プラズマドライブ
プラズマロケットエンジン。
HMAの
プラズマ反応炉から得られる莫大な量の電気エネルギーにより推進剤をプラズマ化し、電磁加速により高速で噴出させることで推力を生み出す推進機関。
大気中では、推進剤は“空気”で良い為、理論上航続距離は無限となる。
構造上、プラズマドライブは3つの部分に区分できる。
大気中で運用する場合、この区画はエアーコンプレッサー装置が搭載されている場合が多い。常に一定量の空気を一定の圧力で保管し、続く加熱区画へ安定して推進剤を送り続ける。一部の形式ではコンプレッサータンクを排除し、電動モーターによるターボファンや加給器を搭載したものも存在する。大気圏外では、ここにプロペラントタンクが内蔵される。
圧縮された推進剤を電気加熱する区画。液体ロケットエンジンで例えるなら燃焼室であり、ここで推進剤は加熱、膨張される。またこの区画は高い内圧に耐えるため高強度に設計されており、加熱容器の容積と耐圧限界が、推力を大きく左右する。
加熱膨張した推進剤は次にこの区画に送られ、超伝導ソレノイドコイルによってさらに圧縮、電磁過熱されプラズマ化。電磁誘導と自身の超高圧によってノズルに送られ、推力を発揮する。また、ノズル内で高濃度の酸素などを噴射することにより、瞬間的に高い推力を発揮することが出来る。
基本的に、加熱容器を大きくし、加速容器を長くすればするほど出力は増すが、その場合、コンプレッサーの供給量と供給圧も大きくしなければならず、また、加熱・加速・噴射のタイムラグも大きくなるため、瞬間的または断続的な噴射には向いていない。
最終更新:2013年08月21日 17:55