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旧隠し子3

そして1月後……

~滑走路~

ミーナ「俺さんにリーネさん、本日よりブリタニアへ一時戻ってもらいます。最近はネウロイの出現頻度も減っているみたいなので予定通りの日程になります」

俺「ついに……か」

ミーナ「俺さんどうしました?」

俺「きっと少し位は向こうで時間も取れそうだから久しぶりにお墓参りにでもいけるな、と」

ミーナ「そういえばそうね、丁度良い機会なのかもしれないわね」

操縦士「そろそろ発進予定時刻ですが」

ミーナ「ごめんなさい。行ってらっしゃい2人共」

俺「それでは1週間ブリタニアに行ってきます」

リーネ「ミーナ中佐いってきます」










~ブリタニア~

俺「しかしいい加減だな、わざわざ呼んでおいて、やっぱり特に何もないから1週間ゆっくりしてろって」

リーネ「でも、何もなくてよかったね。ブリタニアに何か悪いことが起こったんじゃないかって心配だったよ」

?「リーネお帰り~!」

リーネ「きゃっ、苦しいよお姉ちゃん」

ウィルマ「カワイイ妹が帰ってくるって聞いたから迎えにきたよ。で、そっちの子が俺君かな?」

俺「ええ。俺です」

ウィルマ「なるほどね~。私はウィルマ。君のお姉ちゃんだよ」

俺「そうですか。俺には姉なんていないので」

ウィルマ「あれ……リーネ、俺君が何か冷たいんだけど」

リーネ「お姉ちゃん、ちょっと訳ありで後で説明するね。あ、まってよお兄ちゃん!」

俺「うるさいな……着いてくるな」

ウィルマ「……ま、いいか。あっこら!待ちなさい二人とも~」





俺「……」

スタスタ……

リーネ「待ってお兄ちゃん!何処へいくの?」

俺「何処へ行こうと俺の勝手だろう……」

俺「……」テクテク

リーネ・ウィルマ「かくかくしかじか」テクテク

俺「…………」テクテクテクテク

リーネ・ウィルマ「かくかくしかじか」テクテクテクテク

俺「……何で着いてきてる」

リーネ「私はお兄ちゃんのことが心配で」
ウィルマ「私はお父さんから俺君を連れてくるようにいわれてるから」

俺「チッ……勝手にしろ」



店員「ありがとうございましたー」

俺「花も買ったしこれでいいな」テクテクテクテク

リーネ「お兄ちゃん一体何処へ行くんだろう?」

ウィルマ「花束なんて買っていたから彼女との待ち合わせとか?」

リーネ「えっ!?」

ウィルマ「どうしたんだい?俺君に彼女が居ると困ることでもあるのかい?」

リーネ「ううん。そんなことは聞いたことないから少しびっくりしただけ……」

ウィルマ「おや、目的地に着いたみたいだよ」

リーネ「あっ、あそこは……」

ウィルマ「お墓……だね」

リーネ「きっと、俺さんのお母さんがあそこに居るんです……」

ウィルマ「そうだったね。俺君のお母さんはもう亡くなっていたんだっけ」

リーネ「うん……」




俺「ふぅ、母さんただいま。今まで忙しくて来れなくてごめん……ようやく今日ここにこれたよ」


俺「うん、色々あったんだ……」


俺「母さんは絶対反対するだろうけど、俺はやるよ……また近いうちに会いに行くよ。またね、母さん」







ウィルマ「俺君遅いねー」

リーネ「仕方ないよ、お姉ちゃん。久しぶりに来たみたいなんだし積る話だってあるよ」

ウィルマ「うーん。お父さんは俺君を連れてこいって言ってたけど本当に大丈夫かなー」

リーネ「どうして?」

ウィルマ「リーネの話じゃ俺君はお父さんのことを相当恨んでるみたいだし、会った瞬間殴りかかったりするんじゃないかって」

リーネ「殴りかかるだけならまだいいけど……もの凄く嫌な予感がするよ」

ウィルマ「帰ってきたみたいだよ。大丈夫よきっと。俺君、もう用事は終わった?」

俺「ええ、終わりました」

ウィルマ「それじゃ家に帰ろうか」





ウィルマ「さ、ついたよー。早く家の中に入った入った」

リーネ「ただいまー」

俺「……」

母「お帰りなさい、ウィルマ、リーネ。それと俺君もお帰りなさい。あなた、リーネ達が帰ってきましたよ」

父「お帰り、ウィルマ、リーネ。そして……お帰り俺君」

俺「……」

父「聞きたい事や知りたいこと、話したいことも色々あるだろう。長くなるだろうから私の部屋で話そうか」

俺「はい」

父「リーネにも話があるから一緒に着なさい」

リーネ「はい」



~父の部屋~

父「さて、何から話すべきか……まずは俺君には色々と謝らないといけないな……」

俺「謝る事も、俺に話す事も……必要ないよ」カチャリ

父「そうか……それが俺君の選んだ答えか」

リーネ「えっ?お兄ちゃん?何で銃なんて持ってるの……? 」

父「俺君、今はそれを下ろしてはくれないか?私は君に真実を全て話さなくてはいけない。君のお母さんとの約束でね、君が私のところへ来たらすべてを話してやってくれ、と頼まれているんだ。その話が終わった後から、私を撃つなりすればいい」

俺「……いまさら真実なんて知っても意味がないし知りたくもないね」

父「俺君、気持ちはわかるがまずは落ち着いてはくれないか」

俺「うるさい!」タンッ

父「うぐっ……」

リーネ「お父さん!?」

俺「……言い残すことは?」

父「俺君には本当に悪い事をしたと(タンッタンッ)……うぐっ、うう……」

俺「そんな言葉は聞きたくない」

父「すまない……本当にすまない……」

俺「あんたも今から母さんと同じ場所へ行くといい。いや、同じようで違う場所かもしれないな」

カチャリ……

リーネ「お兄ちゃんだめ!」ガシッ

タンッ

俺「……邪魔をするな!」

タンッ

俺「しまった……外した!?」

ウィルマ「さっきから騒がしいけど一体……お父さん!?」

俺「チッ……ここまでか!」

リーネ「待って、お兄ちゃん!」

俺「離せ!」ドンッ

ウィルマ「リーネも大丈夫!?お医者さんを呼んでくるからお父さんのことをお願い」

リーネ「うん、押されて転んだだけだから大丈夫……それよりもお父さん大丈夫!?」

父「うう……何とか大丈夫だ……足と腕を撃たれただけだからね……それよりリーネ、本当なら私が行かないと行けないのだが……こんな状態では無理だ、だから俺君を頼む。たぶん俺君は彼が生まれ育った家へ向かっているはずだ……」

リーネ「でも!お父さん……こんなに血も出てるし……」

父「命に関わるほどではないから大丈夫だ……それに命にかかわるのは私でなく俺君のほうだ……彼はたぶん私を殺した後自分も死ぬつもりだったようだ」

リーネ「そんな……」

父「それが失敗に終わったんだ。ここで死のうとしてもさっきみたいに邪魔が入る。邪魔が入り失敗したらあの銃の装弾数を考えるともう撃てない。そして、このことを我々が警察や軍に連絡すると思っているのだろう、だから彼は最後に生家で……ううっ」

リーネ「お父さん!?大丈夫!?」

父「私は大丈夫だから……行きなさいリーネ。俺君を早まらせてはいけない」

リーネ「うん……おにいちゃんを絶対につれて帰ってくるね」

父「場所は…………だ」






俺「失敗か……最初の1発でやっておくべきだった……どうして最初に足なんかを撃ったんだ……」

俺「母さん……仇は取れなかったよ。俺ももう少ししたらそっちに行くよ。ははっ駄目か、俺は母さんと同じ場所ではなくて地獄行きだったな……関係ない妹をあんな目にあわせたんだ……」

俺「この16年色々あったな……」








俺「さてと、思い残す事は幾つかあるけれど……それをやってる時間はもうない」

カチャ

俺「多分もう二度とチャンスは来ない……」


俺はこめかみに銃口を当て


俺「母さん、さようなら……そしてごめんなさい……」

ダンッ

俺は引き金を引いた……



俺「……ぐぅ」

リーネ「はぁ……はぁ……間に合った」

俺「ぐっ、銃を狙撃したのか!なんで邪魔をした!」

リーネ「ごめんなさい、お兄ちゃん。でも、こんな終わりかたは絶対にだめだよ……」

俺「これでいいんだ、これで……成功しても失敗してももともと俺は死ぬ予定だったしな」

リーネ「じゃあ死ぬ前にお父さんのお話しだけでも聞いてあげて。それからでも死ぬのは遅くないでしょ?」

俺「……留置所や刑務所の中じゃ死ねないだろ?」

リーネ「お兄ちゃん、今回の事はお父さんは警察にも軍にも何も言わないよ。だからお願い、お父さんの話を聞いてあげて!」

俺「どうしてだよ……俺はあいつを殺そうとしたんだ。なのになんで……」

リーネ「お兄ちゃん……お父さんはお兄ちゃんのお父さんでもあるんだよ?」

俺「……」

リーネ「お兄ちゃんは、お父さんをお父さんと認めてないだろうけど……お父さんから見ればお兄ちゃんも……家族なの」

俺「……」

リーネ「だからお願い。少しだけでいいの。話を聞いてあげて?聞くだけでいいの……お父さんを許さなくたっていいから……」


俺「……わかった。話を聞くだけだからな」

リーネ「お兄ちゃん、ありがとう」






~父の部屋~

父「まずは何から話そう。いや、話すよりもあれを見てもらったほうが早いだろう。リーネ、机の上に置いてある箱を俺君に」

リーネ「はい、でもこれはなんですか?」

父「中を開けてみればわかるよ」

俺「大量の手紙……?それも全部差出人は母さんから!?」

父「手紙の中身も読んで貰っても構わないよ。できればすべて読んで欲しい位だ」







俺「嘘だろ……あの時の事もあの時の事も全部援助があって……」

俺「昔は分かるわけなかったけど今になって考えてみればそうだよな……死にそうになったときに高度な医療が受けれたのも、俺が学校にずっと行けたのも……」

俺「母さん、なんで肝心なことを教えてくれなかったんだよ……くそっ…くそっ……俺のやっていた事はなんだったんだよ……くそっ……」

俺「くそ…くそっ……うっ……俺はなんて取り返しのつかない事をしてしまったんだ……ううっ……うっ……うわあああああああああ」

リーネ「お兄ちゃん……」







俺「……」

父「俺君、もう気持ちの整理はついて落ち着いたかな?」

俺「はい」

父「そうか。これで少しは誤解が解けたみたいだから君のお母さんとの約束は果たせたよ。ウィルマ、俺君にあれを」

ウィルマ「お父さん、本当に……?」

父「ああ、これは彼ら親子2人への償いでもあるんだ、後の事はすべて母さんに話してあるから大丈夫だ」

ウィルマ「わかったよ、お父さん。俺君これを」

俺「……」

父「さあ、俺君。私を撃つといい。弾は一発しか入れてないから今度は外してはいけないよ」


俺「……」カチャリ

リーネ・ウィルマ「えっ!?」

父「俺君!?」




俺「……最後にまた迷惑をかけることになるけれど……死ぬべきはあなたではなく俺です」

父「やめないか、俺君!君はまだ死ぬべきじゃない!」

俺「いえ、俺はもう生きているべきじゃないんだ……」

父「君のお母さんがどれだけ君に幸せになって貰いたいと思っていたか……」

俺「俺が幸せに生きる資格なんてもうありません……リーネ、君には取り返しのつかない事をしてしまったね……許されるとは思ってないけど俺の命で償うよ……」

リーネ「まってお兄ちゃん!そんなの絶対に許しません!」

俺「死ぬ前にちゃんと話は聞いただろう?それに言っただろ……許して貰えるなんて思ってないって。俺なりのけじめさ……」

リーネ「なら、許してあげるから死のうなんて考えないで!」

俺「それは……ずるいよ。リーネ」

リーネ「じゃあ、お兄ちゃんの命なんかじゃ償いきれないから私のいう事を2つ聞いてください。その後からなら勝手に死んで詫びようが何でもしていいですから……」

俺「……なんだい?」

リーネ「1つはお父さんを許してあげて」

俺「それはもう大丈夫だよ……もう1つは?」

リーネ「ならお兄ちゃんの事を、私がお兄ちゃんの事を好きでいる間は死なないで?」

俺「……なんで。あんなに酷いことをし続けた俺なんかを……好きで居られるんだよ」

リーネ「わからないです……」

俺「……そうか。そうだよな。すまなかった。リーネだって人に復讐したくなるよな」

リーネ「!?」

俺「今、俺に対する一番の復讐は俺に自殺させないことだもんな……」

リーネ「違う!違うの……私本当にお兄ちゃんの事を……」

俺「だから、なんで俺なんかなんだよ……」

リーネ「最初は怖い人、酷いことをする人ってずっと思ってました……でも、そのうちどんどんと……ゴニョゴニョ……こんな私にした責任をちゃんと取ってください!」

俺「でも、俺たちは兄妹で……」

リーネ「お兄ちゃん、今更ですよね?」ニッコリ

ウィルマ「そうよねーあなたたちは兄妹なのよね。兄弟同士でその……するのは問題よね」

父「まあ、いいじゃないか。まだ俺君は俺君だからね。これからはリーネの事を頼んだよ」

ウィルマ「ちょっと、お父さん!?」

父「それにウィルマ、お前も人の事はあまり言えないだろう?」

ウィルマ「うっ……それを言われるとねー」

俺「それなら、もう少し生きてみるか……」

父「そうしなさい、俺君。若さゆえの過ちは誰にだってあるものさ」

俺「そうしてみます。ロマーニャに戻るまで後6日もあるし丁度良い機会かもしれません。色々ゆっくり整理して考えてみることにします」

父「そうするといい」



~俺部屋~

俺「リーネ、さっきは何であんなことを?」

リーネ「だって……あんな事になっちゃったけど、お兄ちゃんは私の初めての人で、その、あの……最初は怖い人だったけど、そのうち気持ちいいことをしてくれる人になっていって……それと二人っきりじゃないときは優しくて、気づいたら多分好きになって……」

俺「そうか……」

リーネ「だから、本当にお兄ちゃんの事を……好きになってもいいですか?」

俺「ああ……」

俺「……」
リーネ「……」

10cm、5cm、3cm、1cmと自然とお互いの顔が近づいていき……

…ちゅっ

リーネ「ようやくキスしてくれた……」

俺「ああ、そういえばキスは初めてか」

リーネ「えへへ、する順番が普通とは逆になっちゃったね」

俺「……まぁな」

リーネ「お兄ちゃん、もう一回……ちゅっ…んっ」

俺「リーネが満足するまで何回でも……ちゅ……れろ……」

リーネ「えへへ、じゃぁ、もう一回……ちゅっ、んっ……ちゅぱ……」

俺「……満足した?」

リーネ「ううん。まだ……次は恋人同士ですること……///」

俺「……本当にするのか?無理にしなくても……」

リーネ「ううん。私がしてほしいの!でも……優しくしてね?///」

俺「ああ、優しくするよ……」




<ギシギシアンアン

ウィルマ「はぁ……この調子だと私より先にお父さんに孫の顔を見せることになるんじゃないかしら……」


<ギシギシアンアン

ウィルマ「まだやってる…若いっていいわね。あの二人、一体何回やってるんだいまったく……。私も帰ったら、頑張ってもらおっと……」





1週間後

~ブリタニア基地滑走路~


父「リーネに俺君、ロマーニャにいっても体には気を付けるんだよ。そしてまたここに帰ってくるんだよ」

俺「ええ、ありがとうございます」

リーネ「うん、お父さん」

母「俺君も、家を自分の家だと思って、また帰ってきてちょうだいね」

俺「わかりました。それじゃぁ俺たちはそろそろ行きます。後、色々とご迷惑をおかけました」

父「あの程度迷惑の内に入らないさ、さあいってらっしゃい、リーネ、俺君」

俺「行ってきます」

リーネ「行ってきます、お父さん!」

俺「ボソッ(行ってきます、父さん)」


母「行ってしまいましたね」

父「そうだね、でも最後に俺君は……」

母「こそっとだけど聞こえましたね」

父「ああ、あの言葉を聞けただけでも私は満足だよ」





~輸送機内~
リーネ「お兄ちゃん、お別れの時、最後お父さんって」

俺「ん、何のことだ?」

リーネ「ううん、なんでもない」

俺「それよりもリーネ、本当にいいんだな……?」

リーネ「うん」

俺「そうか……さ、基地が見えてきたぞ。また明日から大変だろうな」

リーネ「うん、頑張ろう。お兄ちゃん」

俺「ああ、そうだな。がんばろう」

2部へ……


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最終更新:2011年07月22日 18:17
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