紅茶と優しい嘘
~某日午前 基地廊下にて~
俺「午後のお茶会、へのお誘いですか?」
宮藤「はい、訓練や出撃がなく、敵襲予報も出ていない日の午後には決まってアフタヌーンティーを楽しんでいるんです。
俺さんは
初めてなので、折角だから来てもらいたいなと思いまして。」
俺「喜んで参加させていただきます。何か用意するものとかはありますか?」
宮藤「特にないですけど、あの…」
俺「?」
宮藤「実は私、初めて行った時に紅茶を音を立てて啜ってしまって…」
俺「あ、にほ…扶桑茶と同じ感覚で、ですね?」
宮藤「はい。ものすごく恥ずかしかったんですけど、俺さんは大丈夫ですよね?」
俺「ええ、俺の居た地域では紅茶は普及してましたので、何度も飲んだことがありますから。」
宮藤「そうですよね。すみません失礼なこと聞いちゃって。」
俺「いえいえ別に構いませんよ。心配していただいてありがとうございます。」
(ということはつまり、もしかして………?)
~お茶会本番 庭にて~
リーネ「」ジー
ペリーヌ「」ジー
エイラ「」ジー
バルクホルン「」ジー
宮藤「」ソワソワ
俺(やっぱりこうなるよね…俺が紅茶を普通に飲むかそれとも啜るか、気になっちゃうよね…。
ここで普通に飲んだら何だか宮藤さんに悪い気がするなあ、啜るか!)
ズッズズズズーッ!
宮藤「!?」
他4名「」
というわけで、俺は皆さんから紅茶の正しい飲み方についてみっちりご教授頂いたのであった。
~お茶会終了後 廊下にて~
俺(さーて、そろそろ夕餉の時間だな
今日のメニューは何だろ、カレーかな、それとも…)テクテクテク
バルクホルン「俺-っ!」タタタタッ
俺「?」
バルクホルン「やっと見つけたぞ。
…今日はありがとうな、俺。」
俺「はて、何のことでしょうか?」(棒)
バルクホルン「今更とぼけても遅いぞ。お茶会の時に紅茶を啜った、あれは宮藤のための演技だったんだろう?」
俺「お見通しでしたか、流石バルクホルンさんです。」
バルクホルン「だが一つ聞きたいことがある。お前は何で"宮藤が初めてのお茶会で紅茶を啜った"ことを知っていたんだ?」
俺「それはですね、実は宮藤さんにお茶会のお誘いを受けた時にお伺いしてたんです。予め知っておいてよかったですよ。」
バルクホルン「成程、そういうことだったのか…流石は私の"弟"だ!」
俺「ありがとうござ…って弟!?きっ急にそんなこと言われても心の準備ががが」アセアセ
バルクホルン (ニヤリ)
俺「バルクホルンさんまさか……」
バルクホルン「冗談のつもりだったんだが、まさかここまで真に受けるとはw」
俺「酷いですよバルクホルンさん、折角なら私の"彼氏"だとか"男"だとか言ってほしかったですー!」
バルクホルン「か、かか彼氏!?男!?そそそそれは流石に心の準備が////」アセアセアセ
俺 (ニヤリ)
バルクホルン「お前、まさか私のことをからかおうとして……」
俺「冗談のつもりだったんですけどね、まさかここまで真に受けて下さるとはw
…あのバルクホルンさん、その両手のMG42は一体………わわわ撃たないで下さいごめんなさいぎゃああああああああああああああ
~晩御飯~
バルクホルン「ほら、あ~んしろあ~ん」
俺「またこのオチですか」
バルクホルン「両腕ともに折れてるんだから仕方ないだろ。
まったく、私から逃げるためとはいえあんな高いところから飛び降りるなんて無茶しすぎ…いや、お前は元々あんなもんか。」
俺「すみません…」
バルクホルン「次からは無闇に軽口を叩かないことだな。ほら。あ~ん」
俺「あ~ん」
ぱくっ
俺「変なこと言ってすみませんでした、バルクホルンさん」
バルクホルン「そう畏まるな。私もちょっとやりすぎたと思っているし、その、あの…」
俺「?」
バルクホルン「少しだけ嬉しかったし」ボソッ
そう呟く彼女の恥ずかしそうな顔はとても眩しくて、つい見とれてしまった。
バルクホルン「は、恥ずかしいから見つめるなと以前言ったはずだ//」
俺「すみません、つい//」
バルクホルン「べ、べつに変な雰囲気になっても今日は誰もいないから大丈b
宮藤「すみませーん、俺さんいますk
バルクホルン「恥ずかしいぃぃぃ!!!」(走って外へ)
わざと…ではないだろうけど何というタイミングでしょう。例の如くまだ俺食べ終わってないんですけど。
宮藤「今日のお礼を言いに来たんですけど、また迷惑をかけちゃってごめんなさい…」
俺「ま、まあこれは俺の所為ですよ多分」
宮藤「あの、まだご飯食べ終わってないですよね?私が代わりに
この瞬間、俺は部屋の外からの強烈な殺気を感じた。
俺「だだだ大丈夫です、これくらいどうにかなりますから」
宮藤「でも両腕折れてますよね?だったら私が
俺「固有魔法でほらこの通りどうにかなります!」
スプーン(どうにかなるわけねえだろ!バーカ!!(AA略)
宮藤「誰も見てないから大丈b
バルクホルン「 後 は お 姉 ち ゃ ん に 任 せ な さ い 」ゴゴゴゴゴ
宮藤「失礼しましたっ!!!」(走って外へ)
というわけで、俺は結局またバルクホルンさんのお世話になったのでした。
最終更新:2011年05月14日 01:24