主に最高音についてだが、オクターブの表記が統一されていなかった。そこで、これから統一するべく、まずはオクターブ表記について以下に記す。

オクターブ表記には音名同様さまざまな種類がある。

まずは、主にカラオケなどで用いられるmid,highなどの表記である。この表記法は、出所や名称は定かではないが、日本のインターネット上を中心に広まっている表記法である。ハではなくイから上に1オクターブ(厳密には重変イから半音14個上の重嬰ト)ごとに区切る。

3520Hzのイの重変音から次の重嬰トまで hihihihiA♭♭ - hihihihiG♯♯
1760Hzのイの重変音から次の重嬰トまで hihihiA♭♭ - hihihiG♯♯
880Hzのイの重変音から次の重嬰トまで hihiA♭♭ - hihiG♯♯
440Hzのイの重変音から次の重嬰トまで hiA♭♭ - hiG♯♯
220Hzのイの重変音から次の重嬰トまで mid2A♭♭ - mid2G♯♯
110Hzのイの重変音から次の重嬰トまで mid1A♭♭ - mid1G♯♯
55Hzのイの重変音から次の重嬰トまで lowA♭♭ - lowG♯♯
27.5Hzのイの重変音から次の重嬰トまで lowlowA♭♭ - lowlowG♯♯

440HzのAはA線の開放のAです。例えばヴィオラでいうと、C線のCからG線のGisまでmid1,G線のAからD線のGisまでmid2,A線のAからGisまでhiという感じです。(重変/嬰は除いた)
また、mid2GisとhiAsは異名同音である。このように、同じ高さの音でも接頭辞が変わることがある。
この表記法は音楽家、音楽教師など関係者の間では公式な表記法としては認知されてはおらず、日本のインターネット上を中心に一般の音楽愛好者の間などで広まっている独自の表記法である。なお、音名は英米式表記を使っているが、接頭語のhi (high) / mid (middle) / lowの表記法は英語圏で生まれたものではないので、英語圏では通常使用されない。

このことから、個人的にこの表記法には否定的な立場をとります。

次に、正式な表記法を記す。

音の範囲 日本語式 独語式 国際式
中央ハの4オクターブ上から半音11個上のロまで 五点ハ - 五点ロ c5 - h5 C8 - B8
中央ハの3オクターブ上から半音11個上のロまで 四点ハ - 四点ロ c4 - h4 C7 - B7
中央ハの2オクターブ上から半音11個上のロまで 三点ハ - 三点ロ c3 - h3 C6 - B6
中央ハの1オクターブ上から半音11個上のロまで 二点ハ - 二点ロ c2 - h2 C5 - B5
中央ハから半音11個上のロまで 一点ハ - 一点ロ c1 - h1 C4 - B4
中央ハの1オクターブ下から半音11個上のロまで ハ - ロ c - h C3 - B3
中央ハの2オクターブ下から半音11個上のロまで は - ろ C - H C2 - B2
中央ハの3オクターブ下から半音11個上のロまで 下一点は - 下一点ろ C1 - H1 C1 - B1
中央ハの4オクターブ下から半音11個上のロまで 下二点は - 下二点ろ C2 - H2 C0 - B0

この中で、独語式が最も表記が簡単だと思われるので、これで統一していこうと思います。国際式だと、#で記さなければなりません。

ヴィオラでいうと、開放弦はc,g,d1,a1です。A線の1stポジションで取れるCがc2,その1オクターブ上がc3です。
最終更新:2012年02月19日 15:30