パイ×晶

見てる

私は膝を折らず尻を突き出す姿勢で落ちた
いや、落とした髪飾りを拾った。

膝上のミニのチャイナドレスの中は下着は着けてない。

「やだぁ少し壊れちゃった」
そう言いながら埃を払う。

彼の目標は遥かに高く、私が入る隙間なんてない
どんなに功夫を積んでも私を見てくれる事はなかった。

でもやっと私を見てくれた
それがどんな形であれ嬉しかった。

「ほら、ここ、欠けた所目立つかなぁ?」
晶の前に本当はどうでもいい髪飾りを見せる。

片手は膝に重心を置いてグッと胸元に腕を寄せると
開いた胸元から乳房がこぼれ落ちんばかりに溢れ出る

「……いや……これぐらいならわからないんじゃないか」
そう答える前に小さく晶の喉が動くのが見えた。

ねぇ、ちゃんと見てくれた?

そんな事を幾度となく繰り返す私を、晶は頭の中で抱いてくれただろうか?
自分の指を口の中に入れ舌を弄びながらそんな事を想像する。

どんな風に私を抱くの?

唇から唾液を絡ませた指を乳房に這わせ
自分の掌では納まりきれない、それに指を強く食い込ませながら
揉みあげると形を変えながら揺れた……
ぷるるっと震えるように揺れた乳房の先端が頭をもたげ始めると
刺激を与えるように指先で転がす。
「あ、あんっ、あっ…」

もっと、もっと触って……
彼が男になる所を考えながら身体を責める

「あっ、あっ…はぁっ」
ヌルッと溢れる粘膜で覆われたクレヴァスに指を探らせ
赤い突起を擦るように指の先で刺激する
「ふぅ、んんっ…あぁ」
触れる度に甘い痺れが響き、閉じた膝がゆっくり開いた。

開かれた花弁から受け入れるように溢れる蜜がシーツを濡らしていく
「んんっ、あぁ…」
蜜の流れに逆らって指を沈めると膣壁が絡みつくように奥へ誘う
「あぁ!…っ、イイッ!……もっと…欲しいの」
片手で乳房を刺激しながら、自らの指でかき回すように突いた。

「はぁっ…あっ、あっ……イクッ…晶っ…あぁあっ」
頭を枕に沈めるように首を仰け反らせ、虚ろな瞳が熱っぽく潤んだ。


今日は前ボタンを少しづつ緩めてみた。

晶と組み手の最中
激しい動きに服の継ぎ目が耐えられずに弾けるように胸が躍り出る
「……っやっ!……」
わざと間を置いて両腕で胸を寄せるように隠した。

「やだ……上着貸してよ」
「あっ……あぁ…」
晶は少し呆けたようにしてたが、脱いだ上着を肩に掛けて来た
彼に谷間が見えるように身体を据えると肩に掛けた手が止まる。

「……パイ」
置いた手が熱を帯びてるのが判る。

あぁ、私が欲しいのね
きっと喉はカラカラで今すぐに満たされたいでしょう。

……でもダメ、一度でも抱いたらもう私の事を見てくれなくなる
もっと私の身体に焦がれて、頭の中で求めつづけて。

「どうしたの?晶、顔が怖いよ?」
肩に置かれた手から逃れるように一歩下がる。

「いや……すまなかった……」
晶は戸惑うように目を伏せると、振り返らずに足早に出て行った。

……もういっそうの事、私を滅茶苦茶にしてくれても良かったのに
そうしたら嫌いになれるかもしれない。

そんな自分勝手な事を考えながら、喉の奥が締め付けられるように痛かった。

本当に求めてるのは私の方

潤うことの無い渇きを癒す為に、今夜も彼に焦がれて
私は私を抱くのだろう。
最終更新:2008年03月16日 22:42
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