エーリカ「ん~! 美味しかったね、パフェ」
店を出て、背伸びをするエーリカ
俺「そうだな」
俺とエーリカは次の目的地、ロマーニャ写真館へと進路を向けた
― ロマーニャ写真館 ―
俺「えっと、今すぐ撮影できますか?」
店内に入り、近くに居た男性店員に声をかけた
店員「はい、大丈夫ですよ」
俺は、エーリカとの写真を撮りたいと店員に告げ、撮影に移った
エーリカ「ねぇねぇ! 服、ちゃんとビシッてなってる?」
こういう時に、身だしなみを気にするエーリカを見て、改めて乙女なんだなと実感した
俺「大丈夫だ。それと、いつもと同じ可愛いエーリカだ」
エーリカ「あ、ありがと…///」
最近、エーリカは感情を素直に出すようになった
前なら、恥ずかしがる表情を見せることは絶対に無かっただろう
エーリカ「俺だって……その…かっこいい…よ……////」
俺「ふっ、ありがとな」
エーリカの身体をそっと引き寄せて、頭を撫でた
エーリカ「……にしし…///」
店員「あの……撮影…しますよ?」
俺「あ、すみません!」
つい、エーリカとのトークに夢中になって、俺たちの今の状況をすっかり忘れていた
店員「じゃ、いきますよ! 」
店員の声の後、カメラのフラッシュがたかれた
店員「もう一枚、いきます!」
パシャっと最後の撮影が終わった
店員「では、写真が出来上がるまで30分ほどお待たせしてもよろしいでしょうか?」
俺「はい、わかりました。 エーリカ、出来上がるまでバルクホルン大尉に頼まれた物、買いに行かないか?」
エーリカ「そうだね」
俺たちは、ロマーニャ写真館を後にした
俺たちは、写真館の近くにあった本屋へと入った
その本屋は、少し古びているものだった
エーリカ「どれにしようかな?」
俺とエーリカで本棚にある絵本を探していく
俺「ん? これは…扶桑の絵本…?」
俺の乏しい扶桑語知識で、絵本に書かれている文字を読み取った
俺「……もも…たろう…? エーリカ、これなんかどうだ?」
俺は隣に居るエーリカにひょいと、その本を渡した
エーリカ「んー 扶桑語だから読めない……」
俺「だよなぁ…俺もあまり内容はわからないな…」
扶桑の絵本の内容が理解できないで困っている時に、一人の老人が話しかけてきた
老人「何かお困りですか?」
話しかけてきた年配の男性は、この店の者と推測された
俺「えっとですね…この絵本の扶桑語が読めなくて…」
老人「でしたら、こちらにその絵本をブリタニア語や、カールスラント語などに訳した物がありますよ」
そう言うと老人は、何冊かの本を取り出した
エーリカ「おじさん、ありがとう!」
エーリカはお礼を告げると、カールスラント語の物を手に取った
エーリカは、しばらくその絵本を読み続けた
俺「どうだ?」
エーリカ「これ、おもしろ~い!!」
子供のようにはしゃぐエーリカ
その姿は、まさしく天使だった
俺「どれどれ、俺も」
エーリカから本を受け取り、俺も読み始めた
俺「うん、これはいいな!」
いい歳した俺でも、この扶桑の絵本に魅了させられた
俺「じゃ、これ買います。いくらですか?」
俺は、老人から言われた金額を支払った
店内に掛けてあった時計を見ると、そろそろ写真が出来上がる時間だった
俺「エーリカ、そろそろ写真できたんじゃないか?」
エーリカ「そうだね、行ってみようか」
俺たちは老人にお礼を告げて、店を後にした
写真館で写真を受け取り、俺たちは車を駐車した場所に戻っているところである
俺「なかなか綺麗に写ってるじゃん」
エーリカ「そうだね~」
2枚撮った写真を、お互い1枚ずつ手に取った
俺「これなら、俺がスオムスに行ってても大丈夫だよな?」
エーリカ「んー やっぱり、俺が傍に居ないと駄目だよ…」
エーリカは俺にそっと抱きついてきた
俺「俺だって傍に居たいさ… でも、仕方が無いこともあるんだ…」
俺は、溜息をつきながら写真をポケットにすっと入れた
俺「…そろそろで車のところか?」
その時、突然雲行きが怪しくなり、あっという間に雨が降りだしてきた
しかも、先が見えなくなるような物凄い雨だ
俺「おわっ!? 雨降ってきやがった!!}
エーリカ「つ、強い雨だねっ!」
俺たちは雨宿り出来る所を捜した
すると、都合よく誰も使っていなさそうな小屋を見つけた
俺「エ、エーリカ! ひとまず、あそこの小屋で雨宿りするぞ!」
エーリカ「う、うん!」
最終更新:2011年07月10日 17:54