ズタタタタタタタタ
バルクホルン「なかなかやるじゃないか」
私「」
バルクホルン「これはどうだ!」ズタタタタタタタ
私「」ヒョイヒョイ
私「」ズババババ
バルクホルン「どうしたそんなものか!?」ズタタタタタタタ
シャーリー「バルクホルンのやつ苦戦してるな」
サーニャ「私さんはあまり撃ってない」
エイラ「大尉の気迫にビビッて撃てないんじゃナイカ?」
シャーリー「いや、そんな感じじゃないな……」
リーネ「互角ですね」
エーリカ「いや、互角じゃないよ」
ペリーヌ「そうですわよリーネさん。大尉の方が有利――」
エーリカ「このままじゃトゥルーデ負けるね」
ペリーヌ「えっ……」
坂本「ハルトマンもそう思うか」
ペリーヌ「どっ、どういうことですの少佐?」
バルクホルン「逃げてばっかりじゃ私は倒せないぞ」ズタタタタタタ
私「」ヒョイヒョイ
バルクホルン「(なぜ当たらない!)」ズタタタタ
私「」ヒョイヒョイ シュッ
バルクホルン「(消えた!)」
私「」ズババババババ
バルクホルン「(上か!)」
ドキュンッ!
バルクホルン「後ろだと……」
ミーナ『終了、私兵長の勝ちです。帰還してください』
ルッキーニ「“私”すっごーい!」
シャーリー「いやぁ本当にすごいよ。びっくりした」
私「ありがとうございます」
エーリカ「トゥルーデどうだった?」
バルクホルン「……」
エーリカ「トゥルーデ?」
バルクホルン「あっ、あぁどうしたハルトマン」
エーリカ「まっさか落ち込んでるの?」
バルクホルン「いやそういうわけではない。ただ、わからないんだ……」
エーリカ「そりゃ後ろに目はついてないからわからないだろうね」
私「バルクホルン大尉、お相手ありがとうございました」
バルクホルン「あぁ。恥を忍んで聞きたんだが」
私「なんでしょうか?」
バルクホルン「水平飛行で私が“私”を撃っているとき、いきなり視界から消えたと思ったら上からの射撃。私が上に向かって撃とうとしたときには、すでに後ろから撃たれていた」
坂本「簡単な話だ。“私”は足を蹴り上げて大きく一回転したんだ」
バルクホルン「あの速度で急停止もなく一回転なんてできるわけ――」
エーリカ「まぁ私たちはできないだろうね。翼が無いから」
坂本「一回転の直前に翼手で持っていた短機関銃を自分の手に持ち直して、翼手でほんの少し真上に飛び、一瞬止まった隙に足を蹴り上げた。間違ってるか?」
私「間違いありません」
坂本「間近で見てたらいきなり消えたと思ってもしょうがないほど、一瞬の出来事だった」
バルクホルン「なるほど。完敗だ、私の訓練は必要ないみたいだな」
私「私としてはぜひご指導願いたいのですが」
バルクホルン「んまぁ、“私”が言うなら」
坂本「そうさせてやりたいが。“私”、話があるから執務室に来い」
エーリカ「えぇ~、話なんて後でいいじゃん」
坂本「いやダメだ」
エーリカ「ぶーぶー」
ミーナ「他の皆さんは解散ということで」
坂本「じゃあ行こう」
私「はい」
エーリカ「別に今話さなきゃいけないことじゃないのにー」
リーネ「何をですか?」
シャーリー「“私”に戦歴がないってことについてだよ」
宮藤「どういうことですか?」
シャーリー「戦歴がないってのは嘘ってこと」
ペリーヌ「なんで嘘なんてついているのかしら?」
エーリカ「そんなのどうでもいいじゃん。模擬戦やりたかった!」
バルクホルン「お前はなんでそこまで模擬戦がやりたいんだ?」
エーリカ「限界への挑戦だよトゥルーデ君」
バルクホルン「は?」
エーリカ「多分、今普通にやっても私が負けるね。それに固有魔法もわからないんじゃなおさらだよ」
エイラ「そういえばあいつの固有魔法ってナンダ?」
---------------執務室--------------------
坂本「聞きたいことはわかるな?」
私「はい」
ミーナ「なんで戦歴が無いなんて嘘をついたの?」
私「戦歴はありません。公式には……」
坂本「非公式にはあるのか?」
私「答えられません」
坂本「なぜだ?」
私「……」
ミーナ「まぁ、こちらとしては戦歴が無いことよりも、あなたが戦力になるということを知ることが出来たので充分です」
私「申し訳ありません……」
坂本「“私”」
私「はい」
坂本「何か困っていることがあるのなら言うんだぞ。私たちは家族だからな」
私「……ありがとうございます」
ミーナ「?」
坂本「しかし驚いたな。あの一回転は西沢に教えてもらったんだろ?まぁもっとも、あいつは人に物を教えることができないから技を盗んだと言うのが正しいかもしれんな」
私「西沢飛曹長をご存知なのですか?」
坂本「あぁ知ってるとも。竹井も知っているぞ」
私「そうですか……」
ミーナ「私くんには次からネウロイと戦ってもらいます。よろしいですか?」
私「はい、問題ありません」
私「私から一つよろしいでしょうか?」
ミーナ「どうぞ」
私「私のことはあまり調べないでください」
坂本「なぜだ?」
私「ご迷惑をかけたくないからです」
坂本「何を言ってる。さっきも言ったが私たちはかぞ――」
私「家族だからこそ!ご迷惑をかけたくないんです……」
坂本・ミーナ「……」
私「失礼します」
ガチャ
私「もし知りたいのであれば、竹井さんに聞いてください……」ボソボソ
バタン
坂本「その竹井の行方がわからないんじゃなぁ……」
ミーナ「しばらく様子を見ましょうか」
坂本「だな」
-------------夕方・海岸-----------------
私「……」
“坂本「何か困っていることがあるのなら言うんだぞ。私たちは家族だからな」”
私「……」
“???「あたしたちは家族だから!何かあったら助けるのは当たり前でしょ!」”
私「……」
“???「家族だからこそ、気付くこともあるのよ」”
私「……」
エーリカ「なーにやってんの?」
私「ハルトマン中尉。ただ海を見ていただけです」
エーリカ「ロマンチストだね。トゥルーデに勝った割には浮かない顔してるけど嬉しくないの?」
私「嬉しいですが、あれはまぐれですよ」
エーリカ「まぐれかなぁ。私にはそう見えなかったけど」
私「……」
エーリカ「ところでさ、“私”の固有魔法って何?」
私「“無視”です」
エーリカ「えっ、なにそれ」
私「あるものを無いが如く扱うと言いますか、正直な話よくわかりません」
エーリカ「どんな感じなの?」
私「応用次第ではなんでもできますが、簡単なところだとネウロイのビームを自分に当てさせないことができます」
エーリカ「そんだけ?」
私「この固有魔法をウィッチに対して使用すると、ウィッチがウィッチではなくなります」
エーリカ「どゆこと?」
私「こればかりは言葉では説明しづらいです」
エーリカ「なんか期待しちゃうなぁ。使い魔2体使役してるけど、固有魔法は一つだけなの?」
私「はい。ですが、コーギーを出しているときしか使えないので、ひょっとしたらもう一つあるかもしれません」
エーリカ「固有魔法二つもあったらますます私に勝ち目が無いよ」
私「ご謙遜を」
エーリカ「謙遜じゃないよ。今日の模擬戦見てて思ったんだ」
エーリカ「“私”は私以上に努力して、私以上に激戦を経験してるって」
エーリカ「撃墜数0って嘘なんでしょ?」
私「……」
エーリカ「まぁ言えないならいいんだけどさ」
エーリカ「でもこれだけは覚えておいてね」
エーリカ「自分だけ無理するのはダメ。私たちは家族なんだから」
エーリカ「それだけ、じゃあね。ごっはんー♪」
私「……」
私「家族……」
最終更新:2012年02月17日 00:11