パラディン
M820・155mm60口径長ロングレンジライフルは、
ジェネシック・インダストリー社が開発・製造している、機動装甲用大型大口径ライフル。
前線ではパラディン(Paladin)と呼ばれることが多い。
概要
長射程大火力のセミオートマチックライフル。
単機で運用でき、対機甲戦闘、砲塁戦、対要塞戦などに度々用いられた。
大口径ながら、35発/分ほどの速射性能を持ち、持ち運び、分解整備が容易。ペッパーポッド型マズルブレーキを持ち、反動を軽減するほか、砲口からの発射炎を抑えている。
最大射程は80km程。高い命中精度を持ち、ロングレンジ狙撃砲として運用可能で、大戦中、15000m先にいた敵機の正面装甲を貫通した記録の他、近年では50000mオーバーの狙撃に成功した記録も有るという。
155mm口径の他に、ショートバレルのカービン型、175mm、203mmのバリエーションが存在する。
誘導砲弾
M820はその軽便さと長射程さを生かし、直接支援以外にも誘導砲弾を用いた長距離精密支援射撃も可能だ。
弾種には、155mm中射程誘導砲弾(最大射程45km)、長射程減口径誘導砲弾(最大射程170km)の二種類を使用できる。
特に155mm長射程減口径誘導砲弾は最大射程が203mm砲を上回り、陸軍における即応長距離攻撃の一翼を担っている。
諸元
バリエーション
M820C
M820のショートバレルバージョン。
ショート化による運用性の向上と軽量化を行ったもので、短縮化によって初速と射程は落ちたものの、重い砲弾重量によって中距離での直進性と破壊力は高く、また、速射性能の向上によって、直接火力支援に効果を発揮するといわれる。
全長:1581cm
口径:155mm
口径長:45口径長
弾種:APFSDS、高性能榴弾、APDS、HEIAP、HVAP
有効射程:65km
M822
175mm口径バージョン。
M820よりも威力の大きい175mm砲弾を使用し、その破壊力、射程共にきわめて高い。
その一方、発砲煙や巻き上がる砂煙共に大きく、マズルブレーキと消炎器を装着しているにも関わらず、その様子は5km離れていても観測できるほど大きい。また、発砲時砲口から発せられる発砲衝撃波は、200m以内だと
MAPSを装着していても歩兵に対しては致死的な破壊力を持つため、発砲には注意が必要である。
全長:2061cm
口径:175mm
口径長:65口径長
弾種:APFSDS、高性能榴弾、APDS、HEIAP、誘導砲弾各種
有効射程:98km
XM821
203mm口径バージョン。
初速はM820Cよりも遅く、1200m/sと低下しているが、大口径によって投射重量が大きく、また装薬量の関係上、射程距離はM820と同程度とされている。
全長:1614cm
口径:203mm
口径長:35口径長
弾種:高性能榴弾、EFP、サーモバリック弾頭、HEIAP、HVAP、誘導砲弾各種、203mmHEAP
有効射程:78km
XM06・直接攻撃ランチャー
D.A社が、
ジェネシック社のXM821をベースに開発した特殊火器。
203mm口径の長弾長特殊弾を連射する火砲で、砲弾長の長さを生かした大投射量を持つ。
特殊弾自体には射程延長用のロケットモーターが内蔵されており、砲身は滑腔砲身であるため、弾体の安定には折りたたみ式の安定翼を用いる。
機構は回転薬室式で、給弾には専用のドラムマガジンを用いる。
全長:1200cm
口径:203mm
口径長:25口径長
弾種:高性能榴弾、サーモバリック弾頭、誘導砲弾各種、203mmKMR
有効射程:30km
最終更新:2013年08月18日 23:21