3‐晶×パイ

名無しさん@ピンキー :2007/06/02(土) 23:37:17 ID:fYs37jz5

無機質な音と共に、目の前に崩れるように倒れて行く様を目で追った。

突如をして目の前に現れたデュラル
パイは戦うしか選択肢は無かったが、思いのほか決着は早かった。

「何で私を襲ったのかしら……」
パイは倒れたデュラルを見ながら、自分を襲った理由を考えていた
人のような形をしていながら、それとは違う生命体
興味本位に彼女、いや彼かもしれないそれに手を伸ばしたその瞬間だった。

突如デュラルが動き、私の腕を捕らえ、唇を重ねてきた。
「――――――――!!」
口の中に何かが流し込まれ、喉を通りすぎる……。
反撃する間もなくデュラルはそのまま崩れ落ち、また沈黙する。


「うぐっ……ごふっ!」
洗面台に向かって指を口腔内に入れ吐き出す。

毒かも知れない……。
目の前に迫る死への恐怖に心臓がバクバクと鳴る、また水をあおり吐き出す。

5分、10分……
時間は刻々を時を刻むが、まだ異変は無い。
「毒……じゃないみたいね」
安堵した瞬間にバスルームにそのままペタリと座り込み倒れた。

バスルームの大理石の冷たさが心地良い…そう言えば自分の身体が熱い事に気が付く。
「少し疲れたのかな……」
今日は色々な事がありすぎた、早く寝よう。
そう思いベットに潜り込んだ。

………熱い。
身体が溶けそうな位熱い、汗と共にシーツが熱を帯びた身体にまとわりつく。
下着を着けていないパジャマの上から、硬くなっている乳首がベットのリネンに擦れる。
「はっ…あ……っ」
程なくして身体の火照りに耐えられず身を起こした
このままでは自分を制する事が出来なくなりそうで怖かった。

夜風にでも当たれば少しは火照りも静まるのでは無いかと思い、着替え部屋を出た。



部屋を出て、真っ直ぐ歩いてるつもりでも
頭に熱があるのか思うように力が入らず、フラリと壁に寄りかかった。

「どうしたんだよ」
ふいに腕を掴まれて顔を上げる。
「晶……」
「そんなフラフラになりながら歩いて何処に行くつもりなんだ?」
「大丈夫…よ。放して」
「どう見ても大丈夫じゃないだろ…とにかく今日は部屋で寝ろ。送ってやるから」
パイの身体を支えるようにして歩き出す。

強く身体を支えられ、彼の男の香りに心臓の動く音が一層大きくなる。

私、友達に欲情してる。

内腿を湿らせるそれが自制心や羞恥心までもじわじわと歪めて行く。

「本当に大丈夫か?」
部屋のドアを開けて心配そうに私を覗き込んだ。

「じゃあ俺は部屋に帰るから、何かあったら連絡しろ」
ドアを閉めようとした晶の胸にしがみ着いた。

「……お願い1人にしない…で」
抑えられない、自分の身体が自分の物じゃないみたいだった。

「大丈夫…かよ」
手が華奢な両肩に掛かる。
「……んっ」
力が抜けたように彼の胸に深く寄りかかった。
「ごめん…私、本当に変…なの……お願…い嫌いになら…ないで」
浅い息遣い、高揚した頬、濡れた唇。
パイの行動を理解するのには、さほど時間は掛からなかった。



肩に置いた両手が背中に回る
「ふぁ…っ…んんっ…」
「……パイ」
彼女の艶のある声色に自分を抑えられずに
手を背中から腰を撫でるように回り、小さく柔らかい両尻を掴む。
「ひあっ!んん……はぁ…っ」
ビクンと身体を震わせる。
たったこれだけの愛撫に体中が痺れるようだった。
一層湿り気を帯びたそこから、蜜が流れ落ちるのを感じていた。

半開きのパイの唇に覆うように重なる。
口の中に舌を這わせ、歯をなぞる。お互いの舌を絡ませ吸い上げ
息つく間もなくお互い貪り合うようにキスをする。

「あっ、んんっ、ふぅ……」

舌が絡みあう度に快感が走りガクガクと腰が揺れる
キスだけで達してしまいそうだった。

このまま身体に触れられたら気が狂ってしまうのではないかと思う程に。


薄いブラウスを引き剥がし
張りのある乳房を下から持ち上げるようにして寄せながら舌を這わせる。
「ん…っ、あぁっ」
白く柔らかい乳房に吸い付くように舌を絡ませ、昂ぶる胸の先を吸う。
「ひぁっ、あ、だめ…」
「感じるか?」
彼女の反応に応えるように舌先で転がす。

胸の敏感な部位を攻め立てると淫らに身をよがらせ
絡みつく肌も声色も熱を帯びてくる。

「あっ、あぁ……んっ、いっ…ちゃう、あっ、ああっ、はぁあ!」

噛むように強く吸われると胸だけの愛撫で達してしまい、身体中が歓喜に震える。

身体の昂ぶりに瞳から涙が潤む。

左腕でパイの身体を抱えるように腕を回し
身体の反対側から乳房の愛撫を続けながら
右手を下腹をなぞり、茂みの中に潜らせ、愛液で汚れた淫核を中指で擦る。
指を動かすたびに粘着質な音が部屋に響く。

「くぅ…っんん…っ」

強烈な快感に自分が溺れるのが怖くなり
膝を閉じ、これ以上指が動かないように身体をよじらせる。
「我慢しないでイケよ」
「晶、だめ…も、おかしくなっちゃ…、お…願い、挿れ…て」
どうせ達するなら一緒に、と懇願する。


仰向けに脚を押し広げ、硬く勃った自分の物をあてがい挿入する
「んんんっ、ああっ、はあ…っん…」
溢れる蜜がぬるぬると絡み付き、情を掻き立てられる。

「ひあっ……あ、ああっ」
身体に乗り上げ、腰を激しく打ち付けると
ベットの軋む音と弾ける音が部屋に響いた。

「あっ、あっ、あぁっはぁ…っ」
深く受け入れるように腰を浮かし、白く細い脚を晶の腰に絡め
抱き合うように求め合う。

身体を強く揺さぶられる度に、身体中に響く甘い痺れに思考が停止する。

「はぁ…んっ……あっ…ああっ…いくっ…あぁっ!」

ビクッビクッと胸を揺らしながら、
パイが2度目の絶頂を迎えると同時に抜かれた性器から
汗で濡れた乳房に向かって射精する。

弾かれるように出て来た白い欲望が
乱れた荒い呼吸と共に肌を汚して行った。



高層ビルの一室


白い白衣を来た研究員がドアをノックする。
部屋に入ると、デスクに座った物々しい雰囲気の男が口を開く。

「パイ・チェンに排卵誘発剤・誘淫剤の投薬後、報告の通り
結城晶との接触をしているのであれば、素晴しい実験材料を手に入れる事が出来る。
両格闘家の遺伝子を引き継ぐ優秀なサンプルだよ。
それを我々は必ず手に入れなければならない。デュラルを更に進化させる為にね……。
そろそろ受精卵が着床してる頃だろう、香港に向かえ。
丁重に扱うんだ「壊れ」ないようにな……。」

「はっ。…それと先ほど、サラ・ブライアント、梅小路葵
2名デュラルとの接触を確認しました」

「引き続き動向を追え」

白い白衣の男は命令を受け一礼をすると、部屋を去った。


香港

ロケの為に宿泊しているホテルの一室。
ドアを強くノックするのはマネージャーと思われる女性。

「パイ!どうしたの!?具合でも悪いの?」
ロケ時間を過ぎても現れない彼女を案じて迎えに来ているが、彼女の耳には届いてなかった。

バスルームの中パイの手にあるのは妊娠検査薬
プラスティックの棒の上を丸く、くり貫いた小窓にはブルーのライン。
陽性を示すそれを、ただ立ち尽くして眺めていた。

これから起こるおぞましい計画を知ることもなく……。

洗面台の蛇口からスローモーションのように滴り落ちる水音がやけに耳に響いた。
最終更新:2008年03月16日 22:56
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