647 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga] 投稿日:2011/05/30(月) 01:48:37.06 ID:q6wZob+bo
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そんあことがあった翌日、部室で部長相手に愚痴っていた時の話だ。
「それは災難だったなぁ、兄弟」
「災難の一言じゃすまないッスよ……」
というかもう少しマシな慰め方をしてくれ……。
部長と昨日のことについて話していると、真壁くんがやって来て、
「そういえば高坂先輩、デジカメとか持ってないんですか?」
「ああ、持ってるよ」
そういえば最近使ってないからすっかり忘れていたが、俺はそんなものを持ってたんだな。
たまには使ってやらないとな。折角買ったんだし。
使うとしたらやっぱり黒猫のサークルでコスプレ写真集第二弾でもやるしかないか?
そんなことを考えていると、真壁くんが何気ない口調でとんでもないことを曰った。
「――じゃあ、デジカメで写真を撮れば何時間も我慢しなくてすんだんじゃないんですか?」
その言葉を耳にした瞬間、俺の視界は真っ白になった。
「……なん……だと?」
「あー、そういやそうだな。写真に撮っちまえば一瞬ですむわなぁ。
いや盲点だったな、兄弟! まあそう気を落とすなよ、そのうち良いことがあるって!」
「部長、聞こえていないみたいですよ?」
――その後、黒猫たちが来るまでの数十分の間、俺は固まっていたらしい……。
ちくしょー、あの苦痛の時間はなんだったんだよっ!!
瀬菜のヤツ、覚えていやがれ! カウントがゼロになったら容赦しないからなっ!!
おわり
最終更新:2011年05月30日 09:14