― 夜 俺の部屋にて ―
エーリカはバルクホルンとの共同部屋をこっそり抜け出して、また俺の部屋にやって来た
そして、俺のベッドで一緒に寝るというのがお決まりになっていた
エーリカ「ねぇ俺、どうしてみんなにスオムス行きの事を言ったの?」
「前は、言う必要ないとか言ってたじゃん」
俺「今日の昼間、バルクホルン大尉にちょっと怒られたというか…何というか…」
エーリカ「トゥルーデに?」
俺「ああ。 大尉がいきなり隠し事してるだろって言ってきたんだ」
「エーリカにも隠し事してること見破られたし…大尉にも見破られた」
「俺って隠し事ヘタなのか?」
エーリカ「下手だね」
俺「……はぁ…」
嘘をつけない性格ということに薄々気付いてはいたが、ここまで嘘をつくのが下手だと思うとゲンナリする
俺「まぁ、いいけどさ……そんなことより…ヴィルケ中佐の執務室を出た後、エーリカはどこに行ったんだ?」
エーリカ「にしし!ナイショ♪」
俺「教えてくれたっていいじゃんか」
エーリカ「明日になったらわかるよ!」
俺「ふぅん…」
エーリカ「そんな事気にしないで、さっさと始めようよ?」
俺「始めるって何を……うわっ!?」
エーリカ「今夜は寝かさないのだー にゃはははは!」
こうして俺とエーリカは、熱い、熱い、熱すぎて困るくらいの夜を過ごした
― 次の日 早朝 ―
バルクホルン「さて…今日も一日がんばるか…って、うおっ!?」
エーリカ「おはよー トゥルーデ」
バルクホルン「エ、エーリカ!? お、お前がこんなに早く起きるなんて…」
エーリカ「んー ちょっとやる事があるから、早く起きただけなんだけどねー」
バルクホルン「やる事? 何をするんだ?」
エーリカ「ナイショ♪」
バルクホルン「?」
俺「…おはよう……2人とも……」
バルクホルン「おはよう俺医師。 それより、目の下に隈が出来ているぞ」
俺「本当に…? 昨日、全然寝られなかったからな……」
バルクホルン「書類の始末をしていたのか?」
俺「いや……ちょっとね…」
俺はチラッとエーリカを見た
昨日は散々ヤラれたからな…
エーリカ「ん?」
俺「…何でもない…」
シャーリー「おはよう…ふぁぁ~っ」
バルクホルン「おはよう…って、服ぐらいちゃんと着ろっ!!」
シャーリー「あれ?軍服着んの忘れてたわ」
バルクホルン「まったく…」
エーリカ「じゃ、そろそろ行こうか!俺!!」
俺「そうだな」
シャーリー「ん? 二人とも何処へ行くんだ?」
俺・エーリカ「「街」」
バルクホルン「街にだと? 何しに行くんだ?食料調達なら行ったばかりだろ」
俺「前の食料調達で、買い忘れた物があったらしいんだ。それを、俺たちが買いに行くわけだ」
バルクホルン「そういう事か、なるほど。 街に行くんだったら、買ってきて欲しいものがあるんだけど、いいか?」
エーリカ「いいよー」
シャーリー「どうせ、また妹さんにだろ?」
バルクホルン「な、何を言う!!//// そ、そそそんな事はないぞ!///」
シャーリー「じゃ、言ってみろよ?」ニヤニヤ
バルクホルン「うぅ…/// その…////」
エーリカ「クリスに何を買ってくればいいの?」
バルクホルン「え、絵本を頼むっ!////」
シャーリー「やっぱり、妹さんにだったかー!」
バルクホルン「う、うるさいっ!!/////」
エーリカ「絵本ね、わかったよ」
俺「じゃ、行くか」
エーリカ「うん!」
俺たちは、キューベルワーゲンに乗り込んだ
そこで、エーリカが持っている"何か"が気になった
俺「なぁ、エーリカ。 それは何だ?」
エーリカ「これ? ナイショ♪」
俺「昨日から、ずっと内緒、内緒って言ってるな」
エーリカ「そう?」
エーリカがきょとんとしているのを、俺は溜息をはきながら見つめた
すると、ある事に気がついた
エーリカは手のいろんな所に絆創膏を貼っていた
俺「おいおい! その傷どうしたんだよ!?」
俺は、慌てながらエーリカの手を取った
エーリカ「こ、これはね…ちょっとね…」
俺「ちょっとって何だよ?どうして、こんなに傷だらけなんだ!?」
エーリカ「んー 今日のお昼ぐらいには、事情を説明できると思うけど……それまでは、ナイショ♪」
また、エーリカはナイショと言いはじめた
もう、内緒事は聞き飽きたよ…
俺「ったく…あまり俺を心配させないでくれよ……」
「エーリカは…その…俺の大事な…お嫁さんだからな…////」
エーリカ「……ありがと、俺…////」
そして、俺とエーリカは出発前に、軽いキスを交わした
エーリカ「ところで俺、医師免許は持ってないんだよね?」
俺「何を今更…持ってないけど?」
エーリカ「もしかして……車の免許も……?…」
俺「当然、無免許だ」
エーリカ「えぇぇーっ!?」
俺「さ、行くぞ!!」
俺の運転する(無免許)キューベルワーゲンは、順調に街へと向かっていった
最終更新:2011年07月04日 22:54