05/08/02 20:36:57 ID:lQnT9Ba1
(パイオナヌー編)
「はぁ……」
私はパイ・チェン。
映画の撮影でやって来た東京にあるホテルで、一人ベッドに座り
恋人の写真を眺めながら深く溜め息をつく。
恋人…晶が修行に出かけてから、3ヶ月が経とうとしていた。
今回のように日本に訪れた時、晶の居る道場に行けば何時だって会えたのに。
晶が用事で東京に訪れているときだったら、
私が泊まっているホテルにだって来てくれていた。
でももう、あの笑顔をしばらく見ていない。
あの腕に抱き締められる事が嬉しかった。
荒々しいけれど、精一杯愛してくれるあの腕が愛しくてたまらない。
ポタリ、と写真に涙が落ちる。
(いけない。大事な晶の写真が濡れちゃうわ)
慌てて涙を拭い、気分転換にとバスルームへ移動する。
一人の空間と言うのは、どうしてこうも切なさを膨張させるのだろう。
それでなくとも、この部屋は広すぎると言うのに。
ベッドルームの隣にある脱衣所へ移動する。
洗面台にある鏡を前に、部屋着のゆったりとしたチャイナを脱ぎ捨て、
アップに纏めていた髪を解く。
パサッと音を立て、私の長い髪が背中へ滑り落ちた。
―――パイの髪は綺麗だなぁ。指に吸い付くみたいで、好きだよ
不意に、晶のくれた言葉が蘇る。
「晶……」
鏡に映る自分を通して、晶が私に触れていた時間を思い出す。
―――綺麗だよ
鏡越しに見る自分の後ろに、晶が居る。いつもの優しい笑顔を浮かべて。
これは幻覚?ううん、それでも良い。
「晶、私を抱いて。寂しくて堪らないの」
―――寂しがり屋だな
そう言って、私の空想の中の晶が私の胸を優しく揉み始める。
「あっ……ン……」
始めは乳房を弄ぶように、やわやわと撫で回すのが晶の触れ方。
「あっ、あぁ…ふぅん……っ」
それがまるで焦らされてるみたいで、いつも私は乞うの。
「おねがぁい……乳首もっ触ってぇ……っ」
―――やらしいな、パイは
でも、知ってるわ。私の願いを拒まない事。
左手の指先を乳首にあてがい、きゅうっと力を込める。
「はぅうんっ!!あっイイッ!」
乳首をクリクリと弄りながら、私の右手の指は唇の中で舌と絡み合い
口の端から唾液を滴らせながらも指を濡らす。
「も……それだけじゃ厭。こっちも…」
十分湿らせた指を股間へ移動させ、ヴァギナを抉じ開け膣へ侵入させる。
―――もう?本当にいやらしい体だな
呆れながらも貴方の指は私を掻き混ぜるの。
「あぁああっんっ!あはぁ……っあ、あぁあっ!!」
くちゅくちゃっ、ぴちゃっ
既に私の膣は濡れそぼっていて、少し指を動かすだけで愛液が絡む音が聞こえる。
「あ……もっと奥ぅっ」
脚を洗面台に上げて股を大きく開き、中指と薬指を押し込み奥で上下、左右に動かす。
「あっはぁあっ、アン、イイ……っ晶、そこぉっ!もっとっ」
ぐちゅぐちゅと音が濁り、私の膣から更に液が溢れている事を示す。
「クリも…クリトリスもっ」
空いている左手で既に硬くなった豆に触れると、体がビクンッと波打つ。
「ああああっあぁぁっんんっ!!」
―――気持ちイイ?
「気持ちイイッ!!スゴイ気持ちイイのッ!!!」
右手はクリトリスへの刺激に促進され、
指を3本に増やし前後へピストン運動を繰り返していた。
膣壁が指と擦れ合い、どんどん私を昂ぶらせる。
「はぁっ、ああぁあっはっあぁあっ!!アキラッ!あ、クるっ!!!」
きゅううぅっと膣腔が指を締め付け、と同時に体が数回痙攣し
脳裏が一瞬真っ白になった。
「あぁ…………っ」
―――イった?
「ウン……凄く、気持ち良かったわ………晶……」
恍惚としたまま私は空想の晶に口付ける。
「愛してる………。だから…………」
早く帰って来て。
鏡の中に、虚しさと切なさを浮かべた顔を残し、私はバスルームのドアを開けた。
END
最終更新:2007年01月07日 14:56