葵×愛嵐 :2008/08/01(金) 18:57:15 ID:40FpEbHL
―世界格闘トーナメント会場の特設ホテル。
特設、といっても会場の近くのホテルを貸し切りにしているだけなのだが。
しかし貸し切りにするには豪華過ぎるくらいのホテルである。
カジノやバー、ショー劇場やプールまでもついているほどである。
アイリーンは大ファンであるパイの姿を探し回っていた。
「うぅぅ…パイさんどこぉ~?せっかく、サインしてもらおうと色紙持って来たのに!」
この大会に出場するのは初めてのアイリーンは勝手が分からず苦労していた。
「もぅ帰ろ…」
ふうとため息をつき、踵を返す。
何だか自分は馬鹿みたいじゃないか。
「あっ!?あれぇ!?あたしの部屋…どこだったっけ!?」
キョロキョロとあたりを見回してみるが、かなり遠くまで来てしまったらしい。
「どおしよ…」
まわりの人に聴いてみようかな…
しかし今は夜。
まわりの参加者はそれぞれ恋人といい雰囲気になっていて、とてもじゃないが話しかけられない。
仕方なくホテルのロビーに行こうとぽてぽてと歩き出す。
しかし、これほど大きなホテルだとロビーにたどり着くのも大変なのだ。
「ちょっと、どうしはったん?」
「ん?」
振り向いてみると、そこには日本からの出場者である梅小路葵が立っていた。
「あ…葵さぁ~ん!!」
アイリーンは葵に思わず泣きついた。
「どうしはったん~なんや、おろおろしてはったから心配で」
葵とは同じ東洋人であること、数少ない女性選手であること、そして年が近いこともあり何回か喋ったことがあったのだ。
「パイさんを探してたら迷っちゃって…」
「パイはん?ああ、あの有名な…ファンですのん?
うちは幼なじみのアキラはんの部屋まで行くところやったんどす。
良かったら、アキラはんに聞いてみまひょか?」
「アキラ…って?その人が知ってるの?」
アイリーンはいぶかしげに聞いた。
「アキラはんもパイ・チェンはんも最初の大会から出場してはるから…
それに、アキラはんの武勇伝の中にも何回もパイ・チェンはんの名前が出てはったから」
「へー!そうなんだあ。」
そして二人はとりあえずアキラの部屋へ向かうことにした。
アキラの部屋に着くと、葵は
「せっかくやからちょっと驚かせてやりまひょ」
と、言って黙ってドアを開けた。
鍵はかかっておらず、しかも部屋の中は灯りもついていなかった。
「無用心どすなぁ。出かけてはるんんやろか?」
「待って…葵さん」
「何か…あっちの部屋、声、するよ?」
二人はそろーっとあっちの部屋―…寝室へと近づく。
「いややわぁ…泥棒やないんどすか?」
葵はやめよう、というようにアイリーンの袖をぴんぴんと引っ張った。
「しぃっ!二人…いるみたいだよ」
寝室からは二人の人間の声が洩れている。
男と女?
言葉にならない声のようなものが途切れ途切れに聴こえる。
「アキ…ラ…ッ!もっとぉっ」
「!!パイさn…」
「しぃっ!!!」
いいかけて葵に口をふさがれた。
(「だって!あれパイさんの声!」)
アイリーンは目を白黒させて驚いている。
(「しぃ~っ!!空気読めへん子やなあ!」)
二人は一体何が起こっているのか見ようとさらに寝室へ近づいた。
寝室のドアをバレない程度に開け、人影が見えるようにする。
「なに…やってんの?」
「……」
アイリーンが小声で問いかけてみても、葵は何も答えずにじっと暗闇を凝視している。
「はぁ…っ!いいッ…もっと強く突いてえっ!!」
パイとおぼしき人物は男の体の上に長い髪を振り乱し、一心不乱に腰を振っている。
「ああッ…私…イクぅっ!!イッちゃう…!!」
パイはさらに腰の動きを早めるとびくんびくんと痙攣してどさりと男の体の上に倒れ込んだ。
「あたしこーゆーシーン映画で見たことある…」
アイリーンはもしかして撮影の練習?と聞こうとしたが
「いいから黙って見よき…」
と葵に睨めつけられ切り捨てられてしまった。
「葵さん怖い…」
男女はしばらくはぁはぁと呼吸をしていたが落ち着くと喋り始めた。
「アキラぁ…良かったわ」
「俺も…」
「アキラは修行に門下生の稽古にって忙しくて寂しかったんだから」
「パイだって撮影で飛びまくってただろ」
「たまにしか会えないんだから今日はもっと…ね?」
「ちょ…!パイ…どこさわって…」
二人の会話が一旦途切れたかと思うと、再びあえぎ声が聴こえてきた。
「いきますえ」
「えっ!?いいの!?」
「いーからうちについて来ぃ猿娘!」
葵はキッとアイリーンの襟首を掴み睨み付けた。
「猿娘ぇ!?」
アイリーンは猿娘といわれて反論したかったが、
ここでブツブツと喋っていたらパイたちに気づかれてしまうので、二人はとりあえず外に出ることにした。
二人は火照った体を冷やそうと、誰もいないプールサイドに移動した。
「パイさん…アキラさんと付き合ってるのかなあ?」
アイリーンは裸足になってちゃぷんとプールに足をつけた。
夏の夜の熱気でプールは少しぬるくなっている。
「そうみたいどすなぁ」
葵はプールサイドのベンチに腰掛け、夜空を見上げながら呟いた。
「葵さんはアキラさんのこと好き、なんでしょ?」
「“好き”…ようわからへんことなってきたわぁ…アイリーンちゃんかてパイはんに憧れてはったんちゃうの?」
「そうだよ…でもパイさんも一人のオンナのコなんだよねぇって思った。さっきの見て」
最後の一言に葵はぴくりと反応した。
“さっきの”…つまり、アキラとパイ、彼女たちの憧れている二人の夜の営みのことだ。
はっきり言ってかなりショックだった。
二人とも未経験な上に、そっち方面の知識は保健体育の授業レベルなのだ。
「アイリーンちゃんは、さっきみたいなこと、したことあるんどすか?」
「ないない!そもそも男の子と付き合ったこともないのに…」
アイリーンは手を顔の前でぶんぶんと振って否定した。
「うちもありまへん…」
葵は頬をぽっと染めてうつ向いて言った。
「葵さん…顔赤いよ…」
アイリーンはうつ向いた葵の顔をのぞきこんだ。
「アイリーンちゃん、うちの部屋来ぃへん?」
葵の誘いにのって、アイリーンは葵の部屋に行くことにした。
葵の部屋はこざっぱりと片付いている。
デスクの上には一台のノートパソコンが置いてある。
葵はそれを起動させた。
「さっきみたいなことに興味あるやろ?」
「う…うーん…まぁ」
アイリーンはほんとはあまり興味は無かったけど、何となく断り難い雰囲気だったので頷いておいた。
葵はパソコンのデスクトップ上のアイコンをクリックした。すると、日本の漫画のページが開かれた。
「うちのお気に入りの本どす。ほんまは本ごと持って来たかったんやけどかさ張るからこうしてデータだけ持ってきたんどす。」
それは日本の女の子ならみんな知っている、メジャーな漫画だった。
葵はポンポンと画面上のページを展開してゆく。
「きゃ…!?」
その漫画の内容というのは、普通の女子高生が不良の少年と恋をするといった内容なのだが、かなり刺激的な描写が多く、
レイプ・妊娠・流産・ドラッグ…など現実的なんだか非現実的なんだかよくわからないストーリーだった。
「どう!?感動したやろ!?」
葵はくるりと背後から見ていたアイリーンを振り替える。
「えっ?あ~…」
葵はうっすらと目に涙さえためている。
「うん♪」
アイリーンはニコッと作り笑顔で答えた。本心はあまりに刺激的な内容に驚きしかなかったのだが。
「ああ…うちもこないな恋愛してみたいわぁ」
葵はうっとりとした目で胸に手を合わせて言った。
「なぁ、練習…せえへん?」
葵はアイリーンに耳打ちして言った。耳にかかった吐息が熱い。
「練習?なんの?」
「せやから…アキラはんたちのやっていたこと」
「ええッ!?」
アイリーンはぴょんと飛び上がった。
「さっきの漫画みたいな恋愛してみたいんやろ!?」
葵はガシッとアイリーンの肩をつかんで迫った。
「だけどぉ…あれは男と女だから…それに恋愛ってそーゆーことだけじゃないでしょお?」
アイリーンは苦笑いで答えた。
「甘いわ!せやったら男と練習しろいいますの?うちは好きでもない男とそーゆーことはできしまへん!」
「でも女同士だったららいいってもんでも…」
「あんたかてパイはんとの本番に向けて女同士の練習が必要やろ」
「えっ!?そんなぁ…///」
アイリーンはパイとの“本番”を想像して思わず顔を赤らめた。
そんなこんなで葵の必死の説得にのせられて、気づけばアイリーンは葵と向かい合わせになってベッドの上に座っていた。
「なんか恥ずかしいよ…」
「うちも恥ずかしいどす…アイリーンちゃん、横になって」
アイリーンは葵にゆっくりとベッドの上に横たえられた。
“押し倒された”状態だ。
「脱がしますえ…?」
「ウン。」
葵はアイリーンのトップスのチャイナ服のボタンに手をかけ、プチプチと外してゆく。
全てのボタンが外れると、ピンクのブラに覆われたアイリーンのバストがあらわれた。
葵はアイリーンの背中に手を回すとホックを外した。
ぽろりと小ぶりな胸が現れる。
「アイリーンちゃん…見た目より結構胸、ありますなぁ」
「えへへ♪そう…?Bカップだけど。もっとおっきくなるかなあ?」
アイリーンは16歳、これからまだまだ成長してゆく途中だ。
「うちはもう大学生やのにおんなじBカップどす…」
葵は眉根に皺をよせてがっかりとした表情をした。
(ヤバい、傷つけた?)
「葵さんのも見せてよ」
アイリーンは葵の着物の襟に手をかけた。
ぐいっと左右に開くと、肌襦袢が現れる。襦袢の下にはサラシが巻かれていた。
「なーに?これ」
「稽古や試合のときには和装の下にさらしを巻くんどす。胸が邪魔で動きにくいから」
「へぇ~」
アイリーンはくるくると葵の胸を覆うさらしを外していった。
「葵さん全然胸ちっちゃくないよ~触ってみてもいい?」
葵がこくりと頷くと、アイリーンはそっと葵の下乳に手を添えるように揉んだ。
「んっ…」
「柔らかい…」
葵のバストは大きくはないが柔らかく、マシュマロみたいにスベスベしている。
アイリーンはバストの谷間に顔を埋め、頬擦りした。
いやらしいとかエロイとかいった感じはなく、葵の胸に母性のようなものを感じていた。
アイリーンの両親は彼女が物心つく前には亡くなっている。
葵の身体に遠い記憶の中の母を感じるのだ。
「あ、アイリーンちゃん…っ!」
「あったかい…スベスベで、ふかふかで…気持ちいい」
アイリーンはごく自然に葵の乳首を口に含んだ。
「きゃ…!」
そして、赤ん坊がするそれのように吸った。
「ん…っ…いややわぁ…!アイリーンちゃん…!」
アイリーン本人にそのつもりが無くても、整理現象として自然に乳首が“立って”しまう。
「アイリーンちゃん!待ってえや!」
葵はぐいとアイリーンの身体を離した。
「葵さん…ごめんなさい…!」
アイリーンもはっと我に返る。
目の前の葵の乳房は自分自身の唾液によってべたべたに濡れている。
「…ええんよ…いきなりやったから驚いてしもたんどす。今度は…うちの番や…」
今度は葵がアイリーンが自分にしたように赤ん坊のように彼女の乳房を吸う。
…ちゅ…ちゅう…
赤ん坊のそれとは違う、大人の舌使いで刺激する。
「う…わ…っ!」
葵の舌が触れた途端に身体の芯が疼くような感覚が走る。
葵は片方の乳房を吸いながら、もう片方を手で丁寧に揉みしだく。
「気持ちええ?」
「うん…っ葵さん…あたし、なんか身体が変だよ!」
アイリーンは下半身…太ももをもどかしそうに擦り合わせた。
「アイリーンちゃん…感じてはるんや」
「ん…?感じるって?」
葵は乳房にあった手をアイリーンの股間に持っていった。
「ひゃうっ!!」
アイリーンはびっくりして小さく飛び上がった。
葵の指は、女性が最も感じるところ、つまりクリトリスに触れている。
「すっかり濡らしてはるやないの…」
くちゅりと音を立てて、葵の指はアイリーンの中に飲み込まれた。
「んんっ!」
指を動かすとさらにクチュクチュとイヤらしい音を立てる。
「見てや…」
指を引き抜くととろりとした粘液が葵の指に絡み付いて糸を引いている。
「やだ…っ!恥ずかしい」
アイリーンは思わず顔を赤らめる。
「恥ずかしいことなんてあらへん。これが普通なんやって。アイリーンちゃんもうちのココ濡らしておくれやす」
葵は恥ずかしながらも、脚を開きほの暗い部分を露にさせる。
「うん」
アイリーンはとりあえず、さっきのように葵の乳房を口に含んだ。
葵がしたように不器用ながらも舌を巧妙に使い嘗めあげる。
「んんっ…アイリーン…ちゃんっ!」
葵もだんだんと息が荒くなり、乳房はほんのりと色づき、乳首はピンと立っている。
アイリーンもなんだか興奮してきて息が荒くなる。
葵の秘所に手をやってみると、ぬるぬると湿って、シーツの上にシミを作っている。
「わぁ…葵さんもすごい濡れてるよ!」
「な、なあ…アイリーンちゃん、お互いのここを嘗めてみぃへん?」
「えっ!?」
「本で読んだんどす。お互いに重なりあって嘗め合うんどす…なんや動物みたいで恥ずかしいけど、もっと気持ちよくなれるって」
アイリーンは最後の“もっと気持ちよくなれる”という言葉にごくりと喉を鳴らした。
「上に乗ってええどすよ」
「う、うん」
二人はぎこちない動作で重なり合う。
ちょうど、葵の顔の上にはアイリーンの秘部が、アイリーンの顔の上には葵の秘部が当たるようになる。
アイリーンはとりあえず恐る恐る葵のそこをぺろりと嘗めてみる。
「あぁっ!」
葵はびくりと反応する。
同じようにそこもきゅうっと収縮するように疼いた。
なんだか興奮する。
アイリーンは猿が毛づくろいするみたいに無心でペロペロと尖らせた舌で嘗めあげる。
「あっ…アイリーンちゃん…っ…!いきなり激しいわ…っ!」
言葉とは裏腹に、葵の秘部からは目に見えて液体が溢れている。
クチュクチュと粘液と舌が絡み合う音が部屋に響いている。
「ひ…やあっ!?」
アイリーンは嘗めるのを止め、上半身を海老反らせた。
葵が、彼女も同じように自分の秘部を嘗め始めたのである。
「は…ぅうっ…力が、入らないよぉ」
嘗められた途端に下半身に意識が集中して嘗めるところではないのである。
自分でも分かるほど熱く火照った秘部から液体が流れ出るのが分かる。
「アイリーンちゃん、勝負どす。どちらがより相手を気持ちよくできるか」
勝負、と言われたら黙ってはいられない。
「うん…っ!本気でかかってきてね…!」
パッと見たらかなり異様な光景である。
美少女二人があられもない姿で獣のようにお互いの“自身”を嘗めあっているのである。
二人は一心不乱に舌を動かしている。
薄暗い室内には二人の息づかいと粘液の混ざり合うイヤラシイ音だけがこだましている。
「あ…っ葵さん…なんか“来る”…!」
「うちもや…イクなら一緒に行きまひょ」
葵はアイリーンの割れ目に指を入れ、抜き差ししはじめた。
「やっ…やだぁ!それ反則!!」
もう溢れんばかりの愛液を掻き出すようにぐちゅりぐちゅりと指を動かす。
アイリーンも負けじと指を入れ、動かす。
「エエわ…!もううち限界どす…っ!」
葵の“中”が指に絡み付くように収縮を始めた。
「あたしも…!ああん…ッ…!」
二人はほぼ同時に絶頂を迎えた。
アイリーンはぐったりとした身体を葵の上から降り、反対をむいて彼女の横に横たわった。
「えへへ…良かったね」
「うちも…今回の勝負はおあずけどすな」
「だね」
二人は照れ臭そうに微笑みあった。
「はぁ…汗でベトベトだ」
「二人でお風呂に入りまへん?」
二人は、広すぎるホテルの浴室のバスタブに洋画のヒロインのように泡をいっぱいに起こして入った。
「葵さん、アキラさんのこと本当にいいの?アキラさんを追っかけて大会に出たんでしょ?」
アイリーンも事情は同じだが、好きな男を同性にとられたのだから傷ついているのではないかと心配なのだ。
「いいんどす。うちが今回大会に参加したのはアキラはんに追いつきたい…というのもあるけど、今回だけは別どすえ。
あの伊達男に一泡吹かせてやりたいんや!」
葵はぎゅっと拳を握った。
「伊達男…?あっ!」
アイリーンにはその伊達男に覚えがあった。息抜きに公園で演舞の練習をしていたら、誰も見ていないと思っていたのに拍手をされた。
外国のモデルみたいな雰囲気の男で、一応大会参加者なのだという。
そんな経験のないアイリーンでもあからさまに“怪しい”と思えるほどに積極的に口説いてきた。
じいちゃんに初対面の女にぺちゃくちゃ話しかけてくるような男にロクなのはおらんから無視するように。と言われていたので、
言われたとおり無視しておいた。
他にも色んな女に話しかけていたので、多分葵の言っている伊達男とはおそらく彼のことだろう。
「あたしその人にナンパされた、かも」
「なんやて!?」
葵はキッとアイリーンの方を睨み付けた。
「やだあ 何であたしが怒られなきゃいけないの?誰がひっかかるのよあんな怪しいヤツに」
するとまた葵の眉がキリキリとつり上がった。
「アイリーンはん、第二試合といきまひょか…」
「え…?あたし何か変なこと言った?」
その日アイリーンが朝が来るまで葵に解放してもらえなかったのは言うまでもない。
最終更新:2008年08月12日 23:42