部屋がある。
個室としてはそれなりに広い部屋だ。
部屋にはベッドや机、クローゼットが備え付けられているが、私物の類は殆ど見えない。
今、ベッドでは男がその身を起こしており、窓から差し込む光が男の姿を照らしている。
俺「……少々早く目が醒めてしまったようだね」
男の視線の先には卓上時計があり、時刻は6時を指している。
早朝、と言える時間である。
俺「二度寝するには微妙な時間だな……」
男が呟く。
俺「……ふむ、久しぶりに早朝ランニングでもしてみようか」
男はベッドから降り、そのままクローゼットへと向かう。
(以降の地の文は赤い仮面の忍者に省略にされました。汚いなさすが忍者きたない)
■
俺「ふう、やはり朝の空気は素晴らしい」ズドドドド
俺「こんな空気の中腹筋も魅力的だが、一ヶ月の禁止処分を受けてしまったからね……」ズドドドド
俺「だがミーナ君のズボンは素晴らしかった……」ズドドドド
俺「ズボン、そして太ももの隙間から見えた尻がこう……、こんな感じ、いや、こうか……?」ズドドドド
俺「……」ズドドドド
俺「…………駄目だ、何かが足りぬ。ここはやはり型を取らせてもらうしか……」ズドドドドグシャ
俺「――む?」キキーッ!
坂本「」ピクピク
俺「おやおやどうしたのかね坂本君。まるで車に轢かれた蛙のようだよ?」
坂本「……ふ、ふふふ。この間の逆さ吊りでお前の奇行も少しは収まるかと思っていたが、どうやら思い過ごしだったようだな……」
俺「奇行とは心外な。れっきとしたトレーニングだ」
坂本「黙ってそこへ直れ俺ぇ!!今度こそその性根叩き直してくれる!」
烈風丸(オッスオッス)
俺「ふふふ、叩き直すどころか切って捨てる勢いでゾクゾクするね」
坂本「なに、安心しろ。多少手元が狂っても宮藤がいればなんとかなる」
俺「どこぞの野菜人みたいな発言だね。――とはいえ、斬られるのも困るので逃げの一手とさせてもらおう」ダッ
坂本「逃げるな貴様!大人しく切られろ!」ダッ
俺「はっはっは、追い付けるものなら追い付いてみたまえ」ズドドドド
■
坂本「……という事があってだな」
リーネ「ああ、だから今日の朝食は平和だったんですね」
芳佳「えっと……、それで俺さんはどこに?」
美緒「分からん。他の者によればロマーニャの方へと行ったとか何とか」
リーネ「外出届無しとか脱走ですね脱走ですよ銃殺刑でお願いします」
ミーナ「外出届は出ていました。殆ど事後承諾に近いですけど」
美緒「抜け目ないというか何と言うか……」
リーネ「」チッ
ペリーヌ「(リーネさんは俺さんが絡むと何かこう、黒い?というか……)」ヒソヒソ
エイラ「(この間のがよっぽど堪えたんじゃなイカー?)」ヒソヒソ
シャーリー「(たかが腹筋だろー?そこまで毛嫌いするほどの出来事かー?)」ヒソヒソ
リーネ「」ニコッ
ペリーヌ「」
エイラ「」
シャーリー「」ピーピピー♪
ルッキーニ「ねーねー、何の話ー?」
ミーナ「俺さんのことはさておき、最優先事項は物資の調達です。シャーリーさん、トラックの運転をお願いできるかしら」
シャーリー「あいよー」
ミーナ「後はロマーニャの地理に詳しいルッキーニさんと……、宮藤さん、お願いします」
ミーナ「それと、ついでで構いませんので、俺さんを見つけたら夕食の時間までには帰るように伝えて下さい」
美緒「この機会に調達して欲しいものがあれば、各自申し出ておくように」
シャーリー「それじゃ、出発は30分後だから遅れないようになー」
芳佳「分かりました」
ルッキーニ「はーい」
■
俺「気の向くまま風の赴くままに走ってきたが……」
俺「…………」
俺「はて、ココはどこだろうか」
俺「取り敢えず山の天辺まで登ってみるか」ズドドドド
俺「……ふむ、あれはロマーニャの街かな? となると基地は反対側。――向こうか」
ブロロロロ
俺「む?」
俺「あれは……、基地のトラックか。どれ、ちょっと近寄って挨拶でもしようか」ズドドドド
□
シャーリー「ヒャッハー!」
ドギャアアア
芳佳「いやああああ落ちる落ちる落ちるシャーリーさん止めてええええええええ!!!」
ギャオオオオ
ルッキーニ「キャハハハハ楽しー!」
シャーリー「そーだろそーだろー!楽しいよなー!……ん?」
ズドドドドド
シャーリー(後ろから何か来た。土煙でよく分からないけど、車の幅じゃない。……バイクか?)
シャーリー「上等じゃないか。バイクだろーがなんだろーが、コーナー二つも抜けたらミラーから消してやるぜ!」
ルッキーニ「いけいけー、やっちゃえシャーリー!」
芳佳「いやあああああああ!」
ゴアアアアア
□
俺「ペースを上げた?」ズドドドド
俺「こうなっては否が応にも追いついて挨拶せねば……!」スドドドドドドドドドド
□
シャーリー「なんだ?振り切れないどころか、距離を詰められてる……」
ドッヒャァァァァ
シャーリー「一体どんなバイクに乗って――」チラッ
俺「ふう、ようやく追いつけたね」ズドドドドドド
シャーリー「うわぁ!お、俺!?」
俺「おや、誰かと思えばシャーリー君ではないかね。おはよう」
ルッキーニ「おはよー」
俺「ルッキーニくんもおはよう」
ズゥギャ――z__ッ! ズドドドドドド
シャーリー「嘘だろおい……!なんで生身の人間がドラックと並走できるんだ!?」
芳佳「あー、シャーリーさん見てないんでしたっけ……(第3話参照)。調子のいい時は120km/h位出るんですよね?」
俺「『素敵走り』という。……どうだね、素敵だろう?」ズドドドドド
ルッキーニ「あはははは、変な走り方ー!」ケラケラ
俺「……」
シャーリー「生身で75マイル!?コイツ本当に人間かよ!?」
俺「ふふふ、褒めてくれても構わんよ?それにしても……」チラッ
シャーリー「……な、なんだよ」
俺「かの有名なグラマラス・シャーリーのドライビングテクは、生身の人間にカモられる程度なのかね?」フフン
シャーリー「」カッチーン
ウァギャァァァァァ ズドドドドドド
シャーリー「宮藤、ルッキーニ、シートに座ってベルトをしっかり閉めとけ。――ちょっと本気出す」
ルッキーニ「おー、あのシャーリーが……」カチャカチャ
芳佳「もうロマーニャとかいいから帰りたい……」カチャカチャ
ゴァァァァァァ!
シャーリー「よっしゃあ!兎印のスペシャルトラック、追い付けるもんなら追いついてみろ!」
ギィヤァァァァァ!
俺「ふ、君こそ我が『素敵走り』の真髄を思い知るがいい……!」
ズドドドドドド
□
ドッヒャァアアアア ズドドドドドド
シャーリー「くっそー!今日に限ってコイツがやけにとろく感じる!タービン止まってんじゃねーのか!?」
俺「はっはっは、自慢のエンジンもスピードレンジが低くては如何ともしづらいだろう」
ギャァァァァァッ ズドドドドドド
シャーリー(ロマーニャまであと少し……。勝負を掛けるとしたら、次のコーナーでの……!)
俺(マズイな……、足の筋肉が限界に近い。最近は腹筋しか鍛えていなかったからな……)
ゴワッシャァァァァァ ズドドドドドド
シャーリー「ぬおりゃあああああ、行っけぇぇぇぇぇぇぇ!!」
俺「……な!」
俺「オーバースピードだ、崖に突っ込むぞ!」
シャーリー「イヤッホォォォォォウ!」
ゴアァオッ
俺「飛んだ……だと……!?――ならば、」
ズドドドドドド
俺「こちらも飛ぶまで!!」
ダッ
トラック
↓
□ 。←俺
――――
|崖
|
――――
崖 |
|
――――
|崖
|
□三<ヒャッハー!
――――
崖 |
| 。
俺「ふぅ、ネクタイをしていなければ即死だった……」
俺「……」
俺「シャーリー君達も行ってしまったし、クールダウンも兼ねてゆっくり行こうか」テクテク
【アイキャッチ】
∧_∧ パチン
o/⌒( `・ω・)つ
と_)__つノ
――ただし、真っ二つだぞ――
∧_∧
o/⌒(・ω・´ )つ
と_)__つノ
――…………――
∧_∧
o/⌒( ゚д゚ )つ
と_)__つノ
【アイキャッチ】
( ゚∀゚)彡すぱーん
⊂彡☆====∑∧∧
o/⌒( ゚д゚ )つ
と_)__つノ
□
<ロマーニャ市街>
俺「ふぅ、やっと着いたね……」テクテク
俺「――おや、あれは……」
ルッキーニ「ルッキーニキィーック!」
護衛A「ぐおっ!」
ルッキーニ「もういっちょ!」
護衛B「ぬがっ!」
ルッキーニ「よっと……。大丈夫だった?」
マリア「え、ええと……あの……。――あ、後ろ!」
ルッキーニ「え?」
護衛C「この!大人しくしろ小むすm」
∧_∧ 素晴らしきトンファーキ~ック!
_( `・ω・)
/ ) ドゴォォォ _ /
/ ,イ 、 ノ/ ∧ ∧―= ̄ `ヽ, _
/ / | ( 〈 ∵. ・( 〈__ > ゛ 、_
| | ヽ ー=- ̄ ̄=_、 (/ , ´ノ \
| | `iー__=―_ ;, / / /
(!、) =_二__ ̄_=;, / / ,'
/ / / /| |
/ / !、_/ / 〉
/ _/ |_/
ヽ、_ヽ
護衛C「ぬがっ!」
ルッキーニ「へ?」
俺「やあルッキーニ君、大丈夫だったかね?」
ルッキーニ「あ、俺だ。やほー」
マリア「あ、あの、貴方達は……?」
俺「――ふむ、まずはここから離れようか。ここは人目に付く」
護衛A「ま、待て……」
俺「おやおや、まだ足りないようだね。……ルッキーニ君は彼女を連れて逃げたまえ」
ルッキーニ「俺は?」
俺「私は後で合流するよ。この者たちに少し教育せねばならんのでね」
ルッキーニ「ん、分かった」
ルッキーニ「そういう訳だから、行こう!」
マリア「え、あの……、えええ?」
タッタッタッ
俺「……行ったか」
護衛A「き、貴様ら、何のつもりだ……」
俺「何のつもりだと……?それはこちらの台詞だ」
護衛B「な、何……?」
俺「ょぅι゙ょとは神聖にして侵すべからざる存在!俗世で汚れた者共が容易く触れて良い存在ではない!」
護衛A「えっ」
護衛B「えっ」
護衛C「えっ」
俺「故に先人達は一つの誓いを立てた! YESロリコン・NOタッチ、と……!」
俺「その誓いを破った者は須らく私刑!」
護衛C「いやその、我々は……」
俺「問答無用!覚悟召されい!」
護衛ABC「「「アッー!」」」
【その頃のルッキーニ、マリアを市中引き回し中……】
¶ ∧彡
( `Д) 彡 ・ \
返してよぅ /丑/つヽ,)彡 人.ヽ.)
 ̄∨ ̄ ̄ ̄ //丑/(三"'''--/'''" ̄
∧_∧ =≡=( (**)─┘ ヽ
( ´Д⊂ヽ / / ⊇ )
⊂ ノ / / ノ ノ ̄丶 ソ \
人 Y / /// / \ ヽ\ .\
し (_) [こくまろ] 《_/ 《_/ ヽ/ラ丶/ラ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ''';;';;;;;,., ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【再び俺】
俺「ギャラリーの子供達よお待たせした。――これよりロリコン制裁を始める!」
子供's「ヒャッハー!新鮮なロリコンだー!」
俺「気になる制裁内容だが……」
子供's「」ワクテカドキドキ
俺「――これだ!!」
「□
人 ビッタンビッタン
((<○> <○>)) <ワンモアセッ!
⇔
○○○ ←護衛達の頭
簀巻きA「うわぁぁぁ半裸の男の腹筋背筋が高速で目の前を行ったり来たりぃぃぃぃぃ」
簀巻きB「やめてやめてやめてそんなに動くと汗が飛び散っtあぁぁぁ顔にかかったぁぁぁぁぁ!」
簀巻きC「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
子供's「うわぁ……」ドンビキ
俺「はっはっは、堪能しているかね?――ペースを倍にしようか」
簀巻き's「イヤァァァァァァァ!」
ウウウウウウーーーーーーー!
俺「む、サイレン?」ビッタンビッタン
子供A「やっべこれ空襲警報じゃん」
子供B「兄ちゃんもさっさと腹筋止めて一緒に避難しようぜ」
俺「なに、それには及ばん。――何を隠そうこの私、実はウィッチでね」ビッタンビッタン
子供A「ハイハイワロスワロス」
子供C「腹筋と嘘は大概にしないとロクな大人にならないって婆ちゃんが言ってたぞー」
俺「はっはっは、事実を素直に受け入れられぬのは人の常、という奴だね」ビッタンビッタン
子供B「事実ならいつまでも腹筋してないでさっさと出撃なりなんなりしろってば」
俺「ふぅむ、私の素晴らしき活躍を見せたいのは山々だが……、ストライカーユニットを持って来ていなくてね」ビッタンビッタン
子供A「何だ、タダの役立たずか」
俺「何をいう失敬な。そこまで言うのなら私にも考えがある」ビッタンビッタン
子供C「考え?」
俺「いわゆる特等席へとご招待だ」ビッタンビッタン
子供's「?」
□
俺「さて、到着だ」
子供B「いきなり俺達担いで走りだした時はどうなることかと思った……」
子供C「でも意外と乗り心地?は良かったのに驚きを隠せない。アレか、上半身が微動だにしないからか」
子供A「で、街の一番高い所に連れて来てどうするんだよ。ネウロイとか割と近いんだけど」
俺「では説明しよう。私の固有魔法は簡単に言うと指パッチンで真っ二つで今からアレを真っ二つだ」
子供C「おいその真っ二つネタ『世界の秘密結社(民明書房)』って本で見たぞ」
子供B「何だ、ただのパクリか」
子供A「ちょっと忍者呼んでくる」
俺「待て、私をあの白目と一緒にしてもらっては困るし忍者は止めたまえ。――まあ見ているがいい」
パチーン
子供B「……何も起きないけど」
俺「む……」
パチーン
パチーン!
パチーン!!
俺「……」
子供's「……」
俺「……ネウロイめ、運が良かったな。今日はMPが足りないみたいだ」フゥ
子供's「帰れよ」
□
【色々終わって基地】
ルッキーニ「うじゅぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!こ゛め゛ん゛な゛し゛ゃ゛ーーい゛!」
俺「はっはっは、バケツ2個程度で罰とは笑わせるね」
リーネ「はいどうぞ、コンクリ入りバケツです。最初のバケツと交換ですよ」
俺「はっはっは、余裕余裕」
リーネ「そう言うと思って鉛詰めバケツも用意しました。肘に掛けて下さいね」
俺「……はっはっは、よy」
リーネ「口が訊けるってことはまだ余裕って事ですね。頭に3個程載せましょうか」
俺「」
【おまけ?】
シャーリー「おーい腹筋ー。風呂いいぞー……ってアレ?」
シャーリー「……珍しいな、この時間に部屋にいないなんて」
[同時刻、基地から少し離れた林]
パチーン
「……」
パチーン
「…………」
パチーン
「………………」
パチーン
「………………切れん」
|
+
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【次回予告】 |
突如として現れた超巨大ネウロイ!
芳佳「えーっと、富士山が一二三……」
すれ違う2人の少女!
サーニャ「エイラのバカ!」
わだかまりを抱えたまま成層圏へと飛び立つ彼女達の運命や如何に!
リーネ「おめーのロケットブースターねーから!」
俺「」
次回!素晴らしき俺第6話!
「素晴らしき2人(仮称)」
2009年春、投下未定!
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最終更新:2011年06月12日 23:39