3-サラ×リオン

2008/05/12(月) 14:17:32 ID:ANavwUcK


かまきりのなく頃に
―リオン隠し編―

世界格闘技決定戦の第一試合―
リオンは思うような試合ができて上機嫌だった。

上機嫌で自室に帰ろうとする途中のエレベーターの前に、一人の美女が立っていた。

―彼女は…確かジャッキー・ブライアントの妹、サラ・ブライアント。

彼女は人目を惹く華やかな美女で、まだ女性や恋愛に興味のないリオンでも名前を知っているほどだった。

「あら、お姉さんに挨拶もなし?リオン・ラファールくん。」

なんと彼女は自分を待つために立っていたのだ。
いきなり美女に話しかけられてリオンは慌てた。
「てっ、敵に挨拶なんて…!」
言いかけてリオンはサラに突然唇をふさがれた。
「んんん゛…!?」
サラは唇を離すと、小悪魔的な動作で自分の口紅の移った少年の唇に細い人差し指を当てた。
「挨拶も出来ない坊やにはお仕置きが必要ね」
サラはどんな男でもクラッとするほど色っぽいウインクをして、無人のエレベーター内にリオンを押し込んだ。

「なっ何するんだっ!はーなーせよっ!!」
リオンはじたばたとサラに捕まれた腕を振りほどこうとする。
リオンは、いっそのこと蹴りのひとつでも入れてやろうかとも思ったが、相手が女性で、
しかもリング上以そしてサラがリオンのそんなプライドを分かっていて
ニヤニヤしながら楽しんでいるのも分かっていたので、なおさら悔しかった。

サラはさすがに格闘技をやっているだけあって、
特に力を入れているわけでもないのに、何故か握られた手首に力が入らなかった。
「ん…んん…っ」

「そんなんじゃダメよ。」
サラはリオンのベルトを器用に外すと手慣れた様子で彼の2つの手首を結びつけた。
「なっ!?」
「ダメ…これ以上は動けば動くほど絞まるわよ」
サラはリオンの耳元でそう囁くと、熱い吐息が彼の耳朶にかかった。
「ふぁ…っ!」
「フフフ…敏感なのね」
するとサラはリオンの耳朶を甘噛みする。
「や…やめろよ…ッ誰かが入ってきたらどうするんだ…!!」

こんな時に限ってエレベーター内には誰も乗ってこない。人々は皆次の試合会場に集まっているのだろう。

「じゃあ絶対に声を出しちゃダメよ」
そう言うとサラは手をすっとリオンのズボンの中に入れた。
「!!!」
サラの細い手がリオンのモノを握る。
「…うぁ…」
「声を出しちゃダメ。」

リオンは誰かに助けを求めたかったが、年上の美女にいいように弄ばれ、顔を赤く染めた自分の姿―
こんな恥ずかしい姿を誰かに見られるなんて、そんな情けない話はない。

サラの手はモノをゆっくりとしごきはじめる。その手つきは手慣れたもので、リオンは文字通り腰が砕けそうだった。
立っていられなくなるようなほどの快感に、唇を噛んで耐える。
「クスクス…ダメな子ね…私が支えてあげる」

サラはリオンの下半身に伸ばしている手ではない方の手を、彼のお腹のあたりに伸ばす。
しかしその手はススス…と上着の中に入ってきた。
「ちょ…やめ……うっ!」
サラはリオンの薄い胸板をまさぐると、突起を親指と人差し指で挟み刺激した。
「どぉ?こっちもいいでしょ?」
「…はぁ…っ」
何て情けない姿だろう。まるで痴漢にあっている女子高生じゃないか。
情けないと思いながらも、体は素直で、若いリオンはすでにはちきれんばかりに膨らんでいた。
「ふふ…手だけでこんなになっちゃって。可愛いわね」
サラはそれまではゆっくりと上下させているだけだった手をスピードアップさせた。
「はぁッ、うう……っ」
この女の言う通りだ。手だけでイッてしまうなんて―

しばらくしごかれていると、すぐにリオンは絶頂を迎えててしまった。
「はぁっ…はぁ…」
リオンはズルズルと床に座りこんだ。
サラはリオンの腕を縛っていたベルトをシュルッと解くと、ズボンを履かせてくれた。

「これで気が済んだ…?」
リオンは、顔を真っ赤にさせて、涙目になりながらそう呟いた。
「そうね…あら、見て。この指…あなたので汚れちゃったのよ」
サラの細い指先はリオンの白濁した液で汚れていた。

「舐めて綺麗にしなさい。じゃないとここでのことをあなたのお父さんにバラしてもいいのよ…?」
サラは美しい唇をにやりと歪ませた。

こんなことを父にバラされるなら死んだ方がマシだ。
「…分かった…」
リオンはサラの下にひざまずいて指先に顔を寄せた。



しかし、リオンが指先を含もうとするかしないかの瞬間、
突然エレベーターのドアが開いたのだ。

サラはとっさにリオンの服の襟を掴むと引っ張って立たせた。
「ぐぉっ!?」
リオンは思わずむせかえって咳をした。


「今から戻るところだったの。彼と、お国話しに花が咲いちゃって。」

ジャッキーは訝しげにリオンをじろじろと眺めた。
「ふーん…」

ジャッキーが何か勘繰っているような目付きだったので、リオンは
「ははは…どうも…」
と、冷や汗をかきながらも笑って誤魔化した。

「それじゃあ私はジャッキーがうるさいから行くわね。また…ね」

エレベーターのドアが閉まる直前に、サラはリオンの方を振り返って意味ありげなウィンクを投げた。


―続きはまた今度ね―
そう言っているように思えてならなかった。
END
最終更新:2008年08月12日 23:54
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