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毎日ナオちゃん幕間

幕間----






13 自分:毎日ナオちゃん[sage] 投稿日:2012/09/17(月) 18:49:25.81 ID:4kyagMkr0 [8/43]

幕間


リーリー リーリーリー

俺「もう秋も深まってきたねー」

宮藤「そうだねー」

俺「扶桑で秋を過ごすのはけっこう久しぶりだなー」ノビー

宮藤「俺クンがウチに来てからどれくらい経ったっけ?」

俺「んー? えーと……6月からだから、3カ月くらいかな?」

宮藤「そっかー。もうけっこう経ってるね。欧州から帰ってきたら、男の子が住んでるんだもん。ビックリしちゃった」

俺「俺も突然女の子が家に入ってきてビックリしたよ」

宮藤「……………俺クン、本当に行っちゃうの?」

俺「うん、もう日常生活に支障はない身体になったよね?」

宮藤「日常生活には支障はないけど、でも……」







14 自分:毎日ナオちゃん[sage] 投稿日:2012/09/17(月) 18:52:01.77 ID:4kyagMkr0 [9/43]

俺「いやー、今回は本当にヤバかったー。本気で死にかけたもんなー」

宮藤「最初に診たお医者さんの診断書見てビックリしたよ。体中ボロボロだったんだもん」

俺「生きてるのが不思議だったらしいね」

宮藤「あの状態から助かるなんて、本当に奇跡だよ」

俺「ペテルブルグのあの凄腕のお医者さんにも、初期治療をしてくれたルマール少尉にも、迅速な治療を受けさせてくれたナオちゃんにも、感謝してもし切れない」

宮藤「確かに俺クンが助かったのは迅速で適切な処置のおかげだけど、生き残れたのは俺クンの生きたいっていう執念が本当に強かったんだと思う」

俺「執念ねぇ…………今回のことで一つ分かったことがあるんだ」

宮藤「?」

俺「俺は、俺がずっと憧れてきた物語の主人公にはなれない」

宮藤「そうなの?」

俺「うん、俺はそういう奴じゃないんだって」

宮藤「確かに、俺クンは大人しい人だけど……」

俺「大人しいというかヘタレというか……でも、普段は大人しくても大切な人のピンチに駆けつけて、自分の命を投げ出してでもその人を守ることが出来るのが、主人公ってもんだと思う」

宮藤「そうなのかなぁ……?」

俺「俺にはそれが出来なかった。みっともなく泣き叫んで生き残っちゃった」







15 自分:毎日ナオちゃん[sage] 投稿日:2012/09/17(月) 18:56:19.80 ID:4kyagMkr0 [10/43]

宮藤「………私は、みっともなくてもいいから生きて帰ってほしいなぁ……」

俺「えっ……あっご、ゴメン! お父さんを亡くした君の前でする話じゃなかったかも……」シュン

宮藤「いいよ、気にしてないから。でも、男の人ってこういう所がズルイよね」

俺「まあ確かに自分勝手だと思うけど、男っていくつになっても子供みたいなもんだから」

宮藤「俺クンもやっぱりそうなの?」

俺「俺は何というか……ただナオちゃんに、好きな女の子にカッコイイと思ってもらいたかっただけなのかもしれないな~」

宮藤「カッコイイ……かぁ」

俺「うん。ナオちゃんが俺のことを幼馴染として好いてくれていることは分かってるんだけど、それだけじゃやっぱり嫌だなって思ってさ」

宮藤「ふ~ん」

俺「俺はナオちゃんのことを女の子として好きだから、ナオちゃんにも俺を男として好きになってほしい、っていうことなんだけど……臆病者の俺だったらずっとただの幼馴染止まりかな」タハハ

宮藤「う~ん……男の人としての魅力って勇敢に戦うことだけかなぁ?」

俺「? どういうこと?」

宮藤「よく分からないけど、女の子が男の子を好きになる所って色々あるんじゃないかなーって。包容力?とかさ」

俺「ふむ……そうかなぁ?」






17 自分:毎日ナオちゃん[sage] 投稿日:2012/09/17(月) 19:00:17.61 ID:4kyagMkr0 [11/43]

宮藤「現に私は俺クンのこと、男の子として好きだよ」ニコッ

俺「へー………………………ってえっ!?///」

宮藤「あっ」

俺「い、いやっえっとそのっき、気持ちはうれしいんだけどっ俺にはナオちゃんがいるからあのそのっ」ワタワタ

宮藤「ご、ゴメン! 全然本気とかそういうアレじゃなくて! ちょっといいなぁって思ってるくらいで……!」ワタワタ

俺「………そっかぁ…何というか、照れくさいなぁ」ポリポリ

宮藤「えへへ……もっと俺クンは自分に自信を持つべきだと思うよ」

俺「ああ……そういえば前にもそんなことを言われたことがあったな~。俺が一番尊敬する人に」

宮藤「一番尊敬する人?」

俺「うん。人生の師匠みたいな人。あの人みたいに生きたいとは思うけど……あんな格好いい生き方は俺には到底ムリだろうな」タハハ

宮藤「もしかしてその人って女の人? 胸は大きい?」

俺「女の人だよ。胸は………割と大きい方だと思う」

宮藤「そっかぁ………えへへ会ってみたいなぁ……」ニヤニヤ

俺「いや、何されるか分からないから止めた方がいい」

宮藤「えっ」







18 自分:毎日ナオちゃん[sage] 投稿日:2012/09/17(月) 19:06:15.13 ID:4kyagMkr0 [12/43]

俺「あの人だけじゃなくて、色々な人が俺のことを心配してくれていたのに皆無視しちゃったなぁ。帰ってから謝らないと」

宮藤「周りに応援してくれる人がいっぱいいるんだね」

俺「うん、本当に恵まれた環境だと思うよ。その人達に恩返しするためにも………早く現場復帰しないとなー」ノビー

宮藤「あれ? 俺クン何だかスッキリしたような顔してるね」

俺「さっきの宮藤さんの励ましで大分吹っ切れたよ。ありがとう」ニコッ

宮藤「えへへどういたしまして」ニコッ

俺「今回のことで実はかなりへこんでたんだけどね、結果的には良かったと思う」

宮藤「そうなの?」

俺「うん。理想の自分と現実の自分との大きな隔たりを思い知っちゃったけど、おかげで将来のビジョンを決めることが出来たよ。宮藤さん、」

宮藤「んー?」

俺「俺、医者になるよ」

宮藤「わあぁ! 本当!?」パァァ

俺「この宮藤診療所でお世話になって思ったんだけど、俺には医者が向いてるんじゃないかなーって」

宮藤「うんうん! いいと思うよ! 俺クンは簡単な応急処置も出来るみたいだし! 将来有望だよ!」

俺「そ、そっかな?」テレテレ






21 自分:毎日ナオちゃん[sage] 投稿日:2012/09/17(月) 19:12:07.66 ID:4kyagMkr0 [13/43]

宮藤「医者の卵同士、いっしょに頑張ろうね!」ニコッ

俺「うん!」ニコッ

宮藤「…………医学の勉強をするなら、やっぱりウチにいた方がやりやすいんじゃない?」

俺「いやいや、俺はもう全快したんだから。これ以上お世話になるわけにはいかないよ」

宮藤「そんなこと気にしなくていいのに。今までだって俺クンにはたくさん手伝ってもらっちゃったし、これからもウチにいてお手伝いしてくれたらむしろ大助かりだよ」

俺「う~ん……確かに、宮藤診療所さんには俺の身体の治癒とかリハビリだけでなく、居候までさせていただいたからな~……やっぱり恩返ししないといけないよな……」

宮藤「いやっ俺クンは患者さんだったんだから恩とかそういうのは気にしなくていいって!」アセアセ

俺「でも……」

宮藤「これが私達の仕事なんだから! 元気になってくれさえすれば、もう何もいりません!」ニコッ

俺「宮藤さん……」

宮藤「恩とかそういうの関係なく、ウチで勉強していれば実践の経験も積めるだろうしさ!」

俺「う~ん……」







22 自分:毎日ナオちゃん[sage] 投稿日:2012/09/17(月) 19:18:05.76 ID:4kyagMkr0 [14/43]

宮藤「私と二人で切磋琢磨していけば上達も早いだろうし! それに、」

俺「………」

宮藤「確かに傷は全部癒えたけど、俺クンの身体はもう大きな負荷には耐えられないんだよ?」

俺「………………うん、おばあさんにもそう言われた」

宮藤「激しい運動は出来ないんだよ? そんな状態で最前線に行くの?」

俺「いざという時の覚悟は出来て……はいないんだけど、行くよ」

宮藤「自分の身が危うくなるとしても?」

俺「うん。結局ナオちゃんのためにこの命は差し出せなかったけど、それでもナオちゃんは俺にとっての全てだからさ」ニッ

宮藤「………………そっかぁ」

俺「せっかく誘ってくれたのにゴメンね」

宮藤「いいって気にしないで。あっちに行っても手紙書いてね?」

俺「うん、絶対書く。お互い頑張ろうね」ニコッ

宮藤「うん!」ニコッ






23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/09/17(月) 19:18:46.40 ID:oQLivPP/0 [5/32]
ミヤフジー

支援






24 自分:毎日ナオちゃん[sage] 投稿日:2012/09/17(月) 19:21:19.57 ID:4kyagMkr0 [15/43]

俺「よっしゃー! 俺はやるぞー!」

宮藤「もうすっかり元気だね、俺クン」クスクス

俺「心身ともに万全であります! いやー本当にここに来て良かったー」

宮藤「実家には帰らないの?」

俺「この前電話したら『ナオちゃん置いてノコノコ帰ってくるな、バカ息子』ってお袋に言われたから帰らない。ったくめちゃくちゃな親だよ」

宮藤「そんなこと言って、本当は大怪我をした俺クンのことが心配で仕方なかったんじゃないかな?」クスクス

俺「ないない…………そうだ宮藤さん、ちょっとお願いがあるんだけど、いいかな?」

宮藤「いいよー。何?」

俺「ちょっと………誕生日プレゼントを選ぶのを手伝ってほしいんだけど」



最終話へ続く

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最終更新:2013年02月06日 16:39
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