サラ×べネッサ

J6の奴等に狙われる様になってから私には護衛がついた。
名前はベネッサ・ルイス。
軍人上がりだと兄から聞いた時はどんな野蛮な女なのかと思ったけど、
実際は私と対して身長も変わらないし礼儀正くて優しい人だった。
褐色の肌に銀髪。
銀髪なんて初めて見たけど、凄く綺麗。
顔立ちも凛として意思の強そうな瞳が印象的だった。

それからはいつも側に居てくれた。
私が小間使みたいに扱っても、ベネッサは私の命令には文句の一つも言わず従ったわ。
「軍人として、上の者の命は絶対です」
私はそれが、何だか気に入らなかった。
自分でも何故だか分からないのだけれど


「お呼びですか、サラ」
「入って」
ある日、私はベネッサを部屋に呼んだ。
「何かお困りの事でも?」
「別にないわ。」
あなたと話がしたいの、そう言うとベネッサは少し困った顔をした。


「敬語を使うの、やめて欲しいの」
一人掛けのソファに腰を下ろしている私の側へ歩み寄り、
片膝をつくベネッサを見下ろしながら言葉を紡いだ。
「しかし私は使用人の身で…」
案の定、ベネッサは目を丸くして。
でも
「命令よ」
そう言えば
「……分かった」
と、更に困惑の表情を深くして俯いた。

素直に可愛いと思ったの。
既に何かが歪んでたのかもしれないけど、
ベネッサの精悍な顔立ちが私の為に脆くなるのが好き。
「そんな顔しないで…」
心にもない事を言って、銀糸の掛かる頬にそっと触れてみた。
小さく肩が跳ねたけど私の手を払ったりはしなかった。
「あなたの事もっと知りたいの」
これは本当よ。
毎日時間を共有する度にそう思う気持ちが強くなっていったの。

もっと色んなあなたが見てみたい
眉根を寄せる表情や綺麗な肌の隠されたところまで

「じっとしていてね」
不安そうに揺れる瞳が私を見上げた。
本気で抵抗されたらいくら鍛えてたって私なんて簡単にはね飛ばされると思う。

でもこれは命令だから。

触れた頬から首筋を伝い、ゆっくりと指先を滑らせる。
私もソファから降りてカーペットに膝をつけたら、
こんな状況なのに「貴女がそんな事をしては駄目だ」とか言ってたけど、
それが彼女らしくて少し笑ってしまった。

「じゃあこれなら良いかしら」
「あ…!」

肩を押して床へ転がす。
すかさず仰向けに倒れたベネッサの太腿の辺りに馬乗りになった。
銀髪が床に散って綺麗。
「サラ、…!」
突然の出来事に私の名を呼ぶ唇を、私の唇で塞いだ。
唇の感触を楽しんでからゆっくり顔を離してみたら
深い茶色の瞳が真ん丸に開かれてたわ。

「ふふ、柔らかいのね」
ここも、と付け加えて片手じゃ収まりきれないくらいのベネッサの胸を緩く揉む。
「んっ、サラ…何を」
「こんな格好、触ってくれって言ってる様なものだわ」
「ちが…、何を馬鹿な事…」
いやいやをする様に否定の言葉と共に首が左右に小さく振られる。
自分の天性のスタイルの良さに自覚が無いベネッサは、
動きやすいから、と普段からまるで下着みたいな格好で街を歩く。
そんなあなたを見る男の目なんて汚らわしくて堪らないのよ。
「軍人なのだから危険感知くらい出来るでしょう?男を誘っているのなら話は別だけど」

あなたはいつも気丈だから、わざと意地悪したくなっちゃうの。

貴女は一体私をどうしたいんだ?

問い掛ける言葉すら喉に絡まる。
従順に仕えてきたはずだったのに何処で状況判断を誤ってしまったのか。
私の上で好き勝手に手を這わすサラの真意が知りたくて不安になる。

でも不思議と振り払って逃げる気にはならなかった。

悪戯に有りもしない事を言われて羞恥を感じても、
私に触れるサラの手は温かくて優しいから。

「サラ、…ッ」

無駄な胸を固定している布の中に手が滑り込んで来た。
たくし上げられてサラの眼下に上半身を晒してしまう事になる。
恥ずかしい、のに

「綺麗よ、ベネッサ」

もう何度言われただろうか
綺麗、なんて言葉は貴女の為にある様なものなのに。
何故私にその言葉をくれるのだろう

「凄く綺麗。」
「あ…っ、や」
サラの顔が私の胸に寄せられるのと同時に皮膚を強く吸われた。
チクリとした引きつれる感覚。
首にも鎖骨にも沢山された。

こういう事は軍艦学校で少し習ったが男と女でするものではなかっただろうか。
それとも私が疎いだけでこんな事は日常茶飯事なんだろうか。

「サラ…私、は」
耐えきれずまた名前を呼んでみた。
「…どうしたの?」
飽きもせず私の肌を啄んでいたサラが顔を上げてくれた。

「私は、どうしたら良い?何をすれば」

だって分からないんだ。
私が先立って貴女を支えて守らなければならないのに、
情けなくも今の私は貴女にされるが儘。
だから問うたのに、サラはクスクスと小さく声を立てて笑った。

「じっとしていてくれれば良いわ」
「しかし」
「お願いよ」

命令ではなくお願い、と言われれば返す言葉も見つからない。
仕方ない、と思ってしまう

貴女にはどうしてこうも甘くなってしまうんだろう

延々と試行錯誤を繰り返しているうちに、
いつの間にかサラの手が私のあらぬ処へ延びて来ていた。
綺麗な細くて長い指が器用にベルトを外して下半身に纏う布を剥がしに掛かる。
思わず遮ろうとしてしまった手を、強く拳を握って思い止どまらせた。
そんな私の様子を一部始終見つめるサラの表情はひどく楽しそうで。

「思った通り、ここも綺麗ね」
何を馬鹿な。
普段絶対に一目に触れない場所をまじまじと見つめて呟くサラに驚愕する。
「そんな処、見るな…」
顔から火が出そうなくらい恥ずかしい。
サラの指が、綺麗な指が忙しなく余す処なく晒された私の下で動かされる。
撫でられて開かれて無意識に体が跳ねてしまう。
「サラ、あ…っ」
おかしな所から声が出る。
私の体はどうしてしまったんだ?

「大丈夫よ。力を抜いていてね…」
私の不安を察知したかの様な言葉にゆっくり自然と力が抜けて行く気がした
矢先

「あっ…!」

異物感と痛みにまた体が強張る。
サラの指が私の中に入って来ていた

「随分きついわね…」
「き、汚いだろう、そんなところ…!」
言葉を発する度にそこを締めつけてしまってサラの指が内部にある事を思い知らされる。
「汚くなんかないわよ。ベネッサのなら平気」
訳が分からないまま指が奥まで進入して来るのを感じた。
先刻より痛みには慣れたものの異物感は拭えない。
歯を食いしばってまた変な声が漏れてしまいそうになるのを耐えた。

「我慢しなくて良いの。声、聞かせて頂戴」

奥まで入れられた指が内壁を巻き込みながら外へと引き摺り出されて行く。
「う、あぁっ…!」
二本に増やされた指が間髪入れず再度突き入れられ中でバラバラに動かされる。
何度か抜き差しを繰り返される内に痛みと異物感が段々と消え、
次第にそこが熱くなっていくのが分かった。
サラの指が濡れて嫌な水音が響く。
「くっ…あぁ、ああ…っ」
だらしなく開いた口から堪え切れなくなった声が漏れてしまう。
もう痛くはないのに見上げた天井が潤む。

「綺麗…」
また睦言の様にサラが呟いた。
空いている方の手が優しく頬や額を撫でて肌を伝って
胸へと延ばされるのが視界の端に映った。
私よりも幾分も小さく華奢なその手が悪戯に胸の突起に触れる。
くすぐったさと妙な感覚に背筋が震えて無意識にまた中の指を締め付けてしまうのに、
それもお構いなしに先刻よりも激しく指を動かされておかしくなりそうだ。
「サラ、サラ…私…っ」
「…イきそう?」

それがどういう感覚なのか分からない。
でも私の体はそれに近付いてるんだろう。
断続的に内腿が震える度に滴が伝って自分でもそこが濡れているのが嫌という程分かる。
反射的に背中がのけ反って胸を突き出す様な形になればサラが顔を埋めてきた。
艶やかなサラの金糸が私の肌をくすぐり、幾つも幾つも口付けを落とされる。
こんな行為を強いられているのに、それはとても神聖なキスみたいで
意識の糸が切れそうになる

「サ、ラ…いく…っ」
「良いわよ…見ていてあげる」

サラの声も少し興奮している様に聞こえた。
何故か嬉しくて、あられもない格好でそこを掻き回されて、いく、のが分かった。

「…いくッ…サラ、あっ、あぁあ…―っ」

「もう…コレどうするんだ、サラ…」

事が終わり浴室で鏡を見た私は思わず大きく溜め息を吐いてしまった。
首から胸元、臍の辺りまで至る所に鬱血の跡。

「熱烈なキスマークでしょう?」
振り返れば天使の様な笑みを浮かべたサラ。
怒る気も失せる。

「…いつもの服、着られないじゃないか」
「わざとよ。」
柔らかく微笑んだまま私の元へと歩み寄って来る。
そのままふわりと抱き寄せられた。
「あなたの肌が綺麗で柔らかい事なんて私だけが知っていれば良いの」
不覚にも先刻の行為を思い出して頬が熱を持つ。
「ふふ、何を赤くなってるの?」
「…っ、もう…」
憎まれ事の一つでも言って差し上げようと思ったのだが。
「好きよ、ベネッサ」
言葉と共に口付けられた。

合わせた肌が暖かくて心地良いと感じるのは私もサラが好きだからなのか。

「…貴女には敵わないな」
「当たり前でしょう」

これからも私を振り回してくれ、暴君サラ。
最終更新:2007年02月19日 23:20
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