ラインガード
ラインガードミサイル(英:LineGuard Missile)は中央海軍を始め西側諸軍閥で運用されている艦対空ミサイルである。
概要
ラインガード艦対空ミサイルは各海軍向けに開発された艦対空ミサイルであり、開発には複数の企業が関わったが、現在の主契約社は
ダイダロス・アビオニクス社。個艦防空用LM‐1、LM‐2。艦隊防空用のLM‐3。弾道ミサイル迎撃用のLM‐4がある。派生型として、精密対地攻撃用のラインガードAAGMが存在する。
LM‐1シリーズ
LM‐1ミサイルは、ミサイルや航空機を迎撃するために使用される指令誘導+アクティブレーダーホーミングミサイルであり、発射後は目標に対して連続的にレーダーの照射する必要がなく、複数の目標への攻撃が可能だ。ミサイル本体が小型であり、複数搭載できるため、小型艦にも搭載できる。
LM‐2シリーズ
LM‐1と同じようにミサイルや航空機に対して使われる。LM‐1と基本的な構造は同一だが
ジェネシック・インダストリー社のインテリジェンス・ネットワークシステムを取り入れたことにより、一度に対処できる目標の数が大幅に増え、最大で30程度の目標への同時攻撃が可能となった。
またブースターの大型化により射程もLM‐1の倍程度になった事により、限定的ながらも艦隊防衛能力を持っている。
LM‐3シリーズ
艦隊防衛長射程型。LM‐2の高性能化マイナーチェンジとしてECCM能力や高速度断片化弾頭に改良したもので、 低高度目標への対処能力を向上、終端赤外線誘導機能を加えたブロックIIが現在使用されている。
先端はレドームとなっており、アクティブ・レーダー・シーカおよび赤外線誘導機能、INS(慣性航法装置)などを内蔵する誘導部分である。
この後方は弾頭部分となっており、目標方向に破片を集中できるマルチモード爆発成形弾頭を装備する。
弾頭部分後方はデュアル・スラスト・ロケット・モーターで、短時間に大きな推力を発生する加速用と、速度を維持する巡航用の2種類の固体推進剤を内蔵する。外部には機軸に沿って縦長の安定翼が取り付けられる。
ロケット・モーター後方は飛行制御部分となっており、ノズルは推力偏向ノズルと外側に操舵翼4枚を装着。射程は450kmまで延長されている。
LM‐4シリーズ
LM‐4はLM‐3ER・blockⅢを基に開発された弾道ミサイル防衛専用のラインガードミサイル。中間~終末段階での突入目標に対し、キネティック弾頭を用いて直接標的に体当たりするhit-to-kill方式を取っている。
短距離弾道ミサイル(SRBM)~中距離弾道ミサイル(MRBM)迎撃用で、
キマイラ艦防空システムと適合化されている。構造は四段式で、4段目がキネティック(運動エネルギー)弾頭と脱頭式ノーズコーンとなっている。性能は射程800km、上昇限度400km程度とされている。
ブロックIAは防空艦からの情報を元に3段のロケットを使い大気圏外まで上昇した後に、ノーズコーンを分離させてキネティック弾頭を露出させる。ロケットやノーズコーンから分離したキネティック弾頭は搭載されている長周波赤外線シーカーにより目標を精密に捕捉し、針路変更・姿勢制御システム(SDACS)用の4個のサイド・スラスターにより目標への飛行を微調整する。最終的には約280メガジュールの運動エネルギーを伴って目標の弾道弾に衝突して破壊・迎撃することになっている。
LM‐5シリーズ
LM‐4ブロックⅡをベースにした技術立証機。データはTALHM-SL型の開発に使用された。
LM‐6シリーズ
LM‐6・AAGM。艦対地精密攻撃誘導弾。
VLSより発射される艦対地ミサイルで、弾頭は対地目標用の着発/延期信管もしくは近接信管を装備したHE(高性能炸薬)、ないしは対硬目標用徹甲弾頭が用いられている。一段目のブースターによって発射母艦より垂直に発射された後にGPS誘導によって目標に誘導され、弾道飛行によって目標へと飛翔、二段目のブースターを用いて加速し、赤外線画像シーカーを用いて目標を捕捉、突入・破壊する。
事実上の極短距離弾道ミサイルであり射程は1000kmと長大でありながら、CEPは4mと驚異的な命中精度を持つ。
最終更新:2013年09月19日 00:31