晶×サラ

晶×サラ :2009/02/11(水) 21:04:27 ID:KTk7ITH4

 ブライアント家の豪邸内に設けてあるサラの寝室。
そこには屈強な筋肉を纏う男と、すらりとした長身に金色のポニーテール、艶のある肢体をもつ女。
月明かりの差す部屋に二人の雄雌が性交という戦いを始めようとしていた。

 晶は自分の下で横たわるサラを見つめている。サラは少し微笑んで晶を見つめ返す。やっと晶の手が動いた。
服の、胸元のボタンをはずしにかかる。サラはその不器用な手で自分の服が脱がされる様を見守っている。
異性がこんな風に自分に触れるのは、サラも初めてだった。闘いの中で密着する事は幾度となく経験していたが…。
それにまさか晶とこうなるなど、まずないだろうと思っていた。
 前がはだけると、晶はそこに顔を埋めた。本能的な行動だった。

「…んッ」
 サラが、息を漏らした。晶はその微かな溜息を聞き、全身に電流が流れるような感覚を覚えた。
サラは胸元の晶の頭をぎゅっと抱えた。晶は無我夢中でサラの胸元をまさぐっている。

「う…、あ、晶…はぁ…」
 誰に教わったわけでもないが、晶は自然にサラの胸を愛撫しつつ服を脱がす事に成功した。
ここで晶は一旦顔を上げた。
サラの呼吸が荒くなっている。目を細めて晶を見る。晶を求めている顔。
それを見て晶は、またしても身体に電気が走った。心地よい電流。

(俺は、サラが好きだ!この思いはもう隠せない…)
 心の中で叫んだ。口に出す事は、晶には照れくさくて出来なかった。が、サラはあっさりと言ってのけた。

「晶…私、あなたが好きよ。…前から、ずっと好きだったの」
「サラ…!」
「今ね、すごく嬉しい。嘘みたい…あなたとこうなるなんて、考えられなかったから」
「俺もだ。まさか君が俺なんかをそんな風に想っていてくれたとは。…俺の一方的な想いだとばかり…」
「えっ!?」
「俺もずっと君が好きだったんだ。だが言えなかった!お互いの立場を考えてしまって」
 話しながら、晶はサラの下着を脱がした。布団の中とはいえ、サラは少し、恥ずかしそうにした。
晶のごつい指が、サラの誰にも触れさせた事のない場所に触れる。

「…!」
 サラは息を呑んだ。晶から顔をそらす。晶はサラの仕種に胸が締め付けられた。指をそっと動かしてみる。
 サラはぴくりとし、身体が強張る。
 晶は続けて、もう少し強く指を動かした。サラは我慢できず、止めていた息をはいた。

「はあッ…!」
 苦悶の表情と言おうか、なんとも言えぬ色っぽい表情だ。

「晶…ダメ」
 晶はサラに触れたくて仕方なかった。だが、「ダメ」という言葉は晶には効果があった。



「す、すまん…」
 手を止め、照れくさそうに晶は言った。サラはきょとんとした後、

「やだ、晶ってば。ホントにダメだったら蹴り入れてるわよ。ふふっ」
 悪戯に笑った。

「む、むう…」
「もう!…だから…いいのよ。晶ならいいの。わかった?」
「ああ。わかったよ」
 二人で微笑みあった。そして、キスをする。初めは軽く。
 唇を離した後、またすぐに今度は強く、長くお互いを求めあう。
「ふぅ…んむっ…はむ…ちゅ、ちゅぅ…はぁ…」
 晶の指は、お許しを得てまたサラに触れる。

「ああ…っ、はあぁ…ああ…」
(凄く濡れている。女性はこんなになるのか…)
「ああ…、晶」
「サラ、いいんだな?」
「…うん」
 そう返事を聞き、晶はサラの上に覆いかぶさった。そして、サラの中に…。
「ああぁ――あ、あっ――あああ――――ン!」

 サラの手が晶の背中を強く抱く。やっと。やっと一つになれた。

「サラ…!サラ…!」
 思わず名を呼ぶ。激しく動く。不器用な自分の今までの思いを伝えるかのように。
「――っく、ぁあああっ!!アキ…ラ…、はぁあ‥‥っ!!ああッ!!はあああン! 」
 今まで聞いた事のないサラの艶やかな声が晶を更に熱くさせる。
 晶はそのまま身体を起こし、脇にサラの腿を抱えた。あの凄まじい蹴りを繰り出す腿だ。まさかこんなかたちで触る事になろうとは。
 サラは寝転んだままなので、晶からは彼女を抱いている様が、そして彼女の身体全体がよく見えた。
「んッ、……ああッ、はっ、はっ、はっ……ああッ!」
 いつも陽の光の下で見る、サラ。今、月明かりの中でこうして自分を受け入れているのはあのサラなのだ。
 晶はなんだかとてつもなく感激した。
 サラは、晶の激しい動きに、もう自分がどうなっているのかもよくわからなかった。
ただ晶の、自分への思いはひしひしと伝わってきた。激しく、けれど優しさも感じる。
初めの痛みが快感へと変わっていく。深く、もっと深く。晶が欲しい。
 サラも上体を起こした。晶の肩に手を乗せる。晶の上に座った形になった。見つめ合い、キスをする。
 しばらくそのままでいたが、唇を離しサラが言った。

「晶…ずっと…こうしていたい」
「俺も…君を側に感じていたい」
 晶はそう言うと、そのままサラを再び突き上げた。

「…あっ!んっああぁあああああぁあぁぁん!! 」
 サラは快感に、思わず声をあげた。だがこの時、彼女は涙ぐんでいた。
色んな意味の、涙。晶の言葉の嬉しさと、気持ち良いのと、でも明日行ってしまうのだろうという寂しさ、
昔の事まで思い出して、もう頭の中はめちゃくちゃだった。
その涙に気付いてか晶は動きを止め、サラを強く抱き締める。
それをきっかけに、サラは本当に泣きだしてしまった。晶の胸の中で。

 行為が終わったのは夜明けを迎える前だった。
辺り一面にティッシュが散らかっている様から何度も何度も求め合ったことが分かる。
 シーツに身を包む二人はただ身体を寄せ合い、互いの体温を感じていた。


ただ行為だけ書いてみた。
最終更新:2009年04月11日 22:44
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