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喋れない俺:11話

『科学ノ進歩ニ犠牲ハツキモノデース』



俺「」コソコソ

坂本「ん?俺、どうしたんだ?殆ど食べてないじゃないか」

俺「!」ビクッ

ミーナ「あら、本当ね。いつもはおかわりまでするのに」

バルクホルン「俺……まさかどこか調子が悪いんじゃないだろうな……?衛生兵!衛生兵―――――!」

エーリカ「トゥルーデ大げさすぎるよ……落ち着いて」

リーネ「どこか具合でも悪いの?」

俺「」フルフル

ミーナ「具合が悪くないのにおかしいわね、誰かアレッシア先生を呼んできて頂戴」

宮藤「私が呼んできます!」

…
…

アレッシア「これは……」

一同「これは……?」

アレッシア「虫歯ですね」

一同「虫歯……?」

アレッシア「ええ、虫歯です。俺君、夜お菓子を食べた後に歯を時々磨かなかったでしょう?」

俺「」フルフル

ミーナ「ええ、ちゃんと夜歯磨きはしてあげていたけど……」

坂本「さては、こっそりつまみ食いをしていたな?」

俺「」ビクッ

ミーナ「本当なの?」

俺「」コクコク

ミーナ「もう、あれほどちゃんと歯を磨きなさいって……」クドクド

俺「」シュン…

バルクホルン「ミーナ、もう辞めてやってくれ!俺だって悪気なんてなかったんだ!」

坂本「しかし困ったな。虫歯なら早く治療せね」

アレッシア「そのことなんだけど、今ロマーニャにカールスラントから腕利きの医者が来ているはずだから紹介状を書いてあげるわ」

ミーナ「すみません、アレッシア先生……」

アレッシア「いえ、いいのよ。なるべく悪化する前に、早めに連れて行ってあげてくださいね」

ミーナ「ええ、今からでも連れて行くわ」

俺「」コソコソ

ミーナ「さあ、俺君。行くわよ?」

俺「」フルフル

ミーナ「だめよ?これ以上悪くなる前にちゃんと治さないと」

俺「」フルフル

イメージ中

医者「ふふふ……ひゃーっはっはっはっはっ!これは削り甲斐のある虫歯だぁ!」

キュイイイイイイイン ガリガリガリガリガリガリ

医者「ふーっははははははは!ひゃーーーはははははは!ひひひひひひ」

キュイイイイイイイインガリガリガリガリガリガリ

イメージ終了

俺「」ガクブル

アレッシア「何を想像したか分からないけど……そんなに怖い所じゃないわよ?」

俺「!」

ミーナ「美緒、基地の事は頼んだわよ」

坂本「ああ、任せておけ。ミーナ一人で大丈夫か?」

ミーナ「そうね、もう1人位誰かを連れて行くわ」

シャーリー「あたしが運転していってやるよ」

坂本「だそうだ」

ミーナ「わかったわ。シャーリーさんお願いするわ」

…
…

ミーナ「住所はここね……本当に病院なのかしら?」

シャーリー「病院というよりは……研究所?」

俺「」コクコク

ミーナ「外見で判断してはダメね。中に入りましょう」

…
…

ミーナ「こんにちは。どなたかいますか?」

博士「ワタシハ世界的うぃっち医学ノ権威、ウィッチ博士デース!」

3人「!?」

ミーナ「あの、アレッシアさんからの紹介を受けて来て……」

博士「あれっしあ君カラノ紹介デシタカ!キョウハドンナヨウケンデココヘ来タデスカ?」

ミーナ「この子が虫歯になってしまって……」

俺「」コクコク

博士「アナタハ今ノ自分ニ不満デスネ?デモ、モウダイジョーブ!アナタヲぱわーあっぷシテアゲマショー!」

俺「」フルフル

博士「オウ!何ガ不満デスカ!トッテモ強クナレルノニ」

ミーナ「博士?今日は虫歯の治療に……」

博士「治療ナラ治療ト言ッテクダサーイ。残念デース」

シャーリー「なあ、ミーナ中佐。本当に大丈夫なのか?何かすげー胡散臭いんだけど」

ミーナ「でも、アレッシア先生の紹介よ?多分大丈夫だと思うけど……」

博士「デハ、少年!口ヲ開ケテクダサーイ……立派ナ虫歯デース!デモ、モウダイジョーブスグニ治リマース。ソコノ椅子ニ掛ケテクダサーイ」

俺「」トテトテ

カシャン!

俺「!」ジタバタジタバタ

ミーナ「博士!?」

博士「コレカラ先ハ、トテモ危険ナ作業ガ行ワレマース!ダカラ暴レナイヨウニ……アクマデ用心デース」

俺「」ウルウル

ミーナ「俺君、頑張るのよ……」

シャーリー「虫歯の治療なんて痛くないさ。すぐ終わるよ」

俺「」ブルブル

博士「ソレデハイキマース」キュイイイイイイン

博士「ダイジョーブ、痛イヨウニハシナイカラ……」キュイイイイイイン

俺「」ガクガクブルブル

博士「デハ治療ヲ始メマショウ……オカシヲ食ベタ後ニ歯磨キヲシナカッタソノ代償ヲ……身ヲ持ッテ知ルガイイデース……」キュイイイイイイン

俺「」ガクガクブルブル

博士「神ニデモ悪魔ニデモ好キナ方ニ祈ルガイイデーーース」

…
…
…
…

博士「フフ!完璧ニ成功シタノデース。医学ガマタ一歩前進シタ瞬間デース」

俺の虫歯が治った ピコーン

魔法力が上がった ピコーン

筋力が上がった ピコーン

敏捷が上がった ピコーン

技術が上がった ピコーン

精神が上がった ピコーン

…
…

カチャリ

俺「!」タタタタタッ

ミーナ「あらあら、怖かったのね……」

俺「」コクコク ガクブル

博士「ツイデニアナタタチモ健康ニシテアゲマース」

ミーナ「えっ?」

シャーリー「うさんくさいなぁ」

博士「肩コリヤ腰痛ソノホカ何デモ治リマース。肌ノつやモ回復シマース」

2人「是非お願いします!」

…
…

ミーナの肩こりが治った

キュッが9上がった

肌のツヤが2あがった

…
…

シャーリーの肩こりが治った

胸の張りが2あがった

肌のツヤが5あがった

…
…
ミーナ「なんだかとっても体が軽いわ。何だかお肌も少しツヤツヤになった気がするわね」

シャーリー「顔と話し方は胡散臭いけどいい人だったな~」

博士「マタ機会ガアッタラ来テクダサーイ。特ニソコノ男ノ子ヲ。彼ハ大イナル可能性ヲ秘メテイマース。ワタシノ手ニカケレバ潜在能力ヲ大幅ニ引キ出セマース!」

ミーナ「でも、危ない事をしそうなのでそれはちょっと……」

博士「オウ……ソレハトテモ残念デース……」

ミーナ「でも、博士、ありがとうございました」

シャーリー「助かったよー」

博士「オウ、トンデモナイ。マタ困ッタ事ガアッタラ、来テクダサーイ」

…
…

○基地○

俺「♪」モグモグ

宮藤「はい、俺くん、プリンだよー」

俺「♪」モグモグ

リーネ「はい、あーん」

俺「♪」モグモグ


坂本「まったく、虫歯が治ったとおもったら……」

ミーナ「いいじゃない、美緒」

坂本「また虫歯になったらどうするんだ?」

宮藤「大丈夫ですよ坂本さん。何か食べさせたらちゃんと歯を磨いてあげますから」

リーネ「食べた後、ちゃんと歯を磨かないとダメよ?」

俺「」コクコク

バルクホルン「ほら俺。お菓子もあるぞー」

俺「♪」モグモグ

ミーナ「程々にしておかないと夜ご飯が食べられなくなってしまうわよ?」

俺「」コクコク

坂本「うーん…ミーナ、病院で何かいいことでもあったか?」

ミーナ「どうしてそんな事を聞くのかしら?」

坂本「いや、朝に比べて調子がよさそうだったからな」

ミーナ「そうね、良い事というよりは疲れがとれた感じかしら?」

シャーリー「ま、アレッシア先生に感謝だな」

アレッシア「え?私何かしましたっけ?」

ミーナ「アレッシア先生から紹介してもらった病院に行ったついでに疲れをとってもらったんですよ」

アレッシア「えっ?私そんな事しましたっけ?それに今、基地に戻ってきて、みなさんを探しに来ただけですけど……」

ミーナ「……?」

坂本「どういうことだ?」

シャーリー「朝いたアレッシア先生は一体誰だったんだ?」

アレッシア「……?」

坂本「俺!ちょっとくるんだ」

俺「?」トテトテ

ミーナ「アレッシア先生、俺君にどこか悪い所が無いか診てもらっても大丈夫ですか?」

アレッシア「ええ、いいけど……特にどこも悪くはないみたいね」

ミーナ「後、虫歯がちゃんと治っているかも確認してもらっても大丈夫ですか?」

アレッシア「虫歯?そんなものは見当たらないし、治した形跡もないわよ?」

シャーリー「見落としじゃないのか?確かに今日俺は虫歯の治療をしたはずだぜ?」

アレッシア「嘘だというのなら見てみなさい?この綺麗な歯を」

一同「……!?」

ミーナ「無いわね……治した形跡も虫歯も」

バルクホルン「実は虫歯ではなかったのではないか?」

坂本「それはないだろう……俺に関しては訳が分からないことばかり起こるな」

宮藤「もう、いっその事深く考えなければいいんじゃないですか?」

シャーリー「そっちのほうがいいかもなー」

リーネ「俺君は、何かおかしいと思ったことはある?」

俺「」フルフル

ペリーヌ「本当、謎に包まれ過ぎですわね」

…
…
…

○???○

アレッシア?「ふふ、まだ彼の覚醒には程遠いみたいですね」

博士「しかし、虫歯の治療と同時に少しだけ彼に力を授けておきましたよ」

アレッシア?「ふふ、博士の悪い癖ね」

博士「科学ノ進歩ニ犠牲ハツキモノデース」

アレッシア?「まさか……失敗したんじゃないでしょうね」

博士「力を授けておいたと言っただろう?」

アレッシア?「そう、良かった……」

博士「今のところ順調に成長しているようだ……」

アレッシア?「ウィッチーズも彼の魔法の一旦に触れたようね……」

博士「後、2つか……」

アレッシア?「そうね……彼の覚醒が楽しみだわ」

博士「英雄になるのか、悪魔になるのか……」

アレッシア?「多分彼は英雄になるわよ?賭けてもいいわ」

博士「私はどちらかというと悪魔になってこの世界の終焉を見てみたい気もしますがね」

アレッシア?「どっちに転んでも……」

博士「世界は大きく動く」







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最終更新:2011年07月21日 12:18
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