適当っぽい1

俺「ここはどこだよ…」

周りに何も無い草原に一人の少年が寝転がっていた

俺「そもそも俺、どうしてこんな所に…?手ぶらで来るような場所じゃないよな…?」

少年は混乱しているようだった

見渡せど人里のような場所は見当たらない。

見えるのは、草・草・草

そして…

俺「…なんだよ、あれ」

それは黒と赤で構成された禍々しい雰囲気を纏う巨体

一目見ただけで危険な物とわかる

しかも、一直線に少年の元へと近づいているようだった

俺「逃げなきゃ」

少年は走り出す。

決して逃げられる相手では無いとも知らず…


俺「ちょ、ちょ、何なんだよあれはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

カサカサカサカサ

逃げる少年に追う化け物

少年は必死に逃げる、がしかし迫る化け物のスピードの方が何倍も速い

俺「ヤバイヤバイヤバイヤバイ。アレ絶対にヤバイやつだ。追いつかれたらピーされるヤツだ」

俺「マジで一体なんだっていうんだよ!俺が何したっていうんだよ!そもそもアレは何なんだよ!もう追ってくんなよ!」

少年の叫びに答えてくれるものなど周りにはいない。

無論化け物が答えてくれるわけでもなければ、その言葉が聞き入れられることも…

地上型ネ「」

ピタッ

俺「!?」

今まで少年の耳には背後から迫る音が、木々や岩を破砕する音が聞こえていたはずだが、その音が急に止まったのだ。

俺「え…まさか言葉が通じた…?」

地上型ネ「」

俺「確かにもう追ってきてないな…」

しかし、少年の希望はすぐに絶望へと変わった。

ガコッ

化け物の下部についている砲が少年へと向けられ…

俺「あっ。俺終わったかも」

少年の短い人生を刈り取る作業が行われようとしたその時

?「死にたくなければ今すぐ伏せなさい!」

俺「!?」

俺「へ?何!?!?」

?「ええい何をしている!さっさと伏せろぉ!」

俺「ひっ」

聞こえる声のままにその場に伏せる少年。

ズダダダッズダダダダダッ。

少年が伏せたその直後、大気を振るわせる咆哮が当たりに鳴り響く。

その咆哮は黒い化け物に次々と突き刺さる。

そして、数秒の後…

地上型ネ「」

ガシャン

黒い化け物は音を立て崩れ、その場に消えてゆく

俺「助かった…のか?」

いまだ混乱している少年の前に、3人の少女が近づいてくる。

?「まったく!こんな場所にどうして丸腰の人間がいるんだ!自殺でもしに来たのか」

?「それは違うとおもうよー。だってあの子逃げ回ってたもん」

?「死ぬ直前になって怖気づいて逃げていただけかもしれないではないか」

少年は混乱していた。ここがどこで、どうして自分がこんなところにいたのかもわからない。

しかも、先程襲い掛かってきた黒い化け物。あれが何かもわからない。

?「そうねぇ。取り合えず本人に聞いてみるのが一番早いんじゃないかしら」

何が何だかわからない様子の少年を見て、3人組の中で一番の年長者と思われる少女がつぶやいた

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最終更新:2015年06月02日 12:54
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