2008/07/26(土) 19:01:35 ID:OKoCwfYB
「暑い!もう嫌っ!帰る!!」
炎天下の砂浜の中、膝を着いて動けなくなったパイを呆れた顔で晶が見下ろす。
私達は、次のトーナメント先が南にある島だろう、という情報を聞いて
修行を兼ねて、南の島に来ていた。
私はバカンスついで、の予定で水着などを用意してウキウキしていたら
この修行オタクが『快適な場所だと修行にならない』と速効却下してきた為に
モルディブ、ランカウイ辺りの素敵なヴィラにクルージングの予定が
なぜか木造の簡素なボロ小屋に船は3日に一本。ガス・水道・電気無しの辺鄙な孤島に……。
島に着いた時に、このまま船に乗って帰ろうとする私を
引きずり下ろした鬼畜男との、まさにサバイバルよろしく。な強化合宿と相成ったのだ。
「この程度でヘバッてて、どうするんだよ……本番はもっと過酷かもしれないんだぜ?」
「でも、もう今日はダメッ、日も暮れかけてるし、お腹も減って動けないわよ」
朝から続いた組み手でショートパンツに水着のブラトップの上に着ていた白いTシャツは
汗でベタベタになっていた。
「……まぁ、何かとりあえず食うか」
「その前に汗かいて気持ち悪いから水浴びる」
「パイお前、1日何回水浴びてるんだよ……真水は貴重なんだぜ」
「いいじゃない!また汲みに行けば!それ位贅沢させてよぉ」
「わかったから怒るなよ。その替わり俺も一緒に浴びるからな、大体パイの後は俺の分の水が残ってない」
「髪が長いから仕方ないでしょ。晶はあそこで浴びれば?水も使い放題よ」
ザザーンと波打つ白浜の海に向かって指を差す。
「お前は俺を塩昆布にする気か?」
「余り美味しくはなさそうね、まぁ仕方ないから一緒に浴びて良いわ。でも変な事しないでね」
「……昨日の夜は変な事されて散々悦んでたく……」
晶が最後まで言い終わる前に後頭部に向かって強烈な蹴りが入った。
「んしょっ……と」
小屋の裏口に水が張ったドラム缶と雨避けの屋根と囲いがあるだけのバスルームの前で
パイは汗で張り付いたTシャツを少し苦しそうに脱ぎ捨てると、水着のブラトップの紐が解ける。
「やっぱり結構焼けてるな」
「Tシャツ羽織ってる位じゃダメね、やっぱり日焼け止めも効果なしか」
日焼けしている肩を見てパイは溜め息をついた。
ぱらり、と紐が肩から落ちると、小麦色に焼けた肌に白い水着の跡が残る。
「……何か、まだ水着を着てるみたいだな」
尻を突き出してショートパンツを脱ぎ始めたパイの後ろから、覗き込むように肩に手を掛け
そのまま肩を撫でながら手を下ろし、白い胸を後ろから持ち上げる。
「やだぁ……。汗かいてるから水浴びてからにしてよ」
「俺は構わない、パイの汗の匂いも結構いい」
首筋に顔を近づけて、クンと嗅ぐ仕草をする。
「馬鹿、変態っ!」
後ずさり顔を真っ赤にして怒る、水を浴びる回数といい、割と潔癖な所があるようだ。
「どうせ、また後で汗かいたから水浴びるって言うんだろ?水を何回も汲みに行かされる俺の身にもなってくれ」
「う……っ、分かったわよ」
しぶしぶと、そのまま潮の香りがする唇を重ねて舌を絡ませながら床板の上に倒れた。
「もう、背中が痛いんだけど……これ何とかならないの?」
「ああそうだな、だがハンモックしかないからな……、外の草の上なら痛くないかもな」
「やだ!外なんて!」
「俺達しか居ないからいいだろ、もう日も暮れてるし」
「そんな問題じゃないわよ!馬鹿!本当に変態!」
「変態って……パイだって結構好きだろ。そういうのが」
昨夜、散々窓際で立ったまま晶に責め立てられ、何度も恥ずかしい言葉を言わされて
泣かされた行為が脳裏に浮かんでパイは耳まで真っ赤になった。
「あれは、そ……、そんな、じゃない……」
「へえ、そうなんだ、じゃあ俺の勘違いか」
板の間の上に、「白い水着」を着たまま顔を真っ赤にして羞恥から小刻みに唇を震わせるパイを見て
晶は黒い欲望が沸々と湧いて来た。
腕で胸を隠すようにしてるパイの両手首を掴んで、頭の上に強引に引き上げる。
両腕を持ち上げられ、大きな乳房が重なるように上半身で揺れた。
「ふぁ、やだぁ……っ」
「嫌なら抵抗すればいい」
押さえ付けてる腕に力を込めて、更に引き上げる。
「くっ……」
頭の上で両手首を掴まれ、そのままハチマキで手首を縛り上げられる。
パイは抵抗して腕を振り落とそうとするが、叩きつけるように戻されてしまう。
自由が利く、膝を上げて晶を蹴り起こそうとするが、開いた手で片足首を掴まれ強引に開かされる。
「……嫌がってる割には、もう濡れてるじゃないかよ……」
「ち、違が……汗、だから」
「ふーん、そうか」
晶はパイの間に入り、足で膝を割り上げると
指を割れ目に這わせ、愛液をなぞるとパイに見せるように糸を引かせる。
「そんなの見せないでよ……」
恥ずかしさの余りに、パイの目が潤んでくる。そんな顔が更に欲望を加速させた。
舌を首から胸に這わせ、乱暴に乳房を責める
わざと聞こえるように、音を立てながら乳首を吸い上げては、硬くなったそれに軽く歯を立てる。
「はぁ、んっ……!あっ、ああっ」
唾液で汚れた白い乳房がテラテラと光り妖艶に見える。
そのまま、吸い込まれるように乳房に口を這わせながら、硬くなった乳首を舌で転がす。
両腕を縛り上げられたまま、身をよじらせると足の間に晶の腰が当たる。
念入りに乳房を責められ溶けそうなくらい熱を持ったそこには触れてもらえない、もどかしさから
晶の腰に足を絡め、ズボンの上からでも分かる位に大きくいきり立った男の硬いその部分に、
秘部が当たるように自分から腰を動かす。
それを知ってか晶は少し自分の腰を浮かして、まだ乳房を吸い上げに行く。
「もう、やだぁ……」
「何が?」
白い乳房が唇や舌で嬲られ続けられ赤く色付いていた。
「……して…よ」
「何を?」
パイが何を求めているか分かっていて意地悪な事を言う。
「このままじゃ…変に…なっちゃう」
開いた足の間の花弁から物欲しそうに膣口が、ひくひくと動いてるのが目に入る。
そこから溢れる愛液が尻を伝って床を濡らしていた。
晶はズボンを引きおろして、大きく腫れ上がったペニスを出すと愛液で汚れた裂溝に滑らせる。
「あっ、……ひぁっ…ん」
そのまま肉芽に先端を擦りつけるように、何度も何度も滑らせる。
「あぁ、んっ、あっ……」
敏感な核の部分を刺激され、一層淫らな水音が何もない部屋に響く。
「んぅ…あぁ、ぁ、……あきらぁ……」
目を潤ませて、ねだる様な視線を向ける。
「どうして欲しい?」
「……入れ…て」
腰を引いて、身を起こすとパイの腕を掴んで引き起こし手首を開放すると、小さい唇にペニスを押しあてる。
「んっ、や、ちがっ……」
「入れて欲しいんだろ」
顔を反らそうとするパイの顎を掴み、口に押し入れる。
「んんんっ、あ、んぐ……っ」
喉の奥に届きそうな位に押し入れられて生理的に涙が流れてくる。
口に溜まった唾液を絡ませながら舌を巻きつけ吸い上げる。
口の中に収まりきれないそれを指を添えて、懸命に舌と唇で愛撫した。
「んっ、んん、……っはぁ!んっ」
最中に、突然また乳房を触られ、敏感になってる乳首を摘み上げられると腰が浮いてしまう。
またしつこく乳房と乳首を弄ぶとブルブルと小刻みに震えた足の間から、太腿に愛液が流れ落ちた。
このままパイの口腔内に放ってしまいそうになったが、まだもっとパイの体を愉しみたかった。
顎を上げて、唾液にまみれたペニスを口から引き抜くと、床に寝かせ身を乗り上げる。
鍛えあげられた腕や胸板が黒く日に焼け、一層逞しく見えて、パイは胸が熱くなるのと同時に淫らな期待で心音が高まった。
「入れるぞ」
そう言うと、ゆっくりとパイの中に体を沈める。
「あああっ、はぁっ……、あぁん」
散々焦らされ、熱を持った膣壁が押し広げられる快感に身をよじる。
根本が収まる前に子宮口を押され、声が上がった。
差し込まれた膣口から押し出された愛液が晶の下腹部を汚していた。
「んっ、ん、あぁっ……」
深く身を乗り上げ、腰を押し入れては、引き上げ、また突き上げる。
その都度に弾かれるようにパイの乳房が肩の動きと同じように揺れた。
ぬるぬるとした柔らかい膣壁を擦り上げると、パイの声が切なく響く。
「ふぁっ、あっ、あっ、あきらぁ……だめ…ぇ…っあぁっ」
膣内が痙攣するようにひくつき始めると
パイは身を反らせて、腰を何度も何度もブルブルと震わせた。
痙攣の都度に肉壁がギュウギュウと自身を締め付けてくる。
虚ろな瞳に濡れた唇が淫らで、堪らず抜き去ると白濁した体液をパイの胸に注いだ。
暫く、荒い息を吐き出しながら動かなかったが
床が濡れる位に2人の体は汗だくになっていて流石にパイが少し顔をしかめた。
「……もう水、浴びたい」
「よし、行くか」
そう言うと、パイの体を抱き上げて水を浴びに行ったが、やはりと言うか、流石と言うべきか
この程度で萎えるような男ではないので
水場でも散々泣かされるパイの声が、しばらく響いた。
「うん、今朝も快晴だな……パイ、お前起きるの遅いぞ」
「誰のせいで遅いと思ってるのよ……」
あの後は夕食後に一回、就寝前は特に念入りに愛され、あげくには早朝まで求められて
少しダルそうに起きて来たパイを余所に、実に清々しそうな顔の晶が恨めしい。
「じゃ、今日も始めるか」
「はいはい」
2人で向き合って構えを取る、お互いを熟知してるとはいえ、常に鍛練を怠らない為か
組み合う度に刺激を受ける事が多い、そして呼吸が合うのが楽しい。
数度、攻防を交わした後、晶のヒットでパイが尻もちを付いた。
「おい、その程度なら受身とれるだろ」
「……そ、そうなんだけど……」
へたり込んだまま動こうとしないパイに首を傾げる
「どうした?どこか打ったか?」
「だ、大丈夫、すぐ動けるから……」
伏し目がちに下を向くが、よく見ると顔が赤い。その表情に、ようやく察しがついた。
ズカズカと大股で歩み寄ってパイを抱き上げる。
「きゃっ、ひ、1人で歩けるわよ……」
「腰が抜けてるんだろ」
「……ごめん」
「謝らなくていい」
パイを小屋の中で藁と麻布を敷きつめた上に寝かせる。
「これで少しは痛くないだろ」
「晶……」
そんな優しい気遣いと言葉が嬉しくて、厚い胸板に頬を寄せた。
「よし、じゃあ今日はここで1日頑張るか」
そんなパイの気持ちを余所に晶は身を乗り上げてパイの上着に手を掛ける。
「……ちょっと晶……謝らなくていいって言ったのは……」
そう言いかけたパイの唇を塞いで舌を入れた。
「んっ、んんっ!」
ザラザラとした厚い舌が熱っぽく求めてくる。何度も舌を捕えられては吸われ
強引に脱がされた上着の下に着ている、水着の中に手を入れて胸をまさぐる。
「んーーーーーーーっぷはっ……!馬鹿ぁ、本当に腰が立たなくなるじゃないの!」
「鍛え方が足りん証拠だろ、俺が鍛えなおしてやる」
「鬼!!人でなし!!信じられな……んんっ!!」
また口を塞がれ、念入りにキスをされると下腹部に熱が籠もり、目がトロンッとして思考回路が停止する。
晶は胸から腰に向かって唇を滑らせ、脚を開かせると秘部の肉の盛り上がりを指で開かせる。
「やだ……っ、あまり見ないで…よ」
「明るい所で見たのは初めてだから興奮する」
「もう最低……っ!やだぁっ」
腕で頭を押さえて閉じようとするが抵抗叶わず更に足を開かされる形になった。
「何でだよ、綺麗だぜ」
「あっ……」
指で撫で上げられ、晶の少し低くなった声色にゾクッと背筋が震えると愛液が滲み出てくる。
「指、もう全部入ってる」
「やっ、やあっ……」
長い無骨な指が自分の中を掻きまわす度にゾクゾクとする感覚が段々と強くなる。
晶も自分の指が奥に入る度にギュウギュウと締め付けられてるのを感じると、彼女の絶頂が近いのを感じた。
舌を赤い芽の部分に這わせ、時折吸うように舌を動かした。
「あっ、ああっん……あっ、あぁっ」
絶頂感が近いのか、腰を浮かし始めたパイの秘部から顔を上げると
目を合わせるように顔を覗き込み、指を入れなおすと音を立てながら激しく責め立てる。
「やっ、やだぁ、見ない…でっ、だめぇ……っ」
明るい所で自分の一番恥ずかしい顔を見られる事に抵抗して、顔を横に振るが逃げる事は叶わなかった。
「ふ、……あ、あっ、ああっ!顔……っ見ないで…ぇ……っああああっ!」
羞恥と快楽で歪んだ顔に酸素を求めるように開いた口から、だらしなく唾液が糸を引いた。
晶の腕に爪を立て跳ねるようにビクビクと震えた後、男を迎えるように愛液が流れ出てくる。
汗だくになり全身で息を上げるパイの唇を塞いで、舌を吸い上げて糸を引きながら離すと
仰向けになった晶の腰の上にパイを跨がせた。
「……こうすると負担、かからないだろ?」
「で、でもこれじゃ」
窓からは昼間の強い日差しが入って来ており、ハッキリとパイの体や表情が下から見てとれる。
それがパイには分かっていて、恥ずかしさから少し前屈みになる。
だがそれも、すぐに体を晒す事になるのは時間の問題だった。
パイの尻を浮かせて濡れたその中心に合わせると、パイの腰を落として沈めた。
「はぁっ……!ああっ、あんっ」
下から容赦なく突き上げられ、踊るように体を跳ねさせると、日に焼けた部分とは異なる
白い2つの大きな果実が別の生き物のように
柔肉のぶつかる音を立てながら晶の上でゆさゆさと揺れる。
下から乳房を捕えると、また形を変えながら晶の情欲を煽り始める。
尻を掴んで、数度大きくパイを体の上で弾けさせる。
自身も腰を浮かせるように、せり出すとパイを支える腕に力が入った。
「あっ……」
パイの中で硬く体積を増してくるそれが、晶の絶頂が近い事を意味していた。
このままでは子宮口に直接、精液が掛ってしまう。
それがどういう事を意味するのかを知っているパイは晶に戸惑いの表情を見せる。
晶もパイをこのまま全部自分の物にしてしまいたかったが
パイの不安気な表情を見ると、それは出来なかった。
腰を掴み、パイを仰向けに変えて腕を立て、自分の体重を掛けないようにしながら強く腰を入れ引き抜くと
低くくぐもった声と共に精液をパイの腹に出した。
「……あのままだったら妊娠しちゃうのかと思った……」
「するか?俺は構わない」
「……馬鹿」
パイは顔を赤くして怒ってるような照れた顔でプイッと横を向いた。
そんなパイが可愛いくて、後ろから抱き締めるようにして首にキスをした。
突然のキスにビクッと肩を震わせると、また晶の攻めが始まる。
腰を抱いていた手をゆっくりと胸に這わせ、やさしく撫で回す。
一番敏感な部分を避けるように、触れるか触れないかギリギリの所で乳房を撫で上げる。
「んっ……はぁ……」
先ほど精を吐き出したとは思えない程、剛健な晶のそれが腰にゴツゴツと当たる。
「やだ、まだ……」
だが何度も求められて熱をもったままのパイの体も敏感に反応する。
「んっ……」
指先で軽く乳首に触れると、すぐに硬くなり彼女の息が上がる。
「……まだするの?」
「治まるなら止める」
「気合で何とかして」
「そうだな、パイから先に頼む」
既に大きな手が下腹を撫でながら下の秘部に滑り込んで、割れ目を撫で上げていた。
「やっ……触ったら治まる訳ないじゃない」
「気合だろ」
「い、意地悪……あっ……」
後ろから片手で乳首を片手は腫れ上がった芽を指先で刺激する。
責め立てられる度にまた愛液が膣口から溢れる。
パイが甘い声を上げる度に、背中のそれが硬さを増してくる。
「んっ、んっ、ああっ……だめ…ぇ」
指を中に沈め、パイが腰を引く部分を執拗に責め立てる。
足を広げさせ裂部を晒させると、顔を震わせながら指の動きに翻弄されブルブルと膝を震わせて腰を落とした。
「……はっ、はっ、あぁ……」
終わらない余韻に腰を震わせながら
トロッとした目と半開きの唇に自分のそれをパイの顔に差し出す。
「あっ……」
舌を出して、裏筋に這わせる、柔らかいヌルヌルとした舌の感触が伝わり晶は少し顎を引いた。
「んっ、んん」
ジュルジュルと音を立てて、ぽってりとした柔らかい唇で下から上へと這わせ
亀頭を捕えると、唇を開き、舌を巻きつけながら深くゆっくりと咥えた。
体を密着させると、乳房を自らの手で支え上げて晶のそれに挟みながら押し付ける。
「……っ」
「気持ちいい?」
晶にずっと責められっぱなしで少々癪だったのもあって、少しだけパイは悪戯をしたくなった。
柔らかくて肉厚な乳房で挟みながら擦り上げ、唇で咥えこみながら舌を裏筋に巻きつける。
強弱をつけた絶妙な動きに、絶頂感がこみ上げてくる。
吸い上げながら深く咥えられると同時にパイの肩を軽く支え、射精に備えると
急にパイの動きが止まった。
「……おい……」
「して欲しい?」
「……分かるだろ」
「ちゃんと何をしたいか言ってくれないと分からないわ」
絶頂間近で中断され、挑戦的なパイの顔にプツンと何かが切れた。パイの両手首を掴み、押し倒す。
「じゃあ、パイの中に出したい」
「え?……ちょっ…と!やだぁ…っ」
まだぬかるんでいる花弁にペニスを押しあて膣内に入れる。
「あぁっ!……っん!はぁっ」
両手首を掴んだまま、体を押し付け、肉壁に擦りつけるように動かす。
「はぁ、ああっ…まだ……だめぇ」
ボロボロと涙を流して、嫌々と首を振るパイに構わず突き上げる。
「このまま全部出すぞ」
「だめ、だめ、本当に、ダメ、やぁ……っ!あ、あぁっ!」
嫌がるパイとは対照的に体は雌の本能のままに、その時に備え奥へ奥へと引き込むように晶のそれに巻きつく。
子宮口がヌルヌルと亀頭の先端に当たり射精を促す。
「……くっ……」
耐えきれず引き抜くと、荒い息を吐きながらパイの焼けた肌を白く汚して行く。
「……馬鹿、大嫌い」
胸元にしがみ付いてボロボロと泣くパイを見て、流石に苛め過ぎたかと反省して謝った。
「悪い……、そんなに嫌だったか?」
「……こんな所じゃ嫌。デリカシーなさ過ぎよ、馬鹿」
まだ顔を真っ赤にして、胸板にしがみ付くパイを強く抱きしめて深くキスをした。
戦って、食べて、抱き合って、寝て、そんな本能だけを満たす日々も終わりを告げたのは
食糧を頼んでおいた船の船員が、明日から台風が上陸するから島を離れた方がいい。と忠告をしに来たからだった。
言われると確かに朝から、どんよりとした空の色に荒れる予感はしていた。
「予定より早いが、引き上げる方が良さそうだな」
「そうね、飛ばされるのは真っ平だわ。それにそろそろ熱いシャワーを浴びたいし」
「熱いシャワーは相当痛いぞ。一緒に浴びるか?お前の泣き顔がまた見れる」
「それはお互い様、ホテルのバスルームの広さによるわね、夜景が見えるジャグジーも付いてると最高なんだけど」
「女って奴は贅沢だな」
「あら、私は女優だから特別で普通なの」
そんな他愛もない会話をしながら船に乗っていると、到着間近で晶の携帯の着信音が鳴った。
「……あぁ、ウルフか!……悪い。電波届かない場所にいたからな。トーナメントが南って聞いたから
島で修行してた……、……あ?マジかよ?……ああ、サンキュ、じゃあな」
「何?ウルフ?どうかしたの?」
「ああ、何かガセだったらしい」
「何が」
パイの中で嫌な予感がジワジワとしていた。
「南の島でトーナメント開催っていうのが」
ああ~やっぱり、とパイが目を手のひらで覆う。
「修行は、やり損って訳ね。最悪」
頭痛を抑えるような顔で晶を責めるように見る。
「そうか?それよりウルフから新しい情報が入ったぞ。次は中国方面の山間らしいぜ」
「へぇ……そう、まぁ頑張ってね。あっ、タクシー!」
こそこそと晶から距離を取り船を降りた途端、タクシーを拾って逃げようとするパイの腰を掴むと
荷物を抱えるように、パイを肩にヒョイッと抱き上げた。
「まだまだ、修行が足りんみたいだな。その根性を叩き直してやる」
「もう十分よ!!この修行オタク!私の休暇を返してよ~~~~~~!!!」
嬉しそうに2人分の荷物とパイを肩に抱えて空港方面に向かう晶の背中で
パイの叫ぶ声が渡船場に響いた。
最終更新:2008年08月12日 23:42