読み終わったらお姉ちゃんに 貸してあげようと思ってたんだけど。」
キール「その本の最後で、 伝説の騎士は気付くんだよね。」

馬に乗っているから、 騎士になれるわけではない。
守るべきものを見つけたとき、 人は誰でも騎士になれるのだ。

キール「……ってさ。」
フォルテ「…………。」
フォルテ「……うん。 その通りだな。」
クローリカフォルテ……。」

クローリカ「結局フォルテは、キールくんの ために馬を探してたんですね~。」
フォルテ「な……!? そ、そんなことは……!」
クローリカ「あれ? 違うんですか?」
フォルテ「……ま、まあ、 それもなきにしもあらずで……。」
フォルテ「……と、ところで、 クローリカさんはどうしてここに!?」
クローリカ「え? ああ、それは……。」
クローリカ「たしか、フォルテに、 なにか話があったから……。」
クローリカ「……ですよね?」
フォルテ「いや、 私に聞かれましても……。」

  • 竜の間
  • セルザがいる場合
ビシュナル「あの、セルザウィード様。」
ビシュナル「王国からの手紙の件ですが……。」
セルザ「『フォルテが騎士としての役割を果たしているか確認したい』と。」
セルザ「かような話であったと記憶する。」
ビシュナル「はい。」
ビシュナル「問題があるようなら、代わりを立てる準備もあると。」
セルザ「『馬上の騎士』という本があろう。」
ビシュナル「あ、はい。とある騎士の伝説を、まとめた本ですね。」
セルザ「その中に、あばれる象の前から、子供を助け出したという話がある。」
セルザ「アレは馬にも乗っておらぬが、巨大なゾウをしりぞけてみせた。」
ビシュナルセルザウィード様、見ていらっしゃったんですか?」
セルザ「ま、まあな……。」
セルザ「なんにせよ、英雄をもこえる活躍ぞ。」
セルザ「いわんや、騎士の資質なぞ、今さらどうして疑問に感じよう。」
ビシュナル「……はい!では、そう伝えますね!」

  • セルザがいない場合
ビシュナルクローリカさん、この手紙のこと すっかり忘れてたな……。」
フォルテが騎士としての役割を 果たしているか確認したい』
『資質に疑問があるならば、 いつでも代わりを立てる』
ビシュナル「……なんて。 何を今さらって思ったけど、」
ビシュナル「さっきの一件を相手に伝えれば、 それだけで十分だよね。」
ビシュナル「あばれるゾウの前から子供を助けた、 伝説の騎士。」
ビシュナルフォルテさんは、その騎士と、 おんなじ活躍をしたんだからさ。」

  • セルフィア城門
クローリカ「ゾウ、 行っちゃいましたね~。」
ヴォルカノン「パトラッシュ……。」
主人公「あの、フォルテさん。」
フォルテ「あ、フレイさん。」
フォルテ「……もしかして、 見てらっしゃったんですか……?」
主人公「はい。」
フォルテ「そ、それは お恥ずかしいところを……。」
めずらしいところが見られました・かっこよかったですよ
▼めずらしいところが見られました
フォルテ「うぐ……。」

▼かっこよかったですよ
フォルテ「え……?」

主人公フォルテさんって、 いいお姉さんなんだなって。」
キール「うん! もちろん!」
フォルテ「き、キール!」
主人公「騎士のフォルテさんも カッコイイですけど、」
主人公「今日みたいに、 かわいいフォルテさんもステキですね。」
フォルテ「へ……!?」
主人公「どうかしましたか?」
フォルテ「い、いえ……。」
フォルテ「……そんな風に言われたのは はじめてだったもので……。」
主人公「え?」
フォルテ「な、なんでもありません!」
主人公「? そうですか。」
フォルテ「…………。」
主人公「あの、フォルテさん?」
フォルテ「あ、いや!」
フォルテ「さ、さあ! そろそろ帰ろうか、キール。」
キール「うん。」
キール「あ、そうそう。 この本、お姉ちゃんに貸してあげるね。」
フォルテ「あ、ああ。 ありがとう。」
キール「それと、 今日はとっておきの料理を作るから。」
フォルテ「それは楽しみだな。」
キール「えへへ。 期待してくれていいよ♪」
クローリカ「ふふ。仲が良いって、 素晴らしいですね~。」
ヴォルカノン「…………パトラッシュ……。」

 フォルテ「守るべきものを見つけたとき、 人は誰でも騎士になれる、か。」
 フォルテ「まさかあの話が、 そんな形で終わっているとは……。」
 フォルテ「あ、いえ、 違いますから!」
 フォルテ「決してキールが変な本を読んでないか 気になって勝手にチェックしたあげく、」
 フォルテ「一人で思い悩んで馬探しを始めたとか そういうことではないですから!」

 キール「馬に乗ってなくても、 騎士は騎士なんだよね。」
 キール「本当は、ウブで恐がりで、 不器用で直情的でも。」
 主人公(……悪気はないんだろうなあ。)

 クローリカ「そういえば……。」
 クローリカ「私、フォルテに、 何をお伝えしたかったんでしょう?」
 クローリカ「うーん……。」
 クローリカ「とりあえず、ビシュナルくんに 確認してきましょうかね~。」

 ヴォルカノン「パトラッシュ……。」
 ヴォルカノン「いや、あの子には、 戻るべきところがあったのでしょう。」
 ヴォルカノン「元気に暮らすんだぞー! パトラーーーッシュ!」

 バド「モンスターを集めて、 観光の目玉にしようと思ったけド、」
 バド「やっぱり、 モンスターも自由が一番だよナ。」
 バド「いや、違うゾ?」
 バド「世話が思ったより大変だったとか、 そういうんじゃないかラ。」

 ディラスフォルテが馬をさがしていた?ふーん……。」
馬に戻れないの?・ウマくいかなかったよ
▼馬に戻れないの?
 ディラス「戻れるかっ!!」

▼ウマくいかなかったよ
 ディラス「……バカにしてるのか?」

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最終更新:2018年07月04日 14:17
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